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title: "境界知能とは？IQ70〜84はどのくらいか、偏差値・精神年齢の換算と大人の特徴"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/9924/"
published: 2025-11-19
updated: 2026-10-13
categories: ["ビジネス理論・用語"]
publisher: "株式会社一創"
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# 境界知能とは？IQ70〜84はどのくらいか、偏差値・精神年齢の換算と大人の特徴

IQ70は、同年齢の集団を100人に置き直すと下から2〜3番目、偏差値に換算すると30にあたる位置です（平均100・標準偏差15の検査の場合）。IQ84でも下から14番目あたり、偏差値39.3。境界知能とは、知能検査のIQがこの70〜84の範囲、つまり知的障害の水準（おおむね70未満）と平均域（おおむね85以上）のあいだにある状態を指す呼び名で、医学的な診断名ではありません。

この記事では、IQ70〜85を1点刻みで偏差値と下位パーセンタイルに換算した表、「IQ80は精神年齢何歳か」という換算が比率IQでは成り立ち、子どもを含め偏差IQや大人では成り立たない理由、大人と子どもに現れる困りごと、発達障害との違い、療育手帳の判定基準が自治体で割れている実態を、一次資料に沿って整理します。

## まとめ：境界知能の要点

- IQ70は下位2.28%（偏差値30.0）、IQ75は下位4.78%（33.3）、IQ80は下位9.12%（36.7）、IQ84は下位14.31%（39.3）。平均100・標準偏差15の正規分布から算出した値です。
- IQの偏差値換算と、模試や大学の偏差値は母集団が違います。IQは同年齢集団を代表する標準化標本、模試はその模試の受験者が基準なので、同じ「偏差値35」でも指す位置は重なりません。
- 「精神年齢＝生活年齢×IQ÷100」は比率IQの式で、WISC-Vなどの偏差IQには子どもでも使えません。大人の「IQ70は精神年齢11.2歳」は、Termanが1916年に成人の生活年齢を16歳とみなした旧来の計算法で出る値です。
- 療育手帳の判定基準は法律で定められておらず、平成30年度の調査では判定機関の52%が概ねIQ75、27%が概ねIQ70をボーダーラインとしていました。住んでいる自治体で結論が変わり得ます。
- 通級による指導の対象を定めた学校教育法施行規則第140条に知的障害者は列挙されていません。境界知能が支援の谷間に落ちやすい制度上の理由です。

## 境界知能の定義とIQ70〜84の位置づけ

境界知能の範囲は、資料によって「IQ70〜84」「IQ70〜85未満」「IQ71〜84」と揺れます。もとをたどると、DSM-IV-TRがborderline intellectual functioning（V62.89）にIQ71〜84という数値を併記していたことに行き着きます。さらに古く、1916年にスタンフォード・ビネー検査を発表したTermanの分類表では、境界域（border-line）は「70-80」でした。境界の数字は100年のあいだに何度も引き直されてきたものです。

### IQ70〜85を1点刻みで換算した早見表

ウェクスラー式知能検査の合成得点は、平均100・標準偏差15になるよう標準化されています。この前提から、各IQが同年齢集団の下から何%にあたるか、偏差値（平均50・標準偏差10）に直すといくつか、何人に1人がその値以下になるかを計算したのが次の表です。

| IQ  | 下位パーセンタイル | 100人中の位置 | 偏差値換算 | この値以下は |
| --- | --------- | -------- | ----- | ------ |
| 70  | 2.28%     | 下から2番目   | 30.0  | 44人に1人 |
| 71  | 2.66%     | 下から3番目   | 30.7  | 38人に1人 |
| 72  | 3.10%     | 下から3番目   | 31.3  | 32人に1人 |
| 73  | 3.59%     | 下から4番目   | 32.0  | 28人に1人 |
| 74  | 4.15%     | 下から4番目   | 32.7  | 24人に1人 |
| 75  | 4.78%     | 下から5番目   | 33.3  | 21人に1人 |
| 76  | 5.48%     | 下から5番目   | 34.0  | 18人に1人 |
| 77  | 6.26%     | 下から6番目   | 34.7  | 16人に1人 |
| 78  | 7.12%     | 下から7番目   | 35.3  | 14人に1人 |
| 79  | 8.08%     | 下から8番目   | 36.0  | 12人に1人 |
| 80  | 9.12%     | 下から9番目   | 36.7  | 11人に1人 |
| 81  | 10.26%    | 下から10番目  | 37.3  | 10人に1人 |
| 82  | 11.51%    | 下から12番目  | 38.0  | 9人に1人  |
| 83  | 12.85%    | 下から13番目  | 38.7  | 8人に1人  |
| 84  | 14.31%    | 下から14番目  | 39.3  | 7人に1人  |
| 85  | 15.87%    | 下から16番目  | 40.0  | 6人に1人  |
| 90  | 25.25%    | 下から25番目  | 43.3  | 4人に1人  |
| 100 | 50.00%    | 真ん中      | 50.0  | 2人に1人  |

計算は「z＝(IQ−100)÷15」を標準正規分布の累積確率に当て、偏差値は「50＋10×z」で出しています。100人中の位置は下位パーセンタイルを四捨五入した目安です。IQ70と75の差は5点ですが、下位の割合は2.28%から4.78%へ2倍強に広がります。ただし、偏差値換算ではIQ1点の差は常に約0.67であり、累積割合の差は分布の位置によって変わります。

### 模試や大学の偏差値と同じ物差しではない理由

「境界知能は大学の偏差値でいうといくつか」という問いには、そのまま数字を当てはめられません。偏差値は「その集団の平均を50、標準偏差を10」に置き直した値なので、どの集団で計算したかによって意味が変わります。IQの偏差値換算は、同年齢集団を代表するように集められた標準化標本に基づく基準を使います。一方、模試の偏差値はその模試を受けた人だけが基準で、大学進学を目指す層に偏っています。河合塾は大学別の偏差値を「合格可能性50%のライン」と説明しており、これは個人の得点ではなく入試の難易度の目安です。

したがって、IQ偏差値35の人が模試で偏差値35を取るとは限らず、逆も同じです。学力は知能のほかに学習時間や教え方の影響を受けますし、知能検査の指標得点に凹凸があれば得意科目でだけ点が伸びることもあります。言えるのは、同年齢の全員を並べたときの位置がIQ偏差値の30〜39台にあたる、というところまでです。

### IQ84とIQ85の差は測定誤差の範囲

検査報告書のIQは「ぴったりその値」という意味ではありません。米国版WAIS-IVの出版元Pearsonが公開している[サンプル報告書](https://www.pearsonclinical.co.uk/content/dam/school/global/clinical/uk-clinical/files/wais%5Fiv-report-sample.pdf)では、FSIQ（全検査IQ）96の測定の標準誤差（SEM）が2.12、処理速度指標（PSI）のSEMは5.41と記載されています。WISC-Vのサンプル報告書は「FSIQ = 132, PR = 98, CI = 125-136」と、95%信頼区間を並べて書く形式で、幅はおよそ10点あります。

同じくらいの幅なら、IQ84と記された人の信頼区間は平均域の85をまたぎ、IQ70の人の信頼区間は知的障害の水準をまたぎます。日本版の信頼性係数やSEMの具体的な値は、日本文化科学社が無料で公開している資料には見当たりませんでしたが、同社もFSIQを「WISC-V で最も信頼性の高い合成得点」と説明しています。指標得点はFSIQより誤差が大きいので、境界の1点で判断せず、報告書の信頼区間の欄まで確認してください。

### 「7人に1人」の出どころは計算値

IQ70以上85未満に入る割合は、正規分布の面積として13.59%と求まります。人数に直すと約7.4人に1人。明治大学 子どものこころクリニックの連載「こころの病気のお話」第6回も「境界知能の場合は、同じく13.6％になるのですが、小学校の30人学級だと1クラスに4人はいる計算」と説明しています。

この13.6%は調査で数えた実測値ではなく、知能検査の設計から導かれる数字です。平均100・標準偏差15の正規分布を仮定すれば、この範囲の理論上の割合を計算できますが、実際の人口割合まで自動的に確定するわけではありません。政府統計の総合窓口（e-Stat）、こども家庭庁、文部科学省の公表資料を確認した範囲では、境界知能を単独で集計した公的統計は見当たりません。男女比や地域差を示す全国データも同様に確認できませんでした。

### DSM-5-TRとICD-11での位置づけ

DSM-IV-TRの時点で、境界知能はすでに「臨床的関与の対象となることのある他の状態」というV codeの枠に置かれていました。DSM-5で変わったのは枠ではなく、IQ71〜84という数値定義が外れたことです。ICD-11の6A00「知的発達症」は、知的機能と適応行動がともに平均から約2標準偏差以上下（およそ下位2.3%未満）で、発達期に始まることを要件としています。IQが70〜84の範囲にあるというだけでは、この診断には当たりません。2025年にJournal of Intellectual Disability Researchへ掲載されたスコーピングレビューは、DSM-5-TRとICD-11がいずれも境界知能を独立したカテゴリとして認めず、補足的な記述へ格下げしていると指摘しました。独立した精神疾患として扱われないことは、困りごとが軽いことを意味しません。DSMでは、臨床的関与の対象となり得る状態として記載されています。

## IQから精神年齢を出す計算式と、偏差IQ・大人で使えない理由

「IQ80は精神年齢何歳か」という問いに計算で答えられるのは、結果が比率IQとして示されている場合です。IQはもともと「精神年齢÷生活年齢×100」という比で定義されていました。いまのウェクスラー式が出す偏差IQは同年齢集団の中での位置を表す値で、この式に入れても精神年齢として解釈できる値にはなりません。大人は比率IQであっても式がそのままでは使えず、歴史的には別の約束事が置かれました。

### 比率IQで計算した子どもの年齢別の精神年齢

比率で定義したIQ（比率IQ）では、精神年齢＝生活年齢×IQ÷100 です。たとえば10歳でIQ80なら、精神年齢は8.0歳になります。年齢別に計算すると次のとおりです。

| 生活年齢 | IQ70 | IQ75 | IQ80 | IQ84  |
| ---- | ---- | ---- | ---- | ----- |
| 6歳   | 4.2歳 | 4.5歳 | 4.8歳 | 5.0歳  |
| 8歳   | 5.6歳 | 6.0歳 | 6.4歳 | 6.7歳  |
| 10歳  | 7.0歳 | 7.5歳 | 8.0歳 | 8.4歳  |
| 12歳  | 8.4歳 | 9.0歳 | 9.6歳 | 10.1歳 |

表から読み取れるのは、IQが同じでも年齢が上がるほど精神年齢との差が開くことです。IQ80の子どもは、6歳では1.2年分、12歳では2.4年分の開きになります。ただし、この年齢差は比率IQを一定と仮定した計算結果であり、つまずき始める学年や学習内容を直接説明するものではありません。

### 成人の精神年齢換算とTermanの歴史的な16歳上限

大人に比率IQの式をそのまま使うと、40歳でIQ80なら精神年齢32歳という数字になります。Termanは1916年の『The Measurement of Intelligence』でこの問題に触れ、知能は15〜16歳以降ほとんど向上しないという当時の仮定に立って、「any person over 16 years of age, however old, is for purposes of calculating I Q considered to be just 16 years old」（16歳を超える人は何歳であっても、IQの計算上はちょうど16歳とみなす）と定めました。同書は、精神年齢12歳の18歳と60歳はどちらもIQ0.75（75）になると例示しています。この仮定は現在の知見とは一致せず、Hartshorne・Germineの2015年の研究（Psychological Science）は、認知能力がピークを迎える年齢は能力ごとに異なり、成人後に伸びる能力もあると報告しています。

この約束事で逆算すると、大人のIQ70は精神年齢11.2歳、IQ75は12.0歳、IQ80は12.8歳、IQ84は13.4歳です。ネットで見かける「IQ70の大人は小学校高学年程度」という説明は、ほぼこの計算と一致します。ただし、これは100年前の比率IQの約束事を現在の偏差IQに当てはめた読み替えにすぎません。大人が小学生と同じ考え方をするという意味ではなく、仕事や家計で積み上げた経験や語彙は精神年齢の数字には表れません。

### いまの検査で精神年齢が出る範囲

現在、精神年齢を算出するのはビネー式の検査です。2003年刊の田中ビネー知能検査Vは、2歳〜13歳では従来どおり精神年齢と比率IQを出し、14歳以上は偏差知能指数（DIQ）で表します。ただし販売元の[千葉テストセンター](https://www.chibatc.co.jp/cgi/web/index.cgi?c=catalogue-zoom&pk=334)によると、Vでは通常の発達を遂げていない14歳以上の成人にも、生活年齢を修正する「修正年齢」を使って比例IQを算出できるようにしていました。

2024年8月発売の田中ビネー知能検査VIは、2歳0か月〜13歳11か月では精神年齢とDIQを主要な指標とし（比例IQもニーズに応じて算出可）、すべての対象者でDIQを採用したため、成人に修正年齢を使う前版の手法はとれません。同社は、行政上の措置等で成人の比例IQが必要な場合はVを使うよう案内しています。療育手帳の判定のように、成人でも比率の考え方が残る場面があるということです。ウェクスラー式（WAIS-IV・WISC-V）は同年齢集団の中での位置を示す偏差IQの方式で、精神年齢という値を出しません。

検査報告書に精神年齢の欄が無いときは、まず受けた検査名を確認してください。ウェクスラー式なら、もともと精神年齢を出さない設計です。大人の場合は、精神年齢より指標得点の凹凸を見るほうが、困りごとの手がかりになります。

## 大人と子どもに現れる特徴

### 大人：手順の保持と、金銭・時間の管理

大人で表面化しやすいと指摘されるのは、口頭で一度に伝えられた手順を保持できない、優先順位をその場で組み替えられない、締切から逆算した段取りが組みにくい、といった場面です。仕事では報告・連絡・相談のタイミングがずれ、家計では引き落とし日と入金日の管理が追いつかず、督促が来てから気づくといったことも起こります。前掲のスコーピングレビューは、境界知能に関する研究の多くが認知面と、併存する精神・情緒・行動上の問題に集中していると整理しています。

IQ70前後になると、契約書の条項を読んで自分に不利な箇所を見つける、複数の割引条件を比べて総額を計算する、地図と時刻表を突き合わせて乗り継ぎを組む、といった作業に時間や負荷がかかる場合があります。ただし、困難の内容や会話から分かる程度には個人差があり、IQだけでは判断できません。

やっかいなのは、一つひとつの作業はこなせるため「やる気の問題」と受け取られやすいことです。低い期待を向けられ続けると成果がさらに下がる循環については、[ゴーレム効果とは？具体例とピグマリオン効果との違い・提唱者をめぐる誤解](/column/details/8565/)で扱っています。

### 子どもの困難と文部科学省調査の8.8%の意味

子どもの場合、小学校中学年あたりで教科の抽象度が上がる時期につまずきが目立ちはじめます。明治大学 子どものこころクリニックも、境界知能の子が「何に苦労するかといえば、いうまでもなく勉強です」と述べています。

ここでよく引かれるのが、文部科学省が令和4年に実施した[通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査](https://www.mext.go.jp/b%5Fmenu/houdou/2022/1421569%5F00005.htm)の8.8%という数字です（高等学校は2.2%、平成24年調査では6.5%）。ただしこの8.8%は、境界知能の割合ではありません。調査が対象としたのは「知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示す」児童生徒で、境界知能の有無を知能検査で分類した調査ではないため、境界知能の児童生徒との重なりはこの結果から判断できません。両者を同じ数字として扱う解説は珍しくないので、引用元の定義まで確かめてください。

### 記憶力：ワーキングメモリー指標という見方

「境界知能は記憶力が弱いのか」という問いは、全体のIQだけを見ていると答えが出ません。ウェクスラー式の検査はFSIQ（全検査IQ）のほかに指標得点を出すつくりで、日本版WAIS-IVは言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4指標、日本版WISC-Vは言語理解・視空間・流動性推理・ワーキングメモリー・処理速度の5指標を算出します。

記憶力の話として問題になりやすいのは、このうちワーキングメモリー指標が扱う、情報を一時的に保持・処理する力です。WISC-Vでは聴覚情報に加えて視覚情報も評価します。FSIQが80でもこの指標だけが極端に低い人もいれば、そこは平均域で処理速度が低い人もいます。前者なら対処は「暗記を頑張る」ではなく、手順を紙に落とす・一度に渡す情報を減らす、といった環境側の調整です。短期記憶の容量の考え方は[マジカルナンバー7±2とは？ミラーの原典が示すチャンクの意味と4±1への更新](/column/details/8782/)、記憶と思考のしくみ全般は[認知心理学とは？知覚・記憶・思考のしくみと身近な具体例をわかりやすく解説](/column/details/7614/)で整理しています。

## 発達障害・軽度知的障害との違い

三者は「何を測って線を引くか」が違います。境界知能と知的障害を分けるのは知的機能（IQ）と適応行動の水準で、ICD-11の6A00は平均から約2標準偏差以上下を要件としています。うち軽度にあたる6A00.0は平均から約2〜3標準偏差下（およそ下位0.1〜2.3%）で、平均100・標準偏差15に直せばIQ55〜70程度の範囲です。一方、ADHDやASDなどの発達障害はIQの高低で定義されておらず、注意や対人相互性といった行動特性の側から診断されます。

したがって、IQ75でASDの診断がつくことも、IQ110でADHDの診断がつくこともあります。こども家庭庁の資料には、療育手帳の判定機関のなかに「IQ80〜89で発達障害の診断を受けた者」「IQ76〜91で発達障害の診断等」を独自の基準として扱っている例があると記されています。境界知能と発達障害は排他的な区分ではなく、重なる領域が制度上も想定されています。

判定に使われるのはIQだけではありません。療育手帳の判定では適応行動の尺度も併用され、こども家庭庁が引く厚生労働科学研究は、知的機能と適応行動を単独で評価するより両者の合成値を用いるほうが判別の精度が高かったと報告しています（成人一般418人と知的障害者33人のデータによる検証で、18歳未満の集団での検証は未実施）。

## 顔つき・芸能人の例から判別できない理由

判別できません。境界知能は知能検査の得点範囲を指す呼び名であり、顔立ちや表情に対応する所見は定義に含まれていないためです。特定の芸能人を挙げて「境界知能ではないか」と推測する記述もありますが、本人の検査結果が公表されていない以上、根拠にはなりません。外から他人を判定する行為は、根拠がないうえに本人の不利益に直結します。

紛らわしいのは、顔貌所見が診断基準に含まれる疾患が別にあることです。厚生労働省の[e-ヘルスネット](https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-01-015.html)は胎児性アルコール症候群の特異的顔貌として「薄い上口唇、平坦な人中、平坦な顔面中央」を挙げていますが、これは原因が特定された疾患の話で、発育の遅れや中枢神経系の障害と併せて医師が判断します。自分や家族が当てはまるかを知りたいなら、外見で判断せず、専門機関に相談し、必要に応じて知能検査や日常生活の適応状況の評価を受けてください。

## 知能検査の版と適用年齢、費用の目安

日本で使われる主な検査は次のとおりです。版が変わると下位検査の構成も変わるため、いつの版で受けたのかは結果を読むうえで意味を持ちます。

| 検査             | 日本版の刊行            | 適用年齢           | 診療報酬(D283) |
| -------------- | ----------------- | -------------- | ---------- |
| 日本版WAIS-IV     | 2018年             | 16歳0カ月〜90歳11カ月 | 区分3・450点   |
| 日本版WISC-V      | 2021年（関連指標は2026年） | 5歳0カ月〜16歳11カ月  | 区分3・450点   |
| 田中ビネー知能検査VI    | 2024年8月           | 2歳〜成人          | 通知に列挙なし    |
| 田中ビネー知能検査V（旧版） | 2003年8月           | 2歳〜成人          | 区分2・280点   |

日本版WISC-Vは2026年に構成が変わりました。出版元の日本文化科学社は「2026年3月まで販売していた16下位検査で構成されるWISC-Vを16検査版、2026年7月21日発売の21下位検査で構成されるWISC-Vを21検査版と称しております」と告知しています。成人向けは日本版WAIS-IVが最新で、WAIS-Vの日本版は同社の製品ページに掲載がありません。ビネー式は2024年8月に第6版の田中ビネー知能検査VIが発売され、田研出版もVを「旧版」と表記しています。

版の新旧は得点そのものにも響きます。知能検査の得点は時代とともに上がる傾向があり（フリン効果）、Trahanらの2014年の[メタ分析](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24979188/)（Psychological Bulletin、285研究・14,031人）は、その大きさを10年あたり2.31点と推定しました。これは古い基準の検査で得点が高めに出る傾向を示しますが、個人の得点差や日本版の改訂前後の差を一律に予測する値ではありません。Kanaya・Scullin・Ceciの2003年の研究（American Psychologist）では、米国の境界域・軽度知的障害域の子どもが基準を新しくした検査で再検査されると平均5.6点下がり、同じ版で再検査された子どもより知的障害に分類されやすくなりました。版が改まった後の検査で数値が下がっても、本人の力が落ちたとは限りません。

費用は、医療機関で保険診療として受ける場合、診療報酬点数表D283「発達及び知能検査」に基づきます。WAIS-IVとWISC-Vは区分3「操作と処理が極めて複雑なもの」450点、田中ビネー知能検査Vは区分2「操作が複雑なもの」280点です。3割負担なら検査料そのものは1,350円と840円で、これに初診料や診察料が加わります。区分3は検査と結果処理を合わせて1時間30分以上を要するもの、という定めで、実施時間そのものは日本文化科学社の記載でWAIS-IVが60〜90分です。通知が区分2に挙げているのは「田中ビネー知能検査Ⅴ」と鈴木ビネー式知能検査で、2024年発売のVIは列挙されていません。医療機関以外の民間サービスで自費で受ける場合は、この枠組みの外です。

## 学校・職場・家庭でできる調整

境界知能そのものを「治す」発想より、情報の渡し方を変えて負荷を下げる発想が現実的です。記憶に頼らせない、一度に渡す量を減らす、判断の基準を明文化する。調整の中身はこの順に考えると組み立てやすくなります。

学校では、板書を写す作業と話を聞く作業を同時にさせない、宿題の指示を口頭だけで終わらせず紙かアプリで残す、テストの問題文にふりがなや区切りを入れる、といった調整が現実的です。通級の対象外でも、通常の学級での合理的配慮として担任やスクールカウンセラーに相談できます。

職場では、口頭指示のあとに要点をチャットで送る、手順を工程ごとに分解してチェックリスト化する、締切だけでなく着手日も一緒に決める、といった運用が効きます。「臨機応変に」「いい感じに」といった曖昧な指示語を、数量と期限に置き換えるだけでも齟齬は減ります。事業主が労働者に提供する合理的配慮の根拠は障害者雇用促進法で、障害者差別解消法は第13条で雇用の場面を同法に委ねています。企業側の義務の全体像は[障害者雇用とは：企業に課される7つの義務と根拠条文、人事データで備える管理項目](/column/details/18190/)、店舗や窓口など雇用以外の場面での合理的配慮は[障害者差別解消法とは？3つの柱と2024年改正の変更点、合理的配慮の例・罰則](/column/details/7754/)で確認できます。

職場に伝えるかどうかは本人が決めることで、伝える義務はありません。伝える場合も「境界知能です」と名前を告げるより、「口頭だけの指示は取りこぼすので、要点を文字でもらえると助かります」と、必要な配慮の中身を具体的に言うほうが通りやすくなります。家庭では、財布を用途別に分ける、引き落とし日と必要残高を一覧にする、買い物リストを写真で残すなど、確認や判断の負担を減らす工夫が考えられます。

## 療育手帳と支援制度：自治体で割れる判定基準

### 療育手帳のIQ基準と判定機関の差：平成30年度調査

療育手帳の根拠は、昭和48年9月27日厚生省発児第156号「療育手帳制度について」という厚生事務次官通知です。付属する療育手帳制度要綱を読むと、交付対象は「児童相談所又は知的障害者更生相談所において知的障害であると判定された者」、障害の程度は「重度とその他の別」と書かれているだけで、IQの数値は要綱本文に一切登場しません。

数値が現れるのは、要綱を受けた運用のほうです。こども家庭庁が2024年9月11日の全国児童福祉主管課長会議で示した[療育手帳に係る判定基準統一化の検討進捗報告](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic%5Fpage/field%5Fref%5Fresources/0f4a703f-3401-41d8-a066-f6359f892b8d/b878c00c/20240911%5Fcouncils%5Fjisou-kaigi%5Fr06%5F41.pdf)は、重度（A）の基準を、①知能指数が概ね35以下であって日常生活の介助を必要とする、または異食・興奮などの問題行動を有する者、②知能指数が概ね50以下であって盲、ろうあ、肢体不自由等を有する者、の2つに整理しています。①はIQだけでは足りず、生活上の要件が併記されている点に注意してください。交付の上限にあたるIQは、どこにも書かれていません。

実際の線引きはどこにあるのか。同資料が引く平成30年度障害者総合福祉推進事業「[知的障害の認定基準に関する調査研究](https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000521597.pdf)」は、129機関を対象に認定基準と認定方法を調べています。次の表は報告書の集計表から引いた値です（Vineland-IIは、こども家庭庁資料の概要に6.4%とありますが、原表では129機関中6機関の4.7%）。

| 調査項目            | 結果                         | 出典           |
| --------------- | -------------------------- | ------------ |
| ボーダーライン（IQ）     | 概ねIQ75が52%／概ねIQ70が27%      | H30調査（129機関） |
| 障害程度区分の数        | 2〜7区分（4区分が54.3%）           | H30調査（129機関） |
| 知能検査のツール        | ビネー系96.1%／ウェクスラー系51.2%     | H30調査（複数回答）  |
| 適応行動の尺度         | S-M式48.1%／Vineland-II 4.7% | H30調査（複数回答）  |
| IQ基準超の発達障害者への交付 | している31.8%（41機関）            | H30調査（129機関） |

早見表に照らすと、概ねIQ75の機関と概ねIQ70の機関ではIQ72や74の扱いが異なり得ますが、交付の可否は適応行動や自治体独自の基準も含めて判断されます。手帳そのものの規模は、厚生労働省「令和5年度福祉行政報告例の概況」によれば令和5年度末現在の療育手帳交付台帳登載数が1,281,469人で、前年度に比べ38,864人（3.1%）増えました。18歳未満は325,224人で前年度比5.0%増です。増えているのは手帳の登載数であって、境界知能の人が増えたことを示す数字ではありません。

こども家庭庁の資料は「療育手帳は、現時点で法的な位置づけはなく、各自治体が自治事務として運用しており、自治体ごとに検査方法等の判定方法や、ＩＱの上限値や発達障害の取扱い等認定基準にばらつきあり」と記し、転居で判定が変わる可能性も課題に挙げています。「IQ72だから対象外」と一般論で切り捨てず、申請時点の基準を居住地の市区町村の障害福祉担当窓口に確認してください。全国統一的な運用に向けた調査研究は進められていますが、研究上の提案と実際の交付基準は別のものです。

### 通級による指導の対象障害と境界知能の相談先

学齢期の支援でつまずきやすいのが、通級による指導です。対象を定める[学校教育法施行規則](https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000080011)第140条は、次の各号を挙げています。

一 言語障害者／二 自閉症者／三 情緒障害者／四 弱視者／五 難聴者／六 学習障害者／七 注意欠陥多動性障害者／八 その他障害のある者で、この条の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの

知的障害者は列挙されていません。知的障害のある児童生徒は学校教育法第81条第2項の特別支援学級や特別支援学校が想定されており、境界知能はそのどちらの入口にも当てはまりにくい位置にあります。明治大学 子どものこころクリニックも「境界知能の場合は、制度上こうした支援の対象から漏れてしまう」と指摘しています。第八号の「その他障害のある者」について、文部科学省の通知[「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について」](https://www.mext.go.jp/a%5Fmenu/shotou/tokubetu/material/1340331.htm)は肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者を挙げており、境界知能だけを理由に通級の対象になる規定ではありません。ADHDや学習障害など併存する障害で通級の対象に当たるか、通常の学級でどんな配慮が要るかを、学校や教育委員会に相談する形になります。

### 手帳が無い段階で相談できる窓口

手帳が必須かどうかは障害の種別で違います。身体障害者福祉法第4条は「身体障害者」を「別表に掲げる身体上の障害がある十八歳以上の者であつて、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたもの」と定義しており、手帳の所持が要件です。これに対して障害者総合支援法第4条が参照する知的障害者福祉法には、知的障害者の定義規定が置かれていません。IQの基準が法律で一律に定められず、自治体の判定運用に委ねられている背景の一つが、この定義規定の不在です。

動き方は次の順が早道です。第一に市区町村の障害福祉担当窓口へ、手帳の有無を確定させる前に相談すること。療育手帳制度要綱も、交付申請は居住地を管轄する福祉事務所の長を経由して行うと定めています。第二に、子どもであれば児童相談所や教育委員会の教育相談、成人であれば知的障害者更生相談所や地域の相談支援事業所。第三に、就労の困りごとが中心なら地域障害者職業センターやハローワークの専門援助部門、就労移行支援事業所です。環境の側を整えて困りごとを減らすという考え方の系譜は、[ノーマライゼーションとは？意味と8つの原理（原則）・提唱者3人、インクルージョンとの違い](/column/details/9785/)で扱っています。

## よくある質問

### 大人でもIQ70はありえますか？

ありえます。IQは同年齢集団の中での位置を示す値なので、20歳でも60歳でも、同年齢の中で下位2.28%の位置にあればIQ70です。大人向けの日本版WAIS-IVは90歳11カ月まで対象にしています。子どものころに検査を受けず、就職後の仕事のつまずきをきっかけに成人してから初めて受検する人もいます。

### 小学生のIQ70はどのくらいですか？

WISC-Vなどの偏差IQで70なら、同年齢集団の下位約2.3%にあたる位置です。田中ビネーVのように比率IQで70と出た場合は、8歳なら精神年齢5.6歳、10歳なら7.0歳相当という意味になります。どちらの方式の値かは検査報告書で確認してください。子どもの得点は発達の途中で測った値で、再検査で動くこともあります。WISC-Vの臨床標本225人を平均2.6年後に再検査した2021年の研究では、FSIQの平均差は1点未満だった一方、8.7%は15点を超えて変化していました。米国の臨床標本の結果ですが、小学生で一度IQ70と出ても、支援の内容を見直す時期に合わせて再評価を相談する意味はあります。

### 境界知能とグレーゾーンは同じ意味ですか？

文脈によって指すものが違います。境界知能を「知的障害のグレーゾーン」と呼ぶ使い方がある一方、発達障害の特性はあるが診断基準を満たさない状態を「発達障害グレーゾーン」と呼ぶ使い方も広く流通しています。前者はIQの範囲の話、後者は行動特性の話で、測っている軸が別です。相談の場では「IQ検査で〇〇だった」「診断はついていない」と事実を分けて伝えると齟齬が減ります。

### 境界知能のIQは上がりますか？

IQは同年齢集団の中での相対的な位置を示しますが、個人の得点が将来も変わらないことを意味するわけではありません。得点の変化には測定誤差や検査時の状態のほか、発達や学習などに伴う能力の変化も関わり得るため、原因を一律には決められません。実務で意味があるのは数値を動かすことより、日常の困りごとの観察と指標得点を突き合わせて、苦手な処理を避ける手順を整えることです。IQが測っていない領域（感情の扱いや対人関係）の考え方は、[EQ（心の知能指数）とは？IQとの違い・測り方・高め方を研究データで解説](/column/details/9214/)もあわせてご覧ください。

### 検査はどこで受けられますか？

医療機関（精神科・心療内科・小児科など）のほか、療育手帳の判定としては18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所が行います。保険診療での点数は上の「知能検査の版と適用年齢、費用の目安」の表のとおりで、予約から実施・結果説明まで日をまたぐこともあります。

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出典: [境界知能とは？IQ70〜84はどのくらいか、偏差値・精神年齢の換算と大人の特徴](<https://www.issoh.co.jp/column/details/9924/>)（株式会社一創）
