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title: "ビジネスモデルキャンバスとは？9つの要素の書き方と記入例、リーンキャンバスとの違い"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/7975/"
published: 2025-08-01
updated: 2026-10-07
categories: ["ビジネス理論・用語"]
publisher: "株式会社一創"
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# ビジネスモデルキャンバスとは？9つの要素の書き方と記入例、リーンキャンバスとの違い

ビジネスモデルキャンバス（Business Model Canvas、BMC）は、1つの事業が「誰に・何を・どう届け・どう稼ぐか」を9つのブロックに分けて1枚に描く図です。アレックス・オスターワルダーとイヴ・ピニュールが2010年の書籍『Business Model Generation』で公開しました。この記事では、原典と公式テンプレートに沿って9つの要素と各ブロックで答える問いを整理し、書く順番、記入例、リーンキャンバスとの違い、キャンバスでは描けないものまで解説します。

## まとめ：ビジネスモデルキャンバスの要点

- 原典の定義は「組織が価値をどう創造し、届け、獲得するかの論理」を描くもので、9ブロックは顧客・提供価値・インフラ・財務の4領域に分かれます。
- 9ブロックは顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造です。原典の番号もこの順です。
- 書く順番は右側（顧客と市場）から始め、左側（リソース・活動・パートナー）、最後にコスト構造です。原典も、コストはリソース・活動・パートナーを決めた後なら比較的容易に算出できると書いています。
- [公式テンプレート](https://assets.strategyzer.com/assets/resources/the-business-model-canvas.pdf)はCreative Commons BY-SA 3.0で配布されており、表示と継承の条件を守れば無料で使えます。
- 競争環境と実行計画は意図的に対象外です。競合分析と数値計画は別の道具で補います。

## ビジネスモデルキャンバスの定義と生まれた経緯

### 原典の定義：価値の創造・提供・獲得の可視化

『Business Model Generation』はビジネスモデルを「組織が価値をどのように創造し、顧客に届け、獲得するかの論理」と定義しています。9つのブロックは、この論理を顧客（customers）、提供価値（offer）、インフラ（infrastructure）、財務的な持続性（financial viability）の4領域に割り振ったものです。

Strategyzer（オスターワルダーらの会社）の公式ページは、キャンバスを**会社全体ではなく1つのビジネスモデルごとに1枚**描くよう求めています。同じ会社でも、個人向けサブスクと法人向け受託開発のように顧客と稼ぎ方が違う事業は別のキャンバスに分けます。

### キャンバスの成立過程：2004年の博士論文と2010年の書籍

原型はオスターワルダーが2004年にローザンヌ大学へ提出した博士論文『The Business Model Ontology: A Proposition in a Design Science Approach』です。指導教員はピニュールでした。論文の4.1.1節は、先行研究で2人以上の著者が挙げた要素を統合して、4領域・9要素の構成を提案しています。当時の要素名は価値提案、ターゲット顧客、流通チャネル、関係、価値構成、能力、パートナーシップ、コスト構造、収益モデルで、書籍版とほぼ1対1に対応します。

書籍は45か国の実践者470人が共同制作に参加し、2010年7月にWileyから刊行されました。邦訳『ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』（小山龍介訳、翔泳社）は2012年2月9日の発売です。

## 9つの構成要素と各ブロックで答える問い

表の問いは[Strategyzerの書籍解説ページ](https://www.strategyzer.com/library/business-model-generation-book-summary)が各ブロックに掲げる代表質問を訳したものです。略号は原典のキャンバス図の表記です。

| 番号 | ブロック    | 英語名（略号）                    | 答える問い           |
| -- | ------- | -------------------------- | --------------- |
| 1  | 顧客セグメント | Customer Segments（CS）      | 最も重要な顧客は誰か      |
| 2  | 価値提案    | Value Propositions（VP）     | 顧客にどんな価値を届けるか   |
| 3  | チャネル    | Channels（CH）               | 顧客にどう届くか        |
| 4  | 顧客との関係  | Customer Relationships（CR） | 顧客とどんな関係を築くか    |
| 5  | 収益の流れ   | Revenue Streams（R$）        | どうやってお金を得るか     |
| 6  | リソース    | Key Resources（KR）          | 欠かせない資産は何か      |
| 7  | 主要活動    | Key Activities（KA）         | 何に秀でる必要があるか     |
| 8  | パートナー   | Key Partners（KP）           | 主要なパートナーと供給元は誰か |
| 9  | コスト構造   | Cost Structure（C$）         | 最も大きなコストは何か     |

8番は書籍本文ではKey Partnerships、公式テンプレートの枠名ではKey Partnersと表記されています。本記事では、いずれも「パートナー」と表記します。

### 右側の4ブロック：顧客と市場（CS・VP・CH・CR）

原典は、顧客を別セグメントに分ける条件として、求める提供物が違う、届くチャネルが違う、必要な関係の種類が違う、収益性が大きく違う、お金を払う対象が違う、の5つを挙げています。どれにも当てはまらない層を分けても、キャンバス上の他のブロックが変わらないので意味がありません。セグメントの型には、マスマーケット、ニッチ、細分化（segmented）、多角化（diversified）、マルチサイドプラットフォームがあります。カード会社が会員と加盟店という相互に依存する2つの層を同時に抱えるのが最後の型で、詳しくは[マルチサイドプラットフォームの定義と収益モデル](/column/details/9965/)で解説しています。

価値提案は、特定のセグメントに向けた製品・サービスの組み合わせです。原典は新規性、性能、カスタマイズ、用事の解決、デザイン、ブランド、価格、コスト削減、リスク低減、アクセスのしやすさ、利便性を価値の例に挙げています。「高品質」とだけ書くと他社も同じことが言えるので、どの価値で選ばれるのかを1つ以上特定します。

チャネルは認知、評価、購入、提供、購入後のサポートの5段階で考えます。顧客との関係は、担当者によるサポート、専任担当、セルフサービス、自動化されたサービス、コミュニティ、共創（co-creation）の6類型です。

### 左側の3ブロック：インフラ（KR・KA・KP）

リソースは物的資産、知的財産（ブランド・特許・データなど）、人材、資金の4種類です。マイクロチップの製造会社には資本集約的な製造設備が要り、設計会社は人材に重心を置く、と原典は対比しています。主要活動は生産、問題解決、プラットフォーム・ネットワークの3類型で、受託開発やコンサルティングは問題解決型にあたります。

パートナーシップの形は、非競合企業との戦略的提携、競合との協業（coopetition）、新規事業の合弁、安定供給のための買い手・供給者関係の4種類です。組む動機は、規模の経済による最適化、リスクと不確実性の低減、特定のリソースや活動の獲得の3つに分けられます。

### 下段の2ブロック：財務（R$・C$）

収益の流れは、1回限りの支払いによる取引型と、継続的な支払いによる継続型に大別されます。具体的な形は物品販売、利用料、サブスクリプション、貸与・レンタル・リース、ライセンス、仲介手数料、広告の7つが原典に並んでいます。原典が各セグメントに問うのは「何にならお金を払うのか」です。

コスト構造は、コストの最小化を軸にするコスト主導型（格安航空会社が典型）と、価値の創出を優先する価値主導型に分かれます。固定費・変動費・規模の経済・範囲の経済の4つが、コストの性質を見る観点です。

## ビジネスモデルキャンバスの書き方：記入の順番と運用ルール

Strategyzerは、右側を市場、左側をその市場に応えるために必要なもの、その間をつなぐのが価値提案だと説明しています。顧客セグメントを動かすとチャネルも活動もコストも連動して動く構造なので、本記事では右側から先に書く次の順番を推奨します。

1. 対象を1つのビジネスモデルに絞り、テンプレート上部のDesigned for・Designed by・Date・Version欄を埋める
2. 顧客セグメントを書く（分割は上の5条件に当てはまる場合だけ）
3. セグメントごとに価値提案を書く
4. チャネルと顧客との関係を書く
5. 収益の流れを書く（誰が・何に・どう払うか）
6. リソース、主要活動、パートナーを書く
7. 最後にコスト構造を書き、右側の収益と見比べる

コストを最後に回すのは、原典自身が「コストはリソース・活動・パートナーを定義した後なら比較的容易に算出できる」と書いているからです。公式ページは、コスト構造と収益の流れは上の7ブロックが正しい場合にだけ成り立つとも述べています。

運用では、付箋1枚に1項目だけ書き、ブロック間の対応が分かるようセグメントごとに付箋の色を分けます。テンプレートに日付と版の欄があるのは、検証のたびに描き直す前提だからです。Strategyzerはキャンバスを計画ではなく「主張」として扱い、証拠が集まったら描き直すよう勧めています。描いた仮説を最小の製品で確かめる手順は[MVP開発の進め方とPoC・プロトタイプとの違い](/column/details/7849/)にまとめています。

## ビジネスモデルキャンバスの記入例

### 原典の例：Apple iPod/iTunes

原典は、2001年発売のiPodとiTunesを組み合わせたモデルを例に挙げています。楽曲購入を担うiTunes Music Storeの開始は2003年4月です。携帯音楽プレーヤー自体はDiamond MultimediaのRioなど先行製品がありました。Appleが勝った理由を、原典は製品ではなくビジネスモデルの差だと説明しています。

- 価値提案：デジタル音楽を簡単に探し、買い、楽しめること
- パートナー：大手レコード会社各社（世界最大のオンライン音楽ライブラリを作るために交渉）
- 収益の流れ：音楽関連の収益の大半はiPod本体の販売
- 競争上の役割：オンラインストアとの統合が、競合から本体の売上を守る

楽曲販売の収益で稼ぐのではなく、パートナーとの契約（左側）で作った音楽ライブラリが本体の販売を支えています。ブロック同士のつながりで勝ち方を説明できる点が、9要素を1枚に並べる意味です。

### 仮想例：中小企業向けの勤怠管理SaaS

実在企業ではない、説明用の仮想例です。顧客を「従業員50人以下の中小企業の総務担当」に絞った場合、9ブロックは次のようになります。

| ブロック    | 記入内容（仮想例）         |
| ------- | ----------------- |
| 顧客セグメント | 従業員50人以下の企業の総務担当  |
| 価値提案    | 紙のタイムカード集計をなくす    |
| チャネル    | 税理士事務所の紹介、Web広告   |
| 顧客との関係  | セルフサービス＋導入時のみ専任   |
| 収益の流れ   | 1人あたり月額のサブスクリプション |
| リソース    | 開発チーム、労務の知識       |
| 主要活動    | 開発、法改正への追随、サポート   |
| パートナー   | 税理士事務所、給与計算ソフト会社  |
| コスト構造   | 人件費、クラウド費、広告費     |

この例で「税理士事務所」がチャネルとパートナーの両方に出てくるのは誤りではありません。紹介で顧客に届く経路であり、同時に連携先でもあるからです。逆に、広告費がコストに大きく乗っているのに収益が月額課金だけなら、顧客1社の獲得費用を何か月で回収できるかを確かめる必要があります。その計算は[CAC（顧客獲得コスト）の計算式とLTV比の目安](/column/details/17667/)で扱っています。

## リーンキャンバス・バリュープロポジションキャンバスとの違い

| 項目      | ビジネスモデルキャンバス    | リーンキャンバス     | バリュープロポジションキャンバス     |
| ------- | --------------- | ------------ | -------------------- |
| 考案者     | オスターワルダー、ピニュール  | アッシュ・マウリャ    | オスターワルダーら            |
| 公表・刊行時期 | 2010年（Wiley版書籍） | 2010年8月（ブログ） | 2012年（図の公開）          |
| 対象      | 1つの事業モデル全体      | 立ち上げ前後の新規事業  | 顧客と価値提案の適合           |
| ブロック数   | 9               | 9            | 6                    |
| ライセンス   | CC BY-SA 3.0    | CC BY-SA 3.0 | Strategyzer AGの著作権表示 |

リーンキャンバスは、ビジネスモデルキャンバスのパートナー、主要活動、リソース、顧客との関係の4ブロックを、課題（Problem）、ソリューション（Solution）、主要指標（Key Metrics）、圧倒的な優位性（Unfair Advantage）に置き換えたものです。考案者マウリャのブログ記事（2010年8月12日）が初出で、公式テンプレートにも「ビジネスモデルキャンバスを翻案した」と明記されています。既存事業の構造を描くならビジネスモデルキャンバス、顧客の課題がまだ検証されていない段階ならリーンキャンバス、と使い分けます。リーンキャンバスの前提になる考え方は[リーンスタートアップの進め方と「時代遅れ」論の検証](/column/details/9236/)で解説しています。

バリュープロポジションキャンバスは、ビジネスモデルキャンバスの価値提案と顧客セグメントの2ブロックを拡大した図です。置き換えるものではなく、組み合わせて使います。顧客側の「ペイン」「ゲイン」の定義は[ペインポイントとゲインポイントの違い](/column/details/10006/)を参照してください。

名前が似ている「戦略キャンバス」は別物です。ブルーオーシャン戦略で業界の競争要因ごとに自社と競合の水準を折れ線で比べる図で、詳しくは[ブルーオーシャン戦略とERRCグリッドの作り方](/column/details/6522/)で扱っています。

## ビジネスモデルキャンバスが向かない場面と弱点

### 競争環境の分析欄：設計上の対象外

キャンバスに競争環境の欄が無いのは見落としではありません。博士論文の4.1.1節は、競争環境と実行に関わる要素を「ビジネスモデルに関係はするが内部の構成要素ではない」として意図的に外しています。競合と比べてどこで勝つかを決める場面で、キャンバスだけを使うのは誤りです。[3C分析の進め方](/column/details/17239/)で市場と競合を見たうえで、その結論を価値提案と顧客セグメントに反映させる順にします。

### 異なる事業モデルを1枚に混在させる限界

顧客への価値の届け方や収益構造が異なる事業モデルを1枚に詰め込むと、各モデルの顧客・チャネル・コストの対応が分かりにくくなります。公式が「1つのビジネスモデルにつき1枚」と言っているのはこのためです。全社を俯瞰したいときは事業ごとに描いて並べます。

### キャンバスの記入と顧客による仮説検証の違い

新規事業について9ブロックを埋めても、仮説が検証されたことにはなりません。Strategyzerは、証拠が集まるたびにキャンバスを更新するよう勧めています。特に価値提案の欄が「便利」「高品質」のような形容詞だけなら、顧客がまだ見えていないサインです。顧客が片づけたい用事から価値提案を書き直す方法は[ジョブ理論の捉え方と機能要件への落とし方](/column/details/17661/)が参考になります。

### キャンバスと詳細な財務計画の役割の違い

収益の流れとコスト構造の欄には単価や主要コストの見込みも書き込めますが、キャンバスだけでは月次の売上・利益・資金繰りの計画にはなりません。融資や出資の審査では数値の根拠が問われるため、キャンバスは事業計画書の構成を考える下書きとして使い、数字は別に作ります。提出先ごとの構成は[事業計画書をパワーポイントで作る方法](/column/details/12391/)で整理しています。

## よくある質問

### ビジネスモデルキャンバスの欠点は何ですか？

競争環境や実行計画を記す専用欄がないこと、異なる事業モデルを混在させると関係が追いにくいこと、詳細な財務計画を別途作る必要があることです。競争環境の欄が無いのは考案者が博士論文の段階で意図的に外したためで、競合分析は3C分析などで別に行います。

### リーンキャンバスとビジネスモデルキャンバスの違いは何ですか？

リーンキャンバスは、パートナー・主要活動・リソース・顧客との関係の4ブロックを、課題・ソリューション・主要指標・圧倒的な優位性に置き換えた派生版です。既存事業の構造を描くならビジネスモデルキャンバス、課題が未検証の新規事業ならリーンキャンバスが向きます。

### 9つのビジネスモデルとは何ですか？

「9つ」はビジネスモデルの種類の数ではなく、ビジネスモデルキャンバスを構成するブロックの数です。顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つを指します。

### ビジネスモデルキャンバスのテンプレートは無料で使えますか？

使えます。Strategyzerの公式テンプレートPDFはCreative Commons 表示-継承 3.0 非移植（CC BY-SA 3.0 Unported）で配布されています。改変したテンプレートを配布する場合は、出典の表示と同じライセンスでの公開が条件です。

### ビジネスモデルキャンバスはどの順番で書けばよいですか？

顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れの順に右側を先に書き、リソース、主要活動、パートナーと続け、最後にコスト構造を書きます。原典の番号もこの順で、コストは左側の3ブロックを決めた後のほうが算出しやすくなります。

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出典: [ビジネスモデルキャンバスとは？9つの要素の書き方と記入例、リーンキャンバスとの違い](<https://www.issoh.co.jp/column/details/7975/>)（株式会社一創）
