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title: "FIDO認証とは？仕組み・FIDO2とパスキーの違い・証券のスマホ認証と弱点を解説"
url: "https://www.issoh.co.jp/tech/details/1440/"
published: 2023-09-25
updated: 2026-10-11
categories: ["セキュリティ"]
publisher: "株式会社一創"
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# FIDO認証とは？仕組み・FIDO2とパスキーの違い・証券のスマホ認証と弱点を解説

FIDO認証（ファイド認証、Fast IDentity Online）は、公開鍵暗号の署名を使い、パスワードの置き換えや追加の認証要素を提供する認証規格群です。秘密鍵は認証先のサーバーには渡さず、サーバーは公開鍵と資格情報IDなどを保存します。署名は登録したサイトのドメインに結びつくので、偽サイトに誘導されてもログインが成立しない。この性質が評価され、2025年10月には金融庁が証券会社に対し、ログインや出金の際の「フィッシングに耐性のある多要素認証」を必須化するよう監督指針を改めました。この改正は、証券会社が耐フィッシング多要素認証の導入・必須化を進める背景の一つです。採用方式と登録手順は各社で異なります。本記事では、仕組み、FIDO2・パスキーとの関係、金融機関で必須になった経緯、FIDOでも防げない攻撃、自社に入れるときの構成までを順に説明します。

## まとめ：FIDO認証の要点と導入判断

- **仕組み**：端末内で作った秘密鍵でサーバーのチャレンジに署名し、サーバーは公開鍵で検証する。パスワードのような共有秘密がないので、サーバーから漏れても使える情報が残らない。
- **フィッシングに強い理由**：資格情報はRP IDに紐づき、ブラウザの利用制限とサーバーのオリジン検証により、許可されていない偽サイトからの認証を拒否する。ワンタイムパスワードは中継型フィッシングでコードごと盗まれるが、FIDOはこれが通らない。
- **FIDO2とパスキー**：FIDO2はW3CのWebAuthnとFIDO AllianceのCTAPを組み合わせた現行仕様。パスキーはFIDO2に基づくパスワードレス認証用の資格情報で、FIDO2の資格情報すべてを指す名称ではない。
- **証券会社のスマホ認証**：金融庁は2025年10月15日適用の監督指針で、ログイン・出金・出金先口座の変更時にパスキー等の耐フィッシング多要素認証を「デフォルトとして設定」するよう求めた。
- **弱点**：秘密鍵が保護されていても、SMSやパスワードの代替経路が残っていればそちらを狙われる。認証器や同期環境の侵害にも対策が必要。機種変更・紛失時の回復手続き、ログイン後のセッションCookie窃取もFIDOの守備範囲外。
- **導入判断**：一般利用者には同期パスキー、特権IDにはデバイス固定の鍵。NIST SP 800-63B-4は同期パスキーをAAL3で使うことを禁じている。

## FIDO認証とは？読み方と共有秘密をなくす定義

FIDOは「Fast IDentity Online」の略で、読みは「ファイド」です。パスワード依存をなくす目的で2012年に設立された業界団体FIDO Allianceが策定する認証規格群の総称で、指紋・顔認証や端末のPIN、USBのセキュリティキーを「本人がこの端末を操作している」ことの確認に使い、その結果を公開鍵暗号の署名としてサーバーに伝えます。生体情報や秘密鍵は認証先には送信しません。ただし、同期パスキーの秘密鍵は暗号化して端末間で同期されます。端末側で本人を確かめる指紋・顔認証そのものの方式と精度は[生体認証とは？指紋・顔認証の仕組みと種類・企業の導入判断を解説](/column/details/13483/)で扱っています。

### パスワード・ワンタイムパスワードとの違い

| 方式                   | サーバーが持つもの    | 偽サイトでの入力 | サーバー漏えい時    |
| -------------------- | ------------ | -------- | ----------- |
| パスワード                | パスワードのハッシュ   | 盗まれる     | 総当たりで復元されうる |
| パスワード＋TOTPなどの共有鍵型OTP | ハッシュ＋OTPの共有鍵 | 中継されると突破 | 共有鍵が漏れれば複製可 |
| FIDO認証               | 公開鍵のみ        | 署名が成立しない | ログインに使えない   |

パスワードは利用者とサーバーが同じ秘密を共有する方式で、偽ログイン画面での入力、流出リストを使ったリスト型攻撃、総当たりのいずれにも弱い。ワンタイムパスワードを足すとリスト型攻撃は止まりますが、偽サイトが入力をリアルタイムで本物へ中継すると、コードもその場で使われます。多要素認証全体の分類と、耐フィッシングMFAの実装方式は[多要素認証（MFA）とは？3要素と実装方式・耐フィッシングMFAをコード付きで解説](/tech/details/13314/)にまとめています。

## FIDO認証の仕組み：登録と認証の2フェーズ

FIDOの動きは「登録」と「認証」の2段階です。どちらも、秘密鍵で作った署名は対になる公開鍵でしか検証できないという公開鍵暗号の性質に立っています。署名アルゴリズムは楕円曲線系のES256（ECDSA P-256）が広く使われ、RSAとの違いは[ECDSAとRSAの違い｜鍵長・安全性・速度・用途を比較し選び方を解説](/tech/details/4585/)が詳しいです。

### FIDOの登録：鍵ペアの生成と公開鍵の登録

サービスにFIDOを登録すると、端末（またはセキュリティキー）の内部でそのサービス専用の鍵ペアが作られます。公開鍵はサーバーへ送られてアカウントに保存されます。秘密鍵の保管方式は認証器やパスキー提供元によって異なり、ハードウェア内で保護する方式と、暗号化して複数端末へ同期する方式があります。鍵ペアはサービスごとに別なので、あるサービスの鍵から別サービスの利用者を突き合わせることはできません。どの機種の認証器で登録されたかを確かめたい場合は、FIDOメタデータサービス（MDS）と照合する構成証明（アテステーション）を有効にします。

### FIDOの認証：チャレンジを含むデータへの署名と検証

ログインのたびに、サーバーはランダムな値（チャレンジ）を送ります。WebAuthnでは、認証器が認証器データとチャレンジなどを含むクライアントデータのハッシュに署名し、ブラウザが署名と検証に必要なデータを返します。指紋・顔・PINによる本人確認の要否は設定によります。サーバーは公開鍵による署名検証に加え、発行したチャレンジ、許可したオリジン、RP ID、必要なユーザー検証の結果などを照合して認証を成立させます。チャレンジが毎回変わるため、通信を盗んで署名を再送しても通りません。

### フィッシングが通らない理由：オリジンバインディング

ブラウザは署名対象のデータに、いま接続しているサイトのオリジンを組み込みます。鍵は登録時のドメイン（RP ID）にしか使えないので、利用者が偽ドメインを本物だと思い込んでも、ブラウザは本物用の鍵で署名しません。利用者の注意力に頼らず、偽サイトでの認証を仕組みで不成立にする点が、ワンタイムパスワードとの決定的な差です。偽ログイン画面から社用メールが乗っ取られた国内事案の経過は[講談社の個人情報流出3,812件｜フィッシング起点のアカウント侵害の技術解説](/tech/details/16099/)で追っています。

## FIDO2とは？WebAuthnとCTAPの役割分担

FIDO認証にはUAF・U2F・FIDO2があり、Webサービスのパスキー認証ではFIDO2を使います。FIDO2は単一の技術ではなく、W3CのWebAuthnとFIDO AllianceのCTAPという2つの仕様の組み合わせです。

| 仕様         | 世代           | 策定            | 担う部分                |
| ---------- | ------------ | ------------- | ------------------- |
| UAF        | FIDO1（2014年） | FIDO Alliance | パスワードレス（アプリ向け）      |
| U2F（CTAP1） | FIDO1（2014年） | FIDO Alliance | パスワードに足す第2要素        |
| WebAuthn   | FIDO2        | W3C           | Webサイトが鍵を作成・利用するAPI |
| CTAP2      | FIDO2        | FIDO Alliance | PC・スマホと外部認証器の通信     |

CTAPは従来のU2FをCTAP1として扱い、CTAP2で機能を拡張しています。FIDO2はパスワードレスと第2要素の用途を扱いますが、UAFとは別の仕様です。新規に作るなら選ぶのはFIDO2で、UAF・U2Fは経緯として知っておけば足ります。手元にU2F世代のセキュリティキーがあっても、CTAP1として第2要素には使えますが、パスワードレスの主軸には据えません。

### WebAuthn：サイト側が呼ぶAPIでLevel 3が現行

WebAuthnは、Webアプリが鍵ペアの作成と署名をブラウザに依頼するための標準APIです。Level 1が2019年、Level 2が2021年に勧告となり、[Level 3は2026年8月25日付でW3C勧告](https://www.w3.org/TR/webauthn-3/)になりました。Level 3では、PRF拡張による暗号鍵の導出、関連オリジンからの呼び出し、資格情報の削除や変更をパスキー提供側へ伝えるSignal API、ブラウザの対応機能を問い合わせる`getClientCapabilities()`などが加わっています。登録から署名検証までのサーバー側実装は[WebAuthnとは？パスキー認証を実装する仕組みと登録・認証フロー・RP実装の要点](/tech/details/15375/)で、コードとともに説明しています。

### CTAP：外部の認証器をつなぐプロトコル

CTAP（Client to Authenticator Protocol）は、USB・NFC・Bluetoothでつながるセキュリティキーやスマートフォンを、PCのブラウザから認証器として使うためのプロトコルです。YubiKeyのような物理キーで認証できるのも、PCに表示されたQRコードをスマホで読み取り、スマホのパスキーを使う「ハイブリッド」接続が動くのもCTAPがあるためです。CTAPは2.1、2.2と版を重ね、[CTAP 2.3は2026年2月26日にProposed Standardとして公開](https://fidoalliance.org/specs/fido-v2.3-ps-20260226/fido-client-to-authenticator-protocol-v2.3-ps-20260226.html)されています。

## パスキーとFIDO2の違い：同期パスキーとデバイス固定

パスキー（passkey）は、FIDO2に基づくパスワードレス認証用の資格情報で、技術的には発見可能な資格情報（discoverable credential）を指します。2022年5月にApple・Google・MicrosoftがFIDO Allianceとともに対応拡大を共同で表明し、業界共通の呼び名になりました。FIDO2は認証の規格、パスキーはその規格に基づく資格情報という関係です。パスキーの中では、鍵を複数端末に同期するかどうかで性質が分かれます。企業サービスへの導入判断に絞った整理は[パスキー認証とは？仕組み・パスワードとの違い・企業の導入判断を解説](/column/details/15368/)にあります。

### 同期パスキーとデバイス固定パスキーの線引き

同期パスキーはiCloudキーチェーンやGoogleパスワードマネージャー、1Passwordなどを経由して本人の複数端末に複製され、機種変更しても引き継げます。デバイス固定パスキーはセキュリティキーなどの単一デバイスから出ない鍵で、なくせば戻りません。どちらを使うかは、米国立標準技術研究所（NIST）が2025年7月31日に公開した[SP 800-63B-4](https://csrc.nist.gov/pubs/sp/800/63/b/4/final)で線が引かれました。同期可能な認証器はAAL2では使えますが、秘密鍵がエクスポート可能であることを理由に「AAL3では使用してはならない（SHALL NOT）」と明記されています。

| 保証レベル | 使える資格情報   | 想定する対象        |
| ----- | --------- | ------------- |
| AAL2  | 同期パスキーも可  | 一般業務・顧客向けサービス |
| AAL3  | デバイス固定に限る | 特権ID・高保証の業務   |

顧客向けサービスや一般社員のログインでAAL2相当を求める場合は、同期環境やユーザー検証などの要件を満たす同期パスキーが候補になります。管理者や本番環境の特権IDでAAL3相当を求める場合は、秘密鍵の非エクスポート性などの要件を満たすセキュリティキーや端末内蔵認証器を選びます。規制業界の導入稟議では、適用される規制・社内基準と、同期の可否や必要な認証保証レベルを明記します。

### 2026年時点の普及状況

FIDO Allianceが2026年5月7日に公表した[「State of Passkeys 2026」](https://fidoalliance.org/the-state-of-passkeys-2026-global-consumer-and-workforce-report/)は、世界で使われているパスキーを約50億件と推計しています。10か国の消費者11,000人を対象にした調査では、パスキーの認知率は90%、少なくとも1つのアカウントで有効化した回答者は75%でした。数値は毎年更新されるので、引用するときは最新の公表値を確認してください。

## 証券会社の耐フィッシング多要素認証の必須化とスマホ認証

「FIDO認証」で検索すると、上位には証券会社や銀行の設定案内が並びます。2025年に入って証券会社を装ったフィッシングサイトで盗まれたIDとパスワードによる不正取引が相次いだことが発端です。

### 金融庁の監督指針改正：ログイン・出金で必須化

金融庁は2025年7月15日に「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」の改正案を公表し、意見募集（68先・141件）を経て、[2025年10月15日に公表と同日適用](https://www.fsa.go.jp/news/r7/shouken/20251015/20251015.html)しました。新旧対照表で追加された文言は次のとおりです。

> ログイン、出金、出金先銀行口座の変更など、重要な操作時におけるフィッシングに耐性のある多要素認証（例：パスキーによる認証、ＰＫＩ（公開鍵基盤）をベースとした認証）の実装及び必須化（デフォルトとして設定）

注目すべきは注記です。スマートフォンを持っていない等の理由で顧客がこの認証を解除する場合は代替的な多要素認証を提供し、解除率を追って下げる努力をすること、必須化までの間は具体的なスケジュールを顧客に周知することが求められています。「任意で使える」から「最初から有効で、外すのは例外」へ変わったわけです。金融庁は2026年4月16日に、銀行・信用金庫・証券会社・警察庁と共同で[耐フィッシング多要素認証の周知チラシと動画](https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20260416-2/20260416-2.html)も公開しています。

業界側では、日本証券業協会が同じ2025年10月15日に[「インターネット取引における不正アクセス等防止に向けたガイドライン」](https://www.jsda.or.jp/houdou/2025/20251015fuseiaccess-guideline.pdf)を改正し、同じ文言を盛り込みました。ただし同協会は、施行日と同日に対応を終えることは求めておらず、従来の認証方式との併用や段階的な導入も考えられるとしています。証券会社ごとにFIDOの必須化時期がばらついているのはこのためです。

### SBI証券のFIDO：対象アプリ・登録台数・機種変更手順

利用者の側から見ると、証券会社のFIDOは「専用アプリを入れたスマホを鍵にする」仕組みです。[SBI証券の案内](https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?OutSide=on&getFlg=on&%5FControlID=WPLETmgR001Control&%5FPageID=WPLETmgR001Mdtl20&%5FActionID=DefaultAID&%5FDataStoreID=DSWPLETmgR001Control&burl=search%5Fhome&cat1=home&cat2=none&dir=service&file=home%5Fsecurity%5Ffido.html)では、FIDOは「SBI証券 スマートアプリ」に登録したスマートフォンの顔認証・指紋認証を使う多要素認証で、利用料は無料、登録できるのは1口座につきスマートフォン1台です。登録したスマホを使えば、株アプリやPCツールのHYPER SBI 2など他の端末からのログインも承認できます。同社のSBI証券Plusアプリはこの対象外で、パスキーでのログインを案内しています。SBI証券の公式FAQでは、機種変更・紛失時に特別な事前操作は不要で、新しいスマートフォンのスマートアプリにログインして認証設定を行うと案内しています。

## FIDO認証の弱点：代替経路・回復手続き・同期元・セッション窃取

FIDOが防ぐのは「偽サイトで認証情報を盗む」攻撃です。それ以外の経路は残るため、導入したことで安心してしまうのが一番の落とし穴になります。

- **代替経路への迂回**：FIDOを登録しても、パスワード＋SMSでのログインが並行して有効なら、攻撃者はそちらをフィッシングします。金融庁が「デフォルトとして設定」と書き、解除率の追跡まで求めたのはこのためです。
- **機種変更・紛失時の回復手続き**：鍵をなくした利用者を救う本人確認（メール・電話・書類）が弱いと、攻撃者は回復手続きを装って新しい端末を登録します。
- **同期元アカウントの乗っ取り**：同期パスキーの安全性は、Apple IDやGoogleアカウントなど同期元の保護水準にも依存します。NISTが同期可能な認証器をAAL3で認めない直接の理由は、秘密鍵をエクスポートできるためです。
- **ログイン後のセッション窃取**：認証が済んだあとのセッションCookieを情報窃取型マルウェアに抜かれると、FIDOを経ずに乗っ取られます。Cookieを端末に縛るDBSCの動きは[DBSCの標準化動向とパスキー連携｜W3C草案の現状と併用の設計【2026年10月】](/tech/details/12352/)で整理しています。

FIDOによる認証は導入時点から耐フィッシング性を提供しますが、アカウント全体の保護には代替ログインと回復手続きにも相応の対策が必要です。弱いログイン手段を残したままの導入は、攻撃面を1本増やしただけになりかねません。

## FIDO2を自社に入れるときの構成と期限

### プラットフォーム認証器・セキュリティキー・FIDOサーバーの使い分け

| 構成          | 認証手段         | 向く対象         | 主な負担       |
| ----------- | ------------ | ------------ | ---------- |
| プラットフォーム認証器 | 端末内蔵の生体・PIN  | 消費者向けサービス    | 非対応端末の代替導線 |
| セキュリティキー    | USB・NFCの物理キー | 管理者・特権ID     | 配布と紛失時の再発行 |
| FIDOサーバー    | 自社実装かIDaaS   | 既存認証基盤への組み込み | 検証実装と回復フロー |

消費者向けは端末のパスキーを軸にし、侵害時の被害が大きい管理者層にだけセキュリティキーを重ねます。WebAuthnの検証を自前で持つかIDaaSに任せるかは、回復フローをどこまで自社で設計したいかで決めます。費用は、検証実装・IDaaS利用料・物理キーの配布と再発行・登録時の問い合わせ対応に分け、対象人数と運用体制を前提に見積もります。会員基盤ごと作り直す段階なら、[認証基盤・ID管理システム開発](/service/system/identity/)として登録・回復・退会の導線まで設計し、初期実装と後付け改修それぞれの見積もりを比較します。マジックリンクや証明書認証まで含めた方式の比較は[パスワードレス認証とは？方式4分類の実装難度と移行判断を実装者向けに解説](/tech/details/16411/)にあります。

### Microsoft Entra IDで決まった2026年9月と2027年2月の期限

Microsoft Entra IDのパブリッククラウドでMicrosoft提供のSMS・音声認証を使う組織は、以下の移行日程を確認してください。他のクラウド環境、Azure AD B2C、External IDテナントはこの日程の対象外です。[Microsoftの2026年7月13日の発表](https://www.microsoft.com/en-us/security/blog/2026/07/13/microsoft-entra-id-security-updates-passkeys-are-the-default-authentication-method-in-entra-id/)によれば、2026年9月1日からSMS・音声が有効な利用者は自動でパスキーの対象になり、次回のMFA時に登録を促されます。[2027年2月1日](https://learn.microsoft.com/en-us/entra/identity/authentication/concept-sms-voice-retirement-faq)にはMicrosoftが提供するSMS・音声の配信が終わり（グローバル管理者と外部ユーザーは2027年7月1日）、それしか持たない利用者には登録画面が表示されます。9月以降の自動有効化は認証方法ポリシーの`passkeyDynamicMigration`で一時的に外せますが、2027年2月の終了日は動きません。SMS・音声を残す必要がある組織は、2026年10月30日から設定できるMicrosoft Security Store経由の通信事業者を有料で使うことになります。

### 自社サービスへの段階移行と見送ってよい条件

会員サービスでは、既存のパスワードを残したままパスキーを追加登録できるようにし、ログイン画面では条件付きUI（Conditional UI）で登録済みの人にだけパスキーを提示します。登録率を測り、一定を超えた層からパスワードを外していく順序です。上の弱点の章のとおり、パスワードを残す期間は攻撃面も残るので、外す日を最初に決めておきます。

見送ってよい条件もあります。ログインがすでにSSOに統合され、IdP側でパスキーを有効にできるなら、自社でFIDOサーバーを実装する必要はありません。法人向けで端末をIT部門が配布・管理し、Windows Hello for Businessや証明書認証で対象サービスの認証要件と予備の認証手段を満たせるなら、セキュリティキーの一律追加配布は見送れます。判断の軸は「侵害されたときの損害額」と「利用者の端末を自社で管理できるか」の2つです。

## よくある質問

### FIDOは何の略で、どう読みますか？

Fast IDentity Onlineの略で、読みは「ファイド」です。FIDO2は「ファイドツー」と読みます。FIDOは規格群の総称、FIDO2はその現行世代で、WebAuthnとCTAPの組み合わせを指します。

### FIDO認証とパスキーの違いは何ですか？

FIDOは認証規格群の総称で、パスキーはそのうちFIDO2に基づくパスワードレス認証用の資格情報です。違いが出るのはパスキーの中での同期の有無で、複数端末に複製される同期パスキーと、セキュリティキーなどに閉じたデバイス固定パスキーがあります。

### FIDO2とWebAuthnは同じものですか？

同じではありません。FIDO2はWebAuthn（W3C標準のブラウザAPI）とCTAP（端末と外部認証器の通信）を合わせた枠組みで、WebAuthnはそのうちWebサイト側を担う部分です。

### 証券会社でFIDO（スマホ認証）を登録しないとどうなりますか？

金融庁の監督指針は、ログイン・出金・出金先口座の変更時の耐フィッシング多要素認証を「デフォルトとして設定」するよう求めています。登録しない場合の扱い（追加認証の方法や利用できる機能）は証券会社ごとに違うので、各社の案内を確認してください。スマートフォンを持っていない等で解除する場合も、代替の多要素認証が提供されることになっています。

### 機種変更やスマホ紛失のときはどうすればいいですか？

同期パスキーなら、同じApple IDやGoogleアカウントでサインインした新しい端末に引き継がれます。端末1台に登録する方式の機種変更・紛失時の手続きは各社で異なります。SBI証券では、新しい端末のスマートアプリにログインして認証設定を行います。回復手続きで必要な本人確認と所要時間はサービスごとに異なるため、公式案内で確認します。

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- [WebAuthnとは？パスキー認証を実装する仕組みと登録・認証フロー・RP実装の要点](/tech/details/15375/)
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- [多要素認証（MFA）とは？3要素と実装方式・耐フィッシングMFAをコード付きで解説](/tech/details/13314/)
- [DBSCの標準化動向とパスキー連携｜W3C草案の現状と併用の設計【2026年10月】](/tech/details/12352/)

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出典: [FIDO認証とは？仕組み・FIDO2とパスキーの違い・証券のスマホ認証と弱点を解説](<https://www.issoh.co.jp/tech/details/1440/>)（株式会社一創）
