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title: "MVVとは？ミッション・ビジョン・バリューの意味・違いと作り方｜楽天など企業事例"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/9255/"
published: 2025-10-10
updated: 2026-10-12
categories: ["ビジネス理論・用語"]
publisher: "株式会社一創"
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# MVVとは？ミッション・ビジョン・バリューの意味・違いと作り方｜楽天など企業事例

MVVとは、Mission（ミッション＝使命）・Vision（ビジョン＝将来像）・Value（バリュー＝価値観）の頭文字をとった言葉で、企業が「なぜ存在し、どこを目指し、どう判断するか」を言葉にした指針です。楽天グループなら「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」がミッション、「グローバル イノベーション カンパニー」がビジョン、「楽天主義」がバリューにあたります。

この記事では、3要素の違いと経営理念・パーパスとの関係を整理したうえで、ミッション・ビジョン・バリューの考え方を整理するうえで今も基準になるCollins & Porrasの論文（Harvard Business Review 1996年）が示す作り方の基準と、楽天・Microsoft・ソフトバンクグループ・トヨタ・メルカリ・Amazonの公式ページに載っている実際の文言を紹介します。

## まとめ：MVVの意味と作り方の要点

- **意味**：ミッション＝存在意義（なぜ）、ビジョン＝10〜30年先に到達したい姿（どこへ）、バリュー＝日々の判断基準（どう）。和訳は「使命・将来像・価値観」。
- **見分け方**：達成して終わるならビジョン、永遠に追い続けるならミッション、不利益を被っても守るならバリュー。
- **経営理念との関係**：経営理念はMVV全体、またはミッションに相当する日本語の呼び方。パーパスはミッションとほぼ同じ位置を指します。
- **作り方**：「5つのなぜ」でミッションを掘り、バリューは3〜5個に絞り、ビジョンには期限と到達時の描写を入れる。最後に採用・評価の基準へつなぐ。
- **事例**：楽天は5つのブランドコンセプトと5つの成功のコンセプト、メルカリは4つのバリュー、Microsoftは3つの価値観、Amazonは16のリーダーシップ・プリンシプルを掲げています。

「MVV」という3語の型そのものより、3つの問いに答えられているかが中身です。以下、定義から順に見ていきます。

## MVVの意味：ミッション・ビジョン・バリューの定義と和訳

3要素は、答えている問いと、言葉の寿命が違います。

| 要素      | 和訳       | 答える問い       | 時間軸    | 書き換える頻度    |
| ------- | -------- | ----------- | ------ | ---------- |
| Mission | 使命・存在意義  | なぜ存在するのか    | 期限なし   | ほぼ変えない     |
| Vision  | 将来像・展望   | どこへ到達するのか   | 10〜30年 | 達成・環境変化で更新 |
| Value   | 価値観・行動指針 | 何を基準に判断するのか | 期限なし   | ほぼ変えない     |

時間軸の「10〜30年」は、後述するCollins & Porrasの論文が長期目標（BHAG）の完了までにかかる期間として示した数字です。

### ミッション（Mission）：終わりのない存在意義

英語のmissionは「使命・任務」。企業のミッションは、事業内容ではなく「その事業を通じて社会に何をもたらすのか」を書きます。Collins & Porrasは、ディズニーの存在意義を「人々を幸せにすること」と説明し、テーマパークを作ることやアニメを作ることではないと区別しました。商品やサービスが入れ替わっても残る一文であることが条件です。

### ビジョン（Vision）：期限のある到達像

ビジョンは、ミッションを追う途中で「いつまでに、どの状態に到達するか」を示します。ミッションとの違いは、達成できるかどうかです。ソフトバンクグループは2010年に「新30年ビジョン」を策定し、「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」を目指すと掲げています。期間を区切った到達像なので、達成したり環境が変わったりすれば書き換える対象になります。

### バリュー（Value）：迷ったときの判断基準

バリューは、社員が日々の業務で迷ったときに「どちらを選ぶか」を決める基準です。メルカリは4つのバリューについて「採用基準から、人事評価、日々の業務、そして経営判断まで、メルカリに関わる全ての意思決定はこの4つのバリューをもとに行われています」と明記しています。ポスターに書く標語ではなく、評価や採用で実際に使う物差しとして設計するのがバリューです。

## ミッション・ビジョン・バリューの違い：取り違えやすい3つの境界

定義を読んでも、実際に書いた文言がどれに当たるのか迷うことがあります。取り違えは次の3か所で起きます。

### ミッションとビジョンの境界：達成できるかどうか

Collins & Porrasは「BHAG（Big, Hairy, Audacious Goal＝大胆な長期目標）は10〜30年で到達できる明確な目標だが、存在意義は決して完了しない」と書き、両者を混同しないよう注意しています。「業界シェア1位になる」は達成できるのでビジョン、「人々と社会をエンパワーメントする」は達成しても終わらないのでミッションです。ミッション欄に数値目標が入っていたら、ビジョンへ移すのが正解です。

### バリューと戦略の境界：不利益テストでの判定

同論文は、バリュー候補の一つひとつに「状況が変わり、この価値観を持っていることで不利益を被るとしても、持ち続けるか」と問い、正直に「はい」と答えられないものは候補から外すよう勧めています。「顧客第一」「スピード」などは、本当に損をしても守るなら価値観、市場環境次第で変えるなら戦略や業務上の方針です。

### ビジョンと中期経営計画の境界：数字の粒度

3〜5年の売上・利益目標は、ビジョンではなく中期経営計画の領域です。ビジョンは数字だけでなく「到達したときに何が起きているか」を描写し、数字の計画はそこから逆算して作ります。計画の立て方は[中期経営計画の作り方5ステップ](/column/details/17935/)で扱っています。

## MVVと経営理念・企業理念・パーパス・クレドの違い

「経営理念とMVVの違いは何か」は検索でもよく聞かれる問いです。定義は統一されておらず、会社ごとに呼び方が違うだけで中身は同じ、という例が少なくありません。

| 呼び方         | MVVでの位置         | 使っている例                       |
| ----------- | --------------- | ---------------------------- |
| 経営理念・企業理念   | ミッション（またはMVV全体） | ソフトバンクグループ「情報革命で人々を幸せに」      |
| パーパス        | ミッション           | ミッションとほぼ同じ位置を指す呼び方           |
| フィロソフィー・Way | MVV全体の体系        | トヨタフィロソフィー（VALUE＝トヨタウェイ）     |
| クレド         | バリュー（行動の約束）     | J&J「Our Credo」（1943年）        |
| 行動指針・プリンシプル | バリュー            | Amazon Leadership Principles |

なおJ&Jは、Our Credoを自社の企業理念・倫理規定と位置づけています。ソフトバンクグループは「経営理念・ビジョン・バリュー」と呼び、トヨタはMISSION・VISION・VALUEの3層全体を「トヨタフィロソフィー」と呼んでいます。一般には「企業理念＝不変の存在意義」「経営理念＝経営の方針で、環境により修正されうる」と分ける説明もありますが、この区別も統一されていません。自社で作るときは呼び方を揃えることより、3つの問いに1つずつ答えが割り当たっていて重複がないかを確認してください。

パーパスはミッションと指す位置がほぼ重なるため、両方を別々に掲げると「どちらが上位か」で現場が迷います。パーパスの意味や導入の経緯は[パーパスの意味と企業理念・MVVとの違い](/column/details/8310/)で詳しく解説しています。MVVを含む企業理念を、ロゴや色などの視覚表現まで一貫させる考え方は[コーポレートアイデンティティ（CI）](/column/details/5953/)の領域です。

## MVVの理論的背景：Collins & Porras「Building Your Company’s Vision」の枠組み

日本語の解説では「MVVはドラッカーが提唱した」と紹介されることがあります。ドラッカーがミッションの問いを経営の出発点に置いたことはよく知られています（[ドラッカーのマネジメント論](/column/details/9202/)）。ただ、「不変の理念」と「期限のある将来像」を分けて作り方まで示した文献として、ここではジェームズ・コリンズとジェリー・ポラスがHarvard Business Review 1996年9-10月号に書いた論文を取り上げます。

2人は、長く成功している企業は「存在意義と価値観を固定したまま、戦略と実践を変え続けている」と述べ、ビジョンを次の2部構成で定義しました。

| 論文の用語             | 中身             | MVVでの対応 |
| ----------------- | -------------- | ------- |
| Core purpose      | 組織の最も根本的な存在理由  | ミッション   |
| Core values       | 不変の信条。通常3〜5個   | バリュー    |
| BHAG              | 10〜30年かかる大胆な目標 | ビジョン    |
| Vivid description | BHAG達成時の具体的な描写 | ビジョン    |

前半の2つ（存在意義と価値観）をまとめて「コア・イデオロギー」、後半の2つを「想い描く未来（envisioned future）」と呼びます。論文ではVisionが4つ全体を指す言葉として使われている点が、日本で流通しているMVVとの違いです。また論文はmission（使命）を「BHAG」と同じ、達成期限のある大胆な目標の意味でも使っており、日本のMVVの「ミッション＝存在意義」とは用法がずれています。

この論文を下敷きにすると、MVVの作り方に具体的な基準が入ります。次の章で手順に落とし込みます。

## MVVの作り方：原典の問いを使う5つの手順

1. 既存の社是・理念・社長メッセージ・採用ページの言葉を集め、繰り返し出てくる語を洗い出す
2. ミッションを「5つのなぜ」で掘り下げる
3. バリュー候補を出し、不利益テストで3〜5個に絞る
4. 10〜30年の到達目標と、達成時の描写でビジョンを書く
5. 採用基準・人事評価・会議の判断基準にバリューを書き込む

手順1で集めた言葉は、たいていすでにMVVの原型を含んでいます。ゼロから考えるより、埋もれている言葉を拾う方が社内の合意を取りやすくなります。

### ミッションの掘り下げ：「5つのなぜ」と会社消滅の問い

Collins & Porrasは、自社の商品やサービスを説明する一文から始めて「それはなぜ重要なのか」を5回繰り返す方法を勧めています。数回のなぜで、事業内容の説明から存在意義へ話が移ります。

もう一つの問いが、論文で「Random Corporate Serial Killer」と名付けられた思考実験です。誰もが十分と認める価格で会社を買い取り、全社員の雇用と給与は保証するが、事業とブランドはすべて廃止する買い手が現れたとする。その申し出を受けるかどうか、会社が消えたら何が失われるかを考えます。論文は、この問いが財務志向の強い経営陣に組織の深い存在理由を考えさせるのに有効だったと述べています。

### バリューの絞り込み：3〜5個と不利益テスト

論文によると、企業が持つコアバリューは通常3〜5個で、著者らが著書『ビジョナリー・カンパニー』で調べた企業の中に5個を超える企業はなく、多くは3〜4個でした。本当に不変の価値観はそれほど多くならない、というのが理由です。候補が10個並んだら、前述の「不利益を被っても守るか」の問いで削ります。

楽天の成功のコンセプトは5つ、メルカリは4つ、Microsoftは3つ（Respect・Integrity・Accountability）です。一方、Amazonのリーダーシップ・プリンシプルは16あります。項目が多い場合は「価値観」ではなく「行動の原則」として運用している、と整理すると現場で扱いやすくなります。

### 策定メンバーの選び方：5〜7人の「Mars Group」

全社員を集めて合議で作ると、角の取れた一般論に落ち着きがちです。Collins & Porrasは、別の惑星に会社の最良の特質を再現するなら、ロケットの5〜7席に誰を乗せるかを考えて選んだ人たちに、価値観を言葉にしてもらう方法を紹介しています。論文によれば、選ばれるのは信頼が厚く、まさにその価値観を体現している人たちです。候補は検討に集まったメンバーの中に限らない、と論文は補足しています。

## 企業のMVV事例：楽天・Microsoft・ソフトバンク・トヨタ・メルカリ・Amazon

以下の文言は、各社の公式ページで2026年9月29日に確認したものです。企業のMVVは改定されることがあるため、引用する際は最新の公式ページを確認してください。

| 企業         | ミッション（相当）                                    | バリュー（相当）の数 |
| ---------- | -------------------------------------------- | ---------- |
| 楽天グループ     | イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする                 | 楽天主義（5＋5）  |
| Microsoft  | Empower every person and every organization… | 3          |
| ソフトバンクグループ | 情報革命で人々を幸せに（経営理念）                            | 5          |
| トヨタ自動車     | わたしたちは、幸せを量産する。                              | トヨタウェイ     |
| メルカリ       | あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる                    | 4          |
| Amazon     | Earth’s most customer-centric company…       | 16         |

### 楽天グループ：エンパワーメントのミッションと「楽天主義」

楽天グループのミッションは「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」、ビジョンは「グローバル イノベーション カンパニー」です。バリューにあたる価値観・行動指針は「楽天主義」と呼ばれ、「ブランドコンセプト」と「成功のコンセプト」の2つで構成されています。

- **ブランドコンセプト**：大義名分（Empowerment）、品性高潔（気高く誇りを持つ）、用意周到（プロフェッショナル）、信念不抜（GET THINGS DONE）、一致団結（チームとして成功を掴む）
- **成功のコンセプト**：常に改善、常に前進／Professionalismの徹底／仮説→実行→検証→仕組化／顧客満足の最大化／スピード!!スピード!!スピード!!

楽天主義の特徴は、ブランドコンセプトの「大義名分」がミッションのエンパワーメントを言い換えている点です。成功のコンセプトには「他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード」のように基準が具体的に書かれており、社員が判断に使える粒度になっています。

### Microsoft：2015年に書き換えたミッション

Microsoftのミッションは「Empower every person and every organization on the planet to achieve more（地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする）」です。サティア・ナデラCEOが2015年6月の社員向けメールで示したもので、ミッションは変えないものという原則に対する例外として、事業の軸足が変わったときに書き換えた例です。価値観としてRespect（尊重）、Integrity（誠実）、Accountability（責任）の3つを掲げています。

### ソフトバンクグループ：経営理念・ビジョン・5つのバリュー

ソフトバンクグループは「ミッション」という語を使わず、経営理念「情報革命で人々を幸せに」、ビジョン「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」、バリュー「No.1」「挑戦」「逆算」「スピード」「執念」の構成です。ビジョンは2010年に100年単位の未来を見据えて策定した「新30年ビジョン」に基づいており、30年という期間は論文のBHAGの幅（10〜30年）の上限にあたります。

### トヨタ自動車：トヨタフィロソフィーのMISSION・VISION・VALUE

トヨタは2020年にまとめた「トヨタフィロソフィー」で、MISSIONを「わたしたちは、幸せを量産する。」、VISIONを「可動性を社会の可能性に変える。」とし、VALUEに「トヨタウェイ」を置いています。1935年に明文化された「豊田綱領」を土台に、自動車会社からモビリティカンパニーへの変革に合わせて体系を作り直した例です。

### メルカリ：評価と採用に直結する4つのバリュー

メルカリのグループミッションは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」です。バリューは「大胆にやろう」「全ては成功のために」「プロフェッショナルであれ」「はやく動く」の4つで、別に組織の土壌となる価値観を「ファンデーション」として分けています。意識して発揮するバリューと、組織全体で育む空気を区別している点が特徴です。

### Amazon：16のリーダーシップ・プリンシプル

Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業・最高の雇用主・最も安全な職場であることをミッションとし、行動の基準として「Customer Obsession」から「Success and Scale Bring Broad Responsibility」まで16のリーダーシップ・プリンシプルを掲げています。MVVの3語の型には当てはまりませんが、公式ページでは`We hold ourselves and each other accountable for demonstrating the Amazon Leadership Principles through our actions every day.`（日々の行動でリーダーシップ・プリンシプルを示すことに、互いに責任を持つ）と説明しており、バリューを行動の原則として細かく書き出した例といえます。

## MVVを浸透させる仕組み：採用・評価・意思決定への組み込み

MVVを作る効果は、判断の基準が社内で揃うことにあります。メルカリは「個人や組織に共通のバリューがあることにより、意思決定を加速させることができます」と説明しています。

MVVが定着するかどうかは、研修の回数より、評価と採用で実際に使われるかで決まります。Collins & Porrasも「ビジョナリー・カンパニーを築くのに必要なのは1%のビジョンと99%の整合（アラインメント）」と書いています。メルカリが「採用基準から、人事評価、日々の業務、そして経営判断まで」をバリューで行うと明言しているのは、その典型です。

- **採用**：面接の評価項目をバリューと同じ語で書き、面接官が「どのバリューの証拠を聞いたか」を記録する
- **評価**：成果（何を達成したか）とは別に、バリューに沿った行動（どう達成したか）を評価軸に入れる。目標管理との組み合わせ方はOKRの基本も参考になります
- **意思決定**：会議の資料や稟議に「どのバリューに基づく判断か」を1行書く欄を設ける
- **測定**：年1回、MVVへの共感度や理解度を[エンゲージメントサーベイ](/column/details/15441/)の設問に入れ、部署ごとの差を見る

社内報やカードへの印刷は認知を上げますが、評価や採用とつながっていなければ行動は変わりません。優先順位は、評価と採用への組み込みが先、掲示は後です。

## MVVが機能しない失敗パターンと作らない方がよい場面

MVVを作っても現場で使われない会社には、共通する書き方の癖があります。

### 失敗パターン：7個以上のバリューと他社と入れ替え可能な文言

「誠実」「挑戦」「顧客第一」だけが並んだバリューは、どの会社のものと入れ替えても違和感がありません。Collins & Porrasの論文は、5〜6個を超えて挙げたら、不変の価値観と業務慣行・事業戦略・文化的規範（どれも変えてよいもの）を混同している可能性が高いと指摘しています。不利益テストで削り、楽天の「スピード!!スピード!!スピード!!」のように自社固有の言い回しと基準（1年を1ヶ月で）を添えると判断に使えるようになります。

### 失敗パターン：事業内容の説明にとどまるミッション

「高品質なシステムを提供する」は事業内容であってミッションではありません。事業が変わればそのまま使えなくなります。「5つのなぜ」で、そのシステムが誰に何をもたらすのかまで掘り下げてください。論文では、市場調査会社が「最高の市場調査データを提供する」から出発し、なぜを重ねて「顧客が市場を理解するのを助け、顧客の成功に貢献する」にたどり着いた例が紹介されています。

### 作らない方がよい場面：事業仮説が固まっていない創業直後

Collins & Porrasは、価値観の言語化に誰を関わらせるかは会社の規模・社歴・拠点の広がりによって変わるとしています。社員が数人で事業の方向がまだ定まっていない段階では、外部の支援を受けて時間をかけてMVVを作り込むのは過剰です。この時期はミッション1文と、採用で重視する価値観を2〜3個だけ決め、事業が固まってからビジョンを書き足す方が、作り直しの手間がかかりません。逆に、社員が増えて創業者が全員の判断を見られなくなった時点が、バリューを明文化する目安です。

## 個人のMVVの作り方：キャリアの判断軸にする方法

MVVは個人のキャリア設計にも使えます。企業と同じ3つの問いを自分に向けます。

- **個人のミッション**：仕事を通じて誰に何をもたらしたいか。これまで最もやりがいを感じた仕事を1つ挙げ、「なぜそれがうれしかったのか」を5回繰り返す
- **個人のビジョン**：10年後にどんな役割で、どんな状態で働いていたいか。肩書きより、1日の過ごし方で描く
- **個人のバリュー**：転職や異動で迷ったときに譲れない条件を3つまで。年収が下がっても守るかで絞る

個人のMVVは、会社のMVVと重なる部分を確認する道具にもなります。重なりが大きいほど、会社のバリューに沿った行動を無理なく取れます。

## よくある質問

### MVVの和訳は？

Missionは「使命」または「存在意義」、Visionは「将来像」または「展望」、Valueは「価値観」または「行動指針」と訳されるのが一般的です。日本企業では、ソフトバンクグループのようにミッションを「経営理念」と呼ぶ例や、楽天グループのようにバリューを「価値観・行動指針」と呼ぶ例があります。決まった公式訳はないため、社内で使う訳語を1つに揃えておくと混乱しません。

### MVVとVMV、PMVVなど順番や文字が違う呼び方の違いは？

VMV（ビジョン・ミッション・バリュー）は並び順が違うだけで、指している中身は同じです。PMVVやMVVPは、ミッションの上にパーパス（存在意義）を置く体系を指します。ただしパーパスとミッションは指す位置がほぼ重なるため、両方を掲げる場合は「パーパス＝社会に対する存在意義、ミッション＝自社が担う役割」のように役割を書き分けないと、現場で区別がつかなくなります。

### MVVはどのくらいの頻度で見直すべき？

ミッションとバリューは原則として変えず、ビジョンは到達したときや前提が変わったときに更新します。Collins & Porrasは、存在意義と価値観を固定したまま戦略と実践を変え続けることが長期の成功につながると述べています。とはいえMicrosoftのように、事業の軸足が変わった時点でミッションを書き換える例もあります。論文は、正しく作れば少なくとも10年は作り直す必要がないとしています。点検は中期経営計画の策定に合わせる程度が目安です。

### 中小企業やスタートアップにもMVVは必要？

必要になるのは、社長が全員の判断を直接見られなくなったときです。社員が数人のうちは日々の会話で価値観が伝わりますが、採用が進んで面接官や評価者が社長以外に広がると、判断の基準を言葉にしないと人によってばらつきます。最初はミッション1文とバリュー2〜3個から始め、組織が大きくなるのに合わせてビジョンと運用ルールを足す進め方が現実的です。

### MVVは社外に公開した方がよい？

採用の面で、公開した方が得をする場面が多くあります。今回取り上げた6社はいずれもMVVを公式サイトで公開しており、メルカリは採用サイトにバリューの詳しい説明を載せています。応募者が入社前に価値観との相性を確かめられるので、入社後の食い違いを減らせます。社外向けに言葉を飾るより、社内の評価や採用で運用している文言をそのまま出す方が信頼につながります。

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出典: [MVVとは？ミッション・ビジョン・バリューの意味・違いと作り方｜楽天など企業事例](<https://www.issoh.co.jp/column/details/9255/>)（株式会社一創）
