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title: "Typst（タイプスト）とは？LaTeXとの違い・使い方・料金を初心者向けに解説"
url: "https://www.issoh.co.jp/tech/details/5507/"
published: 2025-02-25
updated: 2026-09-28
categories: ["開発"]
publisher: "株式会社一創"
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# Typst（タイプスト）とは？LaTeXとの違い・使い方・料金を初心者向けに解説

Typst（タイプスト）は、Markdownに近い記法で論文・レポート・スライドのPDFを作れるマークアップ組版システムです。LaTeXの代替として作られ、コンパイラはRust製・Apache-2.0ライセンスで無料。ブラウザで動くWebエディタ「typst.app」もあります。この記事では、Typstの正体と読み方、LaTeXとの違い、始め方、基本の書き方、日本語で使うときの設定、そして採用を見送るべき場面までを、最新の0.15.1で実際にコンパイルした例で説明します。

## まとめ

Typstは「LaTeXほどの準備なしに、LaTeX並みの数式と組版をPDFで得る」ための道具です。判断に必要な要点は次のとおりです。

- 読み方は「タイプスト」。ベルリン工科大学の2人の修士研究から生まれ、2023年3月にオープンソース化されました。
- 2026年9月時点の最新は0.15.1（2026年7月17日公開）。1.0前なので、版が上がると書き方が変わることがあります。
- LaTeXとの違いは、記法が短いこと、差分コンパイルでプレビューがほぼ即時に更新されること、エラーの場所と直し方が具体的に出ること。代わりにLaTeXのソースやパッケージはそのまま使えません。
- 始め方は2つ。typst.appならインストール不要、ローカルなら `brew install typst` などでCLIを入れて `typst watch` で書きます。
- 論文誌がLaTeXソースでの投稿を求める場合や、縦書きの和文組版が必要な場合は、LaTeXを選ぶ方が安全です。

以下、それぞれの根拠と具体的な書き方を順に見ていきます。

## Typstの正体：Rust製のマークアップ組版システム

Typstは、テキストファイル（拡張子 `.typ`）に本文と書式指定を書き、コンパイラでPDFなどに変換する「組版システム」です。WordのようなWYSIWYGではなく、LaTeXと同じくソースから文書を生成する方式で、見出し番号・目次・相互参照・参考文献・数式の番号付けを自動で処理します。

LaTeXとの最大の違いは、書式指定のための言語が最初から一つの設計にまとめられている点です。LaTeXはTeXのマクロの上にパッケージを積み重ねて機能を足してきましたが、Typstは変数・関数・条件分岐・ループを持つスクリプト言語を組み込んでおり、テンプレートも同じ言語で書きます。

### 読み方「タイプスト」と開発の経緯

Typstは「タイプスト」と読みます。typeset（組版する）を思わせる綴りで、カタカナ表記も「タイプスト」が定着しています。「typist」「typest」と綴りを間違えやすいので、検索するときは注意してください。

開発者はLaurenz MädjeとMartin Haugの2人です。GitHubのリポジトリは2019年9月に作成され、2人はそれぞれ2022年にベルリン工科大学（TU Berlin）へ、Typstの設計（プログラム可能なマークアップ言語）と高速化（インクリメンタルコンパイル）をテーマにした修士論文を提出しています。2023年3月21日にコンパイラがGitHubでオープンソースとして公開され、同年に2人が創業したTypst GmbHが開発と運営を担っています。コンパイラ本体はApache-2.0ライセンスで無料です。GitHubのスター数は2026年9月時点で5万6千を超えています。

### 現行版0.15.1と「1.0前」の意味

2026年9月28日時点の[GitHubのリリース一覧](https://github.com/typst/typst/releases)で確認できる最新版は0.15.1（2026年7月17日）で、その前が0.15.0（2026年6月15日）、0.14.2（2025年12月12日）です。0.15.0では可変フォント（バリアブルフォント）に対応し、実験的なHTML出力で数式をそのまま出せるようになりました。

バージョンが1.0に届いていないことは、実務では「マイナー版の更新で書き方が変わりうる」という意味です。共同で使う文書では、`typst --version` で版を揃え、使うパッケージもバージョン付きで固定しておくと、他人の環境でだけ崩れる事故を防げます。

## LaTeXとの違い：記法・速度・エラー・互換性

LaTeXから乗り換えるかどうかは、次の4点で判断できます。

| 観点      | Typst            | LaTeX               |
| ------- | ---------------- | ------------------- |
| 太字      | `*太字*`           | `\textbf{太字}`       |
| 見出し     | `= 見出し`          | `\section{見出し}`     |
| 書式の一括指定 | `#set` と `#show` | プリアンブルとパッケージ        |
| コンパイル   | 差分コンパイル（ほぼ即時）    | 全体を再コンパイル           |
| 環境構築    | 単一バイナリ／Webアプリ    | TeX Live等（小規模構成も可能） |
| 相互参照    | 1回のコンパイルで解決      | 複数回のコンパイルが必要な場合あり   |
| ソース互換   | LaTeXと非互換        | 既存資産が膨大             |

公式の「Guide for LaTeX users」は、LaTeXのコンパイルが秒単位かかるのに対しTypstは通常ミリ秒単位で終わり、即時プレビューができると説明しています。速度の差は、前回の結果を再利用して変わった部分だけを組み直す設計（インクリメンタルコンパイル）から来ています。`typst watch` で監視している間は、保存のたびに変更箇所だけが再計算されます。

### 同じ文書をLaTeXとTypstで書き比べ

見出し番号・数式番号・相互参照を持つ短い文書をTypstで書くと、次のようになります。

```
#set text(lang: "ja", font: "Hiragino Mincho ProN")
#set heading(numbering: "1.1")
#set math.equation(numbering: "(1)")

= 目的
本稿では *Typst* の使い方を示す。@eq1 を参照。

$ E = m c^2 $ <eq1>
```

同じ内容をLaTeX（LuaLaTeX）で書くと、文書クラスとパッケージの宣言、`\begin{document}` が必要です。

```
\documentclass{ltjsarticle}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\section{目的}
本稿では \textbf{Typst} の使い方を示す。式~\eqref{eq1} を参照。
\begin{equation}
  E = mc^2 \label{eq1}
\end{equation}
\end{document}
```

Typst版は `lang: "ja"` を指定しているので、参照 `@eq1` は自動で「式 1」と日本語で出力されます。

### エラーメッセージの具体性

上の例（ファイル名 `main.typ`）から3行目の `#set math.equation(numbering: "(1)")` を消してコンパイルすると、Typstは次のエラーを出して止まります。

```
error: cannot reference equation without numbering
  ┌─ main.typ:5:21
  │
5 │ 本稿では *Typst* の使い方を示す。@eq1 を参照。
  │                                  ^^^^
  │
  = hint: you can enable equation numbering with `#set math.equation(numbering: "1.")`
```

ファイル名・行・列と、直すための具体的なコードまで示されます。この例では、番号付けの不足という原因と、追加すべき設定をエラーメッセージから確認できます。

## Typstの始め方：Webアプリとローカル環境

最初の1本を書くだけなら、インストール不要のtypst.appが手早く、手元のエディタやGitで管理したいならCLIを入れます。

### typst.appの料金と無料でできる範囲

typst.appはブラウザだけで書けるWebエディタで、左にソース、右にプレビューが並び、入力したそばから結果が更新されます。料金プランは3つです。

| プラン               | 料金（米ドル表示）         | ストレージ | 1プロジェクトのファイル数 |
| ----------------- | ----------------- | ----- | ------------- |
| Typst Free        | $0                | 200MB | 100まで         |
| Typst Pro         | 月$7.99（年払いで14%引き） | 2GB   | 1,000まで       |
| Typst On-Premises | 個別見積もり（5名から）      | 自社運用  | –             |

2026年9月時点の[typst.appの料金ページ](https://typst.app/pricing/)では、無料のTypst Freeでもプロジェクトの作成・編集、共同編集（共有）、Universeのパッケージとテンプレート、LaTeX・Word・Markdownなどからのファイル変換が使えます。Proで増えるのは、コメントによるレビュー、非公開パッケージ、GitHub・GitLabとの同期（実験的機能）、ZoteroやMendeleyとの文献同期、スライドの発表モード、フォルダ整理などです。料金は国を選ぶと現地通貨で表示されるので、契約前に日本の価格を確認してください。個人で試す段階ならFreeで不足はありません。

### CLIのインストールとcompile・watch

CLIは単一の実行ファイルで、TeX Liveのような大きな配布物は要りません。代表的な入れ方は次のとおりです。

```
# macOS
brew install typst
# Windows
winget install --id Typst.Typst
# Rust環境がある場合
cargo install --locked typst-cli
```

入れたら `typst --version` で版を確認し、`typst compile main.typ` でPDFを作ります。書いている間は `typst watch main.typ` を起動しておくと、保存するたびにPDFが更新されます。テンプレートから始めるときは `typst init @preview/charged-ieee` のようにUniverseのテンプレート名を渡すと、雛形一式がフォルダに展開されます。ほかに、使えるフォントを一覧する `typst fonts`、公式の配布バイナリを更新する `typst update` があります。Homebrewなどのパッケージマネージャーで導入した場合は、その更新機能を使います。

### エディタ連携：VS CodeとTinymist

ローカルで書くなら、VS Codeの拡張機能「Tinymist」を入れます。コミュニティが開発するTypst用の言語サーバー（LSP）で、Visual Studio MarketplaceとOpen VSXで配布されており、補完・エラー表示・エディタ内プレビューを提供します。言語サーバーなのでNeovimなど他のLSP対応エディタからも使えます。Web版と同等の「書きながら見る」環境を手元で再現できます。

## Typstの基本の書き方：マークアップ・set/showルール・関数

Typstのソースは、Markdown風の「マークアップ」、`#` で始まる「コード」、`$` で囲む「数式」の3つのモードで書きます。

### 見出し・太字・箇条書きのマークアップ

```
= 大見出し
== 中見出し

*太字* と _強調（斜体）_ と `インラインコード`

- 箇条書き
- もう1つ

+ 番号付きリスト
+ 2つめ

段落は空行で区切ります。
```

Markdownとの違いで間違えやすいのは、見出しが `#` でなく `=` であること、太字が `**` でなく `*` 1つであること、番号付きリストが `+` であることの3点です。Typstでは `#` はコードを呼び出す記号として予約されています。

### setルールとshowルールで体裁を一括指定

文書全体の見た目は、要素ごとの既定値を変える `#set` と、要素の表示方法を差し替える `#show` で指定します。

```
#set page(paper: "a4", margin: 2cm)
#set text(lang: "ja", size: 10.5pt)
#set heading(numbering: "1.")

// レベル1の見出しだけ青にする
#show heading.where(level: 1): set text(fill: blue)
// 本文中の「Typst」を自動で太字にする
#show "Typst": strong

// 自作の関数で注記ボックスを作る
#let note(body) = block(fill: luma(235), inset: 8pt, radius: 4pt, body)
#note[ここは注記です。]
```

LaTeXでプリアンブルやパッケージが担っていた役割は、ほぼこの2つのルールと `#let` による関数定義で書けます。テンプレートも、これらをまとめた関数にすぎません。

### 数式・表・図と相互参照

数式は `$` で囲みます。`$` の直後と直前に空白を入れると別行立ての数式、入れなければ文中の数式です。

```
文中の式 $x = (-b plus.minus sqrt(b^2 - 4a c)) / (2a)$ です。

$ sum_(k=1)^n k = (n(n+1)) / 2 $

#figure(
  table(
    columns: 2,
    [項目], [値],
    [版], [0.15.1],
  ),
  caption: [表の例],
) <tab1>

@tab1 に版を示す。
```

LaTeXとの違いは、`\frac` ではなく `/` で分数を書くこと、`\sum` ではなく `sum` のようにバックスラッシュなしで記号名を書くこと、`plus.minus` のように記号を「.」で修飾することです。`<tab1>` でラベルを付け、`@tab1` で参照すると番号は自動で振られます。

## 日本語で書くときの設定と制約

日本語文書では、最初に言語とフォントを指定します。言語を指定しないと、参照や図表のキャプションが英語（Figure・Equation）になり、フォントを指定しないと和文が既定フォントに含まれないため代替フォントで表示されます。

```
#set text(lang: "ja", font: ("Hiragino Mincho ProN"), size: 10.5pt)
#set par(justify: true, first-line-indent: (amount: 1em, all: true))
```

フォント名は `typst fonts` で表示される名前をそのまま書きます。例のヒラギノ明朝はmacOSの標準フォントなので、Windowsでは「Yu Mincho」などに置き換えます。OSが違うメンバーと同じ組み上がりにしたいなら、源ノ明朝などの同一のフォントファイルをプロジェクトに同梱し、本文の `#set text(font: ...)` も同梱したフォントの名前に揃えたうえで、`typst compile --font-path fonts main.typ` のように読み込み先を指定します。段落の字下げは、`all: true` を付けないと見出し直後の最初の段落には効きません（欧文組版の慣習に合わせた既定値のため）。

制約もはっきりしています。0.15.1時点で縦書きは標準機能として未対応で、ルビも専用の構文がなくパッケージ（rubbyなど）で補います。縦書き・ルビ・均等割りなど和文組版の詳細は[Typstの縦書き・ルビ・和文組版の解説](/tech/details/9859/)にまとめています。

## パッケージとテンプレート：Typst Universe

機能の追加は、公式のパッケージ置き場「Typst Universe」から行います。インストール作業は不要で、ソースに1行書くと初回コンパイル時に自動でダウンロードされます。

```
#import "@preview/fletcher:0.5.8" as fletcher: diagram, node, edge

#diagram(
  node-stroke: 0.6pt,
  node((0, 0), [原稿]),
  edge("-|>"),
  node((1, 0), [typst compile]),
  edge("-|>"),
  node((2, 0), [PDF]),
)
```

この例は矢印付きのフローチャートを描くfletcherを使っています。`@preview/名前:版` と版まで書くのが決まりで、これが前述の「版を固定する」運用にそのままつながります。2026年9月時点のUniverseには約1,600のパッケージとテンプレートが登録されており、図を描くcetz（LaTeXのTikZに相当）、スライドを作るtouyingやpolylux、IEEE形式の論文テンプレートcharged-ieeeなどがよく使われます。

## 出力形式：PDF/A・PDF/UA・PNG・SVG・HTML

`typst compile` の出力形式は、0.15.1のCLIヘルプで `pdf`・`png`・`svg`・`html`・`bundle` の5つです。PDFは `--pdf-standard` で規格を指定でき、長期保存用のPDF/A（`a-2b` など）や、アクセシビリティ規格のPDF/UA-1（`ua-1`）を指定できます。PDF/UA-1出力には文書タイトルや画像・数式の代替テキストなどが必要で、不足するとコンパイルエラーになります。

```
typst compile --pdf-standard a-2b main.typ report.pdf
typst compile main.typ "page-{p}.png" --ppi 150
```

HTML出力は実験的な扱いで、`--features html` を付けないと`` html export is only available when `--features html` is passed `` というエラーで止まり、付けても `do not rely on this feature for production use cases` という警告が出ます。Webページの生成を主目的にするなら、現時点ではTypstを選ぶ理由は薄いと考えてください。

## Typstを選ぶべきでない場面

記法の軽さに惹かれて移行したものの戻ることになる典型は、次の3つです。

**投稿先がLaTeXソースを求める。**LaTeXのクラスファイルを配布し、ソース一式での投稿を求める学会や論文誌では、TypstのPDFは投稿形式を満たせません。なおarXivは「TeX/LaTeXから作ったPDFは原則として受け付けない」としていますが、TeX以外のツールで作ったPDFでの投稿は認めているため、Typstで書いた論文をPDFで投稿すること自体は可能です。

**縦書きや伝統的な和文組版が必須。**縦組みの書籍や、禁則・約物の調整を細かく詰める組版は、pLaTeX／LuaLaTeX（luatex-ja）の蓄積に及びません。

**文書を何年も同じ環境で再生成する。**1.0前のため、数年後に新しい版で古いソースがそのまま通る保証はありません。規程集やマニュアルのように長く保守する文書では、使った版のCLIを保存しておく運用が必要です。

投稿形式や縦書きが必須なら、要件を満たすLaTeXやWordを選んでください。長期保守が必要な場合は、Typstの実行環境と依存ファイルを保存・再現できることを採用条件にします。逆に、社内レポート、講義資料、自分で体裁を決められる技術文書、Markdownでは表現しきれない数式入りのドキュメントは、Typstの利点がそのまま効く領域です。Markdownから始めてPDFにしたいだけなら、[PandocによるMarkdownからのPDF変換](/tech/details/17688/)という選択肢もあります。

## よくある質問

### Typstの読み方は？

「タイプスト」と読みます。綴りは typist（タイピスト）ではなく typst で、i が入りません。

### Typstは無料で使えますか？

無料です。コンパイラ（CLI）はApache-2.0ライセンスのオープンソースで、Webエディタのtypst.appもFreeプラン（200MB・1プロジェクト100ファイルまで）なら無料で使えます。GitHub同期やコメント機能が必要な場合だけ、有料のTypst Pro（月$7.99）を検討します。

### LaTeXの原稿をTypstに移行できますか？

自動で完全に変換する方法はありません。記法とパッケージの体系が別物のため、文書単位で書き直すのが基本です。Pandocは `pandoc -f latex -t typst` で下書きを作れますが、独自マクロや複雑なパッケージを使った原稿は手直しが必要です。

### TypstとMarkdownの違いは？

Markdownは文章構造を軽く書くための記法で、ページ設定・数式番号・相互参照・参考文献を持ちません。Typstは記法こそMarkdownに似ていますが、ページレイアウトまで指定して印刷品質のPDFを出す組版システムです。見出しが `=`、太字が `*` 1つと記号も異なります。

### Typstで日本語の縦書きはできますか？

0.15.1時点では標準機能として縦書きに対応していません。横書きの日本語文書は `#set text(lang: "ja", font: ...)` で問題なく作れます。

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出典: [Typst（タイプスト）とは？LaTeXとの違い・使い方・料金を初心者向けに解説](<https://www.issoh.co.jp/tech/details/5507/>)（株式会社一創）
