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title: "ユニバーサルデザインとは？スロープの例と勾配基準、意味・7原則・バリアフリーとの違い"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/6851/"
published: 2025-05-21
updated: 2026-10-16
categories: ["ガイドライン"]
publisher: "株式会社一創"
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# ユニバーサルデザインとは？スロープの例と勾配基準、意味・7原則・バリアフリーとの違い

ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無にかかわらず、できる限り多くの人がそのまま使えるように最初から設計しておく考え方です。スロープはその代表例として挙げられますが、階段の横に後から足したスロープはバリアフリーの発想、はじめから段差を作らない入口がユニバーサルデザインの発想と、自治体の解説資料でも区別されています。この記事では、定義の原文と政府公定訳、7原則の全項目、スロープの勾配を決める法令（義務になる基準と、より高い水準を示す誘導基準）、そしてバリアフリーとの違いを、一次資料に当たって整理します。

## まとめ：ユニバーサルデザインとスロープの要点

- 定義としての初出は1985年11月。建築家ロナルド・メイスが専門誌 Designers West に寄せた論考です。7原則は1997年4月1日付の Version 2.0 にまとまりました。
- スロープはバリアフリーの手段にもユニバーサルデザインの要素にもなります。自治体の解説は、段差を前提に後付けするものをバリアフリー、最初から誰もが同じ入口を使えるよう設計するものをユニバーサルデザインの典型として区別しており、評価の決め手は全員が同じか同等の方法で使えるかどうかです。
- スロープの勾配の上限は、建築基準法施行令で8分の1、バリアフリー法の義務基準で12分の1（高さ16センチメートル以下は8分の1）。敷地内の通路を15分の1とするのは、計画認定で使う誘導基準の数値です。
- 義務基準への適合が必要になるのは、病院・店舗・ホテルなどの特別特定建築物を床面積2,000平方メートル以上で建築するときで、自治体の条例でこの規模が引き下げられていることがあります。
- バリアフリーとの違いは「対象が誰か」と「いつ手を打つか」の2点に集約されます。

## ユニバーサルデザインの定義と「ユニバーサル」という言葉の意味

### 1985年にロナルド・メイスが示した最初の定義

ユニバーサルデザインという語を定義とともに使った最初の文献は、1985年11月に専門誌 Designers West の147〜152ページに掲載された、ロナルド・メイスの論考「Universal Design: Barrier Free Environments for Everyone」です。定義の変遷をたどった [Journal of Accessibility and Design for All 掲載の論文](https://jacces.org/index.php/jacces/article/download/263/253)が、この1985年を定義語としての初出と位置づけています。ここでは掲載誌の原文ではなく、同論文が1985年の定義として掲げている英文を引きます。

**the design of products and environments to be usable by all people, to the greatest extent possible, without the need for adaptation or specialized design**（調整や特別な設計を必要とせずに、可能な限りすべての人が使える製品と環境の設計）

メイス（1941年〜1998年）は建築家で、ノースカロライナ州立大学デザイン学部に1989年、Center for Accessible Housing を設立しました。これがのちの Center for Universal Design です。1991年には Mace, Hardie, Place の3名が定義を改訂し、対象を「all products, buildings and exterior spaces」と、建物と屋外空間まで明示的に広げています。

日本語の解説では「1960年代に提唱された」と書かれていることがありますが、定義を伴う語としての初出は1985年です。1960年代から70年代にあったのはバリアフリー建築の制度化の動きで、ノースカロライナ州立大学図書館が所蔵するメイスの資料群でも、最も古い刊行物は1974年のノースカロライナ州建築基準の障害者向け章の解説書です。用語の誕生と、その前史は分けて理解してください。

### 「ユニバーサル」の意味と英語表記

英語表記は universal design、日本では頭文字を取って UD と略されます。universal は「万人に共通する」「全体に及ぶ」を意味する形容詞で、ユニバーサルデザインでは「特定の誰かのためではなく、利用者全体を対象にする」という設計の構えを表しています。

universal は「完璧に全員が使える」を意味しません。メイスの定義には to the greatest extent possible（可能な限り最大限に）という限定句が入っています。この限定句を落として「すべての人が使えるデザイン」とだけ紹介すると、達成不可能な理想論に聞こえてしまいます。原文は最初から到達度に幅を認めた表現です。

### 障害者権利条約の公定訳が置く定義

日本語で定義を引くなら、障害者の権利に関する条約（平成26年1月22日条約第1号）の第二条にある政府公定訳が最も参照しやすい一次資料です。

**「ユニバーサルデザイン」とは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲で全ての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計をいう。ユニバーサルデザインは、特定の障害者の集団のための補装具が必要な場合には、これを排除するものではない。**

メイスの1985年の定義と比べると2点が違います。ひとつは対象が「製品、環境」から「計画及びサービス」まで広がっていること。もうひとつが、後半の但し書きです。ユニバーサルデザインを進めることは、車椅子や補聴器のような特定の集団向けの補装具を否定しない、と条約は明記しています。日本語の解説記事ではこの但し書きが省かれがちですが、「専用品を作るのは敗北」という誤解を防ぐ一文です。

## ユニバーサルデザインの7原則（1997年 Version 2.0）

7原則は、ノースカロライナ州立大学の Center for Universal Design に集まった10名の研究者が策定したもので、[公開されている原典](https://design.ncsu.edu/wp-content/uploads/2022/11/principles-of-universal-design.pdf)は「Version 2.0 – 4/1/97」、つまり1997年4月1日付です。編者にはメイス本人のほか、Bettye Rose Connell、Gregg Vanderheiden、Elaine Ostroff らが名を連ねています。建築研究所が Satoshi Kose 氏ら5名を翻訳責任者として記した[日本語訳](https://www.kenken.go.jp/japanese/research/hou/topics/universal/7udp.pdf)を公開していますが、自治体や企業も独自の訳語を使っているため、呼び名は出典によって揺れます。原文と併せて押さえておくと、訳語の違いに惑わされません。

| No | 英語原文                                | 日本語訳例           | 身近な対応例         |
| -- | ----------------------------------- | --------------- | -------------- |
| 1  | Equitable Use                       | 公平な利用           | 自動ドア           |
| 2  | Flexibility in Use                  | 利用における柔軟性       | 左右どちらでも使えるはさみ  |
| 3  | Simple and Intuitive Use            | 単純で直感的な利用       | 文字のない図解だけの説明書  |
| 4  | Perceptible Information             | わかりやすい情報        | 音声案内と案内用図記号の併用 |
| 5  | Tolerance for Error                 | 間違いへの寛容さ        | 取消ボタン          |
| 6  | Low Physical Effort                 | 少ない身体的負担        | レバー式水栓         |
| 7  | Size and Space for Approach and Use | 接近と利用のための大きさと空間 | 車椅子使用者用駐車区画    |

スロープとの関係で押さえておきたいのが第4と第7です。第4の Perceptible Information は「情報が伝わること」を扱う唯一の原則で、原典が挙げる例も空港や駅での音声案内と案内用図記号の併用です。案内用図記号を第3の「単純で直感的な利用」に分類している解説を見かけますが、原典の配置は第4です。第7の Size and Space for Approach and Use は寸法と空間の原則で、後述するスロープの幅や踊場、エレベーターの籠のサイズといった日本の法令基準と直接対応します。スロープを設計するときは、色の差や点状ブロックで存在が伝わるか（第4）、幅と踊場の寸法が足りているか（第7）をこの2原則で確かめてください。

## スロープはユニバーサルデザインか、バリアフリーか

### スロープがユニバーサルデザインになる条件と自治体資料の区別

「スロープはユニバーサルデザインですか」という問いには、設備の種類だけでは答えられません。自治体の解説資料は、まず設け方で両者を区別しています。[福島県の「福島版ユニバーサルデザイン実現への提案」](https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16005c/ud-teian52.html)は、従来のバリアフリーを「段差があるから障がいのある人のためにスロープをつけよう、階段だからエレベーターやリフトをつけよう、といった対応が後からなされてきました」と説明し、ユニバーサル・デザインは「あらかじめ段差のない設計を行い、だれもが最初から利用できる方法を考えておこう」というものだと対比しています。

同じ資料は、写真の説明で「階段をスロープで解消」した入口をバリアフリーの例、「はじめから段差・階段などがないようにつくり」入りやすくした入口をユニバーサル・デザインの例としたうえで、県いわき海浜自然の家のスロープを「正面の入口からだれもが一緒に利用できるようになっています」と紹介しています。同じスロープでも、正面の主動線に置いて全員が同じ経路を使う形は、ユニバーサルデザインの例として扱われています。

[埼玉県の解説ページ](https://www.pref.saitama.lg.jp/a0305/911-201001026-806.html)はさらに踏み込み、後付けの解決では障害者や高齢者が「遠くのスロープにわざわざ回ったり」する負担を強いられてきたと指摘し、「施設を造るときは可能な限り段差をなくせば、スロープはいらない」と書いています。自治体資料の区別を整理すると次のとおりです。

| スロープの設け方             | 自治体資料での位置づけ        |
| -------------------- | ------------------ |
| 既存の階段の脇や裏口に後付け       | バリアフリーの典型（障壁の事後除去） |
| 正面の入口を全員が同じスロープで通る   | ユニバーサルデザインの例       |
| 床の高さを揃えて段差もスロープも作らない | ユニバーサルデザインの典型      |

ただし、これは典型例による目安で、新設か後付けかだけでは決まりません。7原則の原典は、第1原則の指針1aで「identical whenever possible; equivalent when not」（可能なら同一の、無理なら同等の利用方法を提供する）、1bで利用者を分離したり特別視したりしないことを求めています。既存の建物の改修でも全員が同等に使える入口になればこの原則に近づき、新築でも車椅子使用者だけを裏口に回すスロープは遠ざかります。長い坂が負担になる人のために階段を併設するのも、同等の方法を用意する設計の一つです。

### スロープは何のためにあるのか：車椅子以外の利用者

スロープは車椅子使用者のためだけの設備ではありません。国土技術政策総合研究所と建築研究所が子ども向けに作成した[リーフレット「みんなが使いやすい街を作る」](https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/kids/kids%5Fleaflet/minnagatsukaiyasui.pdf)は、「段差や階段のために困るのは車いすの人だけではありません」として、台車で荷物を運ぶ人、ベビーカーで出かける人、段差につまずいてけがをするかもしれない歩行者を挙げ、「スロープがあると、みんな便利」とまとめています。キャリーケースを引く旅行者や、けがで松葉杖を使っている人も同じ理由で恩恵を受けます。

利用者がこれだけ広いからこそ、スロープを裏口に回すと不便を被る人も多くなります。7原則の第1 Equitable Use が求めるのは、可能なら同じ、無理なら同等の使い方をすべての利用者に提供することです。スロープを正面の主動線に置くのは「同じ使い方」を実現するいちばん直接的な手段で、正面に置けないときは、遠回りや人目を強いない同等の経路を用意できるかが問われます。

### 手すり・踊場・仕上げなどスロープの工夫と7原則の対応

スロープの工夫として挙げられる手すりや踊場、滑りにくい仕上げは、それぞれ7原則のどれかに対応しています。法令が求める項目と並べると、どの工夫が義務でどれが設計上の判断かが見分けられます。

| 原則                        | スロープの工夫           | 根拠             |
| ------------------------- | ----------------- | -------------- |
| 1 Equitable Use           | 正面の主動線に置く         | 設計判断           |
| 2 Flexibility in Use      | 階段と併設し選べるようにする    | 設計判断           |
| 4 Perceptible Information | 前後の床と色の差をつける      | 施行令 第十三条第三号    |
| 4 Perceptible Information | 上端の踊場に点状ブロック      | 施行令 第十三条第四号    |
| 5 Tolerance for Error     | 粗面・滑りにくい仕上げ       | 施行令 第十三条第二号    |
| 5 Tolerance for Error     | 手すり               | 施行令 第十三条第一号    |
| 6 Low Physical Effort     | 勾配12分の1以下         | 施行令 第十九条第二項第四号 |
| 6 Low Physical Effort     | 高さ75cm以内ごとの踊場     | 施行令 第十九条第二項第四号 |
| 7 Size and Space          | 幅120cm以上（併設は90cm） | 施行令 第十九条第二項第四号 |

表の「施行令」は、バリアフリー法施行令に置かれた義務基準です。第1から第3は条文に対応する項目がなく、正面に置く、階段と並べて選べるようにする、入口から見える位置で行き先がひと目でわかる配置にする（第3の Simple and Intuitive Use）、といった設計判断に委ねられます。法令を満たしても第1から第3は自動的には満たされない、という点がこの表から読み取れます。

## スロープの勾配・幅を定める日本の法令基準

### 義務になる基準と、より高い水準を示す誘導基準の2本立て

バリアフリー法（高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律）が建物に求める基準は2種類あります。混同されやすいので最初に分けておきます。

- **建築物移動等円滑化基準（義務基準）**：[バリアフリー法](https://laws.e-gov.go.jp/law/418AC0000000091)第十四条第一項が「政令で定める基準」をこの名で呼び、[同法施行令](https://laws.e-gov.go.jp/law/418CO0000000379)（平成18年政令第379号）の第十条から第二十六条に置かれています。一定規模以上の建築では適合が義務です。第二十六条は、条例で規模を500平方メートル未満に引き下げた場合の小規模な特別特定建築物向けで、傾斜路の幅を一律90センチメートル以上に読み替えるなど、以下の寸法がそのまま当てはまらない部分があります。
- **建築物移動等円滑化誘導基準**：第十七条第三項第一号が、建築物移動等円滑化基準を「超え」る水準として主務省令に委ねたもので、[平成18年国土交通省令第114号](https://laws.e-gov.go.jp/law/418M60000800114)に置かれています。建築主が計画の認定を受けたいときに満たす基準で、義務ではありません。

なぜ公共施設にはスロープがあるのか、という問いへの法令上の答えは義務基準側にあります。施行令第十九条第二項第一号は、道などから利用居室までの経路のうち一以上（移動等円滑化経路）について「階段又は段を設けないこと」を原則とし、傾斜路かエレベーターその他の昇降機を併設する場合に限って段を認めています。法令自体が「段差を作らない」を出発点にしており、スロープはその例外を成り立たせるための設備という位置づけです。

### 勾配の上限は義務基準で12分の1、誘導基準の屋外は15分の1

勾配の上限は、根拠となる条文によって次のように分かれます。

| 根拠条文                  | 対象            | 勾配の上限                  |
| --------------------- | ------------- | ---------------------- |
| 建築基準法施行令 第二十六条        | 階段に代わる傾斜路     | 8分の1以下                 |
| バリアフリー法施行令 第十九条第二項第四号 | 経路上の建物内の傾斜路   | 12分の1以下（高さ16cm以下は8分の1） |
| バリアフリー法施行令 第十九条第二項第七号 | 経路上の敷地内通路の傾斜路 | 12分の1以下（高さ16cm以下は8分の1） |
| 誘導基準 第六条              | 建物内の傾斜路       | 12分の1以下                |
| 誘導基準 第十一条第一項第六号       | 敷地内の通路の傾斜路    | 15分の1以下                |

「屋外のスロープは15分の1」という説明をよく見かけますが、この数値は誘導基準のものです。義務基準では建物の内外とも12分の1が上限で、高さ16センチメートル以下の短いスロープに限って8分の1まで認められます。[建築基準法施行令](https://laws.e-gov.go.jp/law/325CO0000000338)第二十六条の8分の1は、階段の代わりに設ける傾斜路すべてにかかる最低限の条件で、表面を粗面とするか滑りにくい材料で仕上げることもあわせて求めています。

数字を距離に置き換えると設計の重さがわかります。高さ75センチメートルの段差を解消するのに必要な水平距離は、8分の1なら6メートル、12分の1なら9メートル、15分の1なら11.25メートルです。屋外を誘導基準の15分の1で計画すると、義務基準より2.25メートル長い敷地が要ります。

### 幅・踊場・手すり・仕上げに関する条文の要求

勾配以外の要求も、義務基準と誘導基準で水準が違います。次の表は、建物内で階段に代わる、または併設する傾斜路の比較です。義務基準のうち幅・勾配・踊場は、移動等円滑化経路を構成する傾斜路にかかる条件（施行令第十九条第二項第四号）です。手すり・表面・識別・点状ブロックは、不特定かつ多数の者または主として高齢者、障害者等が利用する傾斜路にかかる施行令第十三条の条件で、点状ブロックは不特定多数の者または主として視覚障害者が利用する踊場に限られ、国土交通大臣が定める場合の例外もあります。

| 項目             | 義務基準（施行令）           | 誘導基準（省令）      |
| -------------- | ------------------- | ------------- |
| 幅（階段に代わる）      | 120cm以上             | 150cm以上       |
| 幅（階段に併設）       | 90cm以上              | 120cm以上       |
| 踊場（高さ75cm超のとき） | 75cm以内ごと・踏幅150cm以上  | 同じ            |
| 手すり            | 勾配12分の1超か高さ16cm超の部分 | 高さ16cm超の部分に両側 |
| 表面             | 粗面か滑りにくい材料          | 同じ            |
| 識別             | 前後の廊下等との色の差         | 同じ            |
| 上端の踊場          | 点状ブロック等             | 同じ            |

義務基準の手すりは施行令第十三条第一号が「手すりを設けること」と定めるだけで、両側までは求めていません。両側を求めるのは誘導基準の第六条第一項第四号です。敷地内の通路では、義務基準の踊場（施行令第十九条第二項第七号ニ）と手すり（第十七条第三号イ）に「勾配が20分の1を超える」ものという限定が付き、20分の1以下のごく緩やかな屋外スロープは踊場や手すりが免除されうる、という差もあります。

### この基準が義務になる建物と、努力義務にとどまる建物

義務基準への適合が法的な義務になるのは、対象と規模の両方を満たしたときだけです。バリアフリー法第十四条第一項と施行令第九条により、特別特定建築物を床面積の合計2,000平方メートル以上で建築する場合に適合義務が生じます（公衆便所は50平方メートル）。特別特定建築物は施行令第五条に第一号から第十九号まで列挙されており、病院や診療所、劇場、百貨店、ホテル、飲食店、公衆浴場、公共用歩廊などが該当します。

努力義務にとどまる場合は2つに分かれます。規模がこの数字に満たない特別特定建築物は第十四条第五項、特別特定建築物以外の特定建築物は第十六条第一項が、それぞれ基準に適合させる措置を講ずるよう努めなければならないと定めています。ただし第十四条第三項が、地方公共団体は条例で対象建築物を追加し、規模の下限を政令より小さく定め、基準に事項を付加できると規定しています。「2,000平方メートル未満だから対象外」と机上で判断するのは危険で、着工前に所在自治体の条例を確認する必要があります。

### スロープ単独での段差解消が向かない条件

スロープは万能ではありません。設置を検討する前に、次の条件に当てはまらないかを確認してください。

第一に距離の問題です。前述のとおり高さ75センチメートルで9メートル、誘導基準の屋外なら11.25メートルの水平距離が要り、踊場を挟めばさらに伸びます。狭い敷地でこれを無理に確保しようとすると、動線が遠回りになり、結果として車椅子使用者だけが長い迂回を強いられます。埼玉県の解説が指摘した「遠くのスロープにわざわざ回る」状態で、7原則の第1 Equitable Use に反します。

第二に、自走式の車椅子では長いスロープの上りは上肢への負担が大きく、下りは速度が出ます。手すりと踊場が条文どおりに設けられていないスロープは、勾配を満たしていても実用に耐えません。第三に屋外の路面環境で、条文が求めているのは「粗面とし、又は滑りにくい材料で仕上げること」までであり、雨天や凍結時の性能まで担保するものではありません。

高低差が大きく必要な水平距離を敷地内に確保できない、屋外で雨や凍結にさらされる、長い坂の上り下りが負担になる利用者が多い。こうした条件がある計画では、スロープ単独にこだわらず、エレベーターや段差解消機との併用を比較してください。施行令第十九条第二項第一号も、段を設ける場合の手段として傾斜路とエレベーターその他の昇降機を並べており、スロープを選ばなければならないとは書いていません。

## 身近なユニバーサルデザインの例と根拠になる寸法・規格

身の回りの例は、「よく見かけるもの」より「根拠がある寸法や規格を持つもの」を押さえると、なぜそうなっているかまで説明できます。

- **車椅子使用者用駐車施設**：施行令第十八条は2025年6月1日施行の改正（令和6年政令第221号）で、それまでの「一以上」から、駐車施設の数が200以下なら総数の100分の2以上、200を超えるなら総数の100分の1に2を加えた数以上（いずれも端数切り上げ）へ引き上げられました。100台なら2台、101台なら3台です。幅は350センチメートル以上と定められています。
- **エレベーターの籠の寸法**：義務基準の施行令第十九条第二項第五号により、籠と昇降路の出入口の幅は80センチメートル以上、籠の奥行きは135センチメートル以上、乗降ロビーは幅と奥行きがそれぞれ150センチメートル以上。不特定かつ多数の者が利用する床面積2,000平方メートル以上の建築物では、籠の幅140センチメートル以上と車椅子が転回できる構造が加わります。誘導基準の第七条第五項はさらに、同条第一項により設けられる不特定かつ多数の者が利用するエレベーター（車椅子使用者用経路を構成するものを含む）について、籠の幅160センチメートル以上、籠と昇降路の出入口の幅90センチメートル以上、乗降ロビーの幅と奥行きそれぞれ180センチメートル以上を求めています。
- **階段の踏面端部の色分け**：施行令第十二条第三号は、踏面の端部とその周囲の色の明度、色相または彩度の差を大きくして段を識別できるようにすることを求めています。階段の縁だけ色が違うのは装飾ではなく基準です。
- **横断歩道に接続する歩道の2センチメートルの段差**：道路の移動等円滑化基準（平成18年国土交通省令第116号）第九条は、縁端を車道等の部分より高くしたうえで、その段差は2センチメートルを標準とすると定めています。完全な段差ゼロではなく、あえて2センチメートルという数値を標準に置いているのがこの基準の特徴です。
- **案内用図記号（ピクトグラム）**：施行令第二十条はエレベーターや便所、駐車施設の付近に標識の設置を求め、誘導基準の第十四条第二項は、表示すべき内容が日本産業規格 Z 8210 に定められているときはこれに適合させるよう規定しています。駅や商業施設のピクトグラムがどこでも同じ形なのはこのためです。
- **UDフォント**：文字の形を読み取りやすく設計した書体です。モリサワは2018年10月24日付のプレスリリースで、BIZ UDゴシックとBIZ UD明朝が Windows 10 October 2018 Update にOS標準フォントとして採用されたと発表しました。追加のソフトを買わずに標準環境で使える点が、専用品を別に作らないという発想と重なります。

製品側では、シャンプー容器の側面に付いたきざみ、牛乳パックの上部にある切欠き、左右どちらの手でも扱える文具などが典型例です。いずれも専用品を別に作るのではなく、標準品そのものに識別性や操作性を織り込んでいる点が共通しており、これがメイスの定義にある「調整や特別な設計を必要とせずに」に対応します。ものの形が行為を誘導する仕組みそのものについては、[アフォーダンスとは？ギブソンの原義とノーマンのシグニファイアとの違い](/column/details/8456/)で扱っています。

## バリアフリー・アクセシビリティ・インクルーシブデザインとの違い

### バリアフリーとの違いは対象と着手の時点

| 観点     | バリアフリー               | ユニバーサルデザイン      |
| ------ | -------------------- | --------------- |
| 主な対象   | 高齢者、障害者等             | すべての利用者         |
| 着手の時点  | 既存の障壁を事後に除去          | 設計段階で障壁を作らない    |
| 代表的な根拠 | バリアフリー法（平成18年法律第91号） | 障害者権利条約 第二条     |
| 成果物の姿  | 後付けのスロープ、手すり         | 段差のない床、識別しやすい表示 |

この整理には、条文を読むとわかる補足が必要です。バリアフリー法は通称で、正式名称は「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」。目的を定める第一条と定義を置く第二条の全文には、「バリアフリー」という語も「ユニバーサル」という語も一度も出てきません。条文上の用語は一貫して「移動等円滑化」です。日本の法制度は両者を対立概念として区別しておらず、区別は設計者や解説側の整理であって法令上の線引きではありません。

実務では既存の建物の障壁を取り除く工事をバリアフリー改修と呼ぶことが多いものの、改修でも全員が同等に使える形を目指せばユニバーサルデザインの考え方と重なります。両者は時期で排他的に分かれるものではなく、バリアフリーは障壁を除く手段、ユニバーサルデザインは最初から多様な利用者を想定する設計の構えと捉えると混乱しません。障害の社会モデルと施設整備の歴史的な流れについては、[ノーマライゼーションとは？意味と8つの原理（原則）・提唱者3人、インクルージョンとの違い](/column/details/9785/)が参考になります。

### アクセシビリティとの関係と、企業に生じる法的義務

アクセシビリティは「到達し、利用できること」という状態を指す言葉で、ユニバーサルデザインはその状態を作るための設計の考え方です。両者は対立せず、目的と手段の関係にあります。Webの領域では日本産業規格 JIS X 8341-3 が達成基準を定めており、規格と WCAG の関係は[JIS X 8341-3とは？2016年版の要点とWCAG 2.2との差、改正の見通し](/column/details/7510/)で解説しています。

企業にとって見落とせないのは、障害者差別解消法（平成25年法律第65号）が2つの異なる強さの義務を課している点です。第八条第二項は、事業者に対し、障害者から社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合に、負担が過重でないときは合理的配慮を提供しなければならないと定めています。[内閣府](https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html)によれば、この義務化は令和3年法律第56号による改正で、令和6年4月1日に施行されました。

一方、第五条は「環境の整備」として、施設の構造の改善や設備の整備、関係職員に対する研修などに「努めなければならない」と規定する努力義務です。ユニバーサルデザインの取り組みは、この第五条側に位置づきます。個別の申し出に都度対応する第八条第二項と、あらかじめ環境を整えておく第五条は別物であり、「2024年4月からウェブサイトのアクセシビリティ対応が義務化された」という説明は正確ではありません。この線引きは[Webアクセシビリティは義務化されたのか？2024年改正法の線引きと企業がやるべきこと](/column/details/15967/)で詳しく整理しています。

### インクルーシブデザインとの使い分け

ユニバーサルデザインには、成果物が満たすべき性質を列挙した7原則という合意済みのチェックリストがあります。インクルーシブデザインには、これに相当する単一の合意リストがありません。Microsoft の Inclusive Design は「Recognize exclusion」「Learn from diversity」「Solve for one, extend to many」の3原則を掲げ、英国では規格 BS 7000-6 が枠組みを示すというように、提唱元ごとに数も内容も分かれています。「7原則を満たしているか」という形で点検できるのはユニバーサルデザイン側だけで、インクルーシブデザインは主に、多様な当事者を設計プロセスに参加させるという進め方を指す言葉として使われます。

成果物の性質を語るのか、設計体制の話をするのかで用語を選び分けると、社内の議論が噛み合いやすくなります。組織運営の側から包摂を捉える視点は[インクルージョン（包摂）とは？意味・読み方とダイバーシティとの違い、職場の4類型](/column/details/10481/)にまとめています。

## 企業がユニバーサルデザインを導入する進め方と優先順位

導入の必要性を裏づける数字として最も引きやすいのが人口構成です。[令和8年版高齢社会白書](https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2026/zenbun/pdf/1s1s%5F01.pdf)によれば、令和7年10月1日現在の総人口は1億2,322万人、65歳以上人口は3,622万人で、高齢化率は29.4パーセント。将来推計では令和52年に38.7パーセントに達するとされています。すでに国民の3.4人に1人が65歳以上という前提で、施設も製品も設計されることになります。

実務の起点は理念ではなく法令要件の確認です。計画中の建物が特別特定建築物に当たり、床面積の合計が2,000平方メートル以上なら義務基準への適合が必要で、満たさなければ確認申請が通りません（バリアフリー法第十四条第四項は、同条第一項から第三項の規定を建築基準法第六条第一項の建築基準関係規定とみなすと定めています）。加えて自治体条例で規模の下限が引き下げられている場合があるため、所在地の条例確認を設計初期のタスクに入れてください。誘導基準を目指すかどうかは、その次の判断です。

導入の課題は、コストと原則どうしの衝突です。基準への適合は寸法の確保が中心のため、廊下や傾斜路に面積を割く分がそのまま建設費に跳ね返ります。原則も常に両立するとは限りません。スロープがその例で、第6の Low Physical Effort を優先して勾配を緩めるほど水平距離が伸び、車椅子使用者だけが遠回りを強いられて第1の Equitable Use から遠ざかります。全員に最適な単一解は無いという前提に立ち、どの原則を優先するかを設計要件として先に決めておくのが現実的です。

手順としては、動線と寸法を同じ段階で決めます。まず道から利用居室までを全員が同じか同等の経路で移動できる配置にし（第1〜第3）、その経路に第7の Size and Space for Approach and Use と第4の Perceptible Information を当てはめます。第7と第4は日本の法令が数値と規格で要求している寸法と標識にほぼ重なるため、法令適合の確認がそのまま原則の点検を兼ねます。条文に対応する項目のない第1〜第3は法令チェックだけでは漏れるので、配置計画の段階で意識して確かめてください。

Webサイトについては、アクセシビリティ方針として対象範囲と適合レベル、達成期限を文書で公開する運用が定着しています。書き方の型は[Webアクセシビリティ方針の書き方：対象範囲・適合レベル・達成期限の文面と試験結果の書式](/column/details/16597/)を参照してください。JIS X 8341-3 に沿った診断と改修を外部に依頼する場合は、[Webアクセシビリティ対応](https://www.issoh.co.jp/service/web/accessibility/)で対象範囲の洗い出しから相談できます。

## よくある質問

### ユニバーサルデザインとは簡単に言うと何ですか？

調整や特別な設計を必要とせずに、可能な限り多くの人がそのまま使えるように作る設計の考え方です。障害者の権利に関する条約 第二条の政府公定訳では「調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲で全ての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計」と定義されています。

### スロープはユニバーサルデザインですか？

スロープという設備だけでは決まりません。福島県や埼玉県の解説資料は、階段の脇や裏口に後から足したスロープをバリアフリー、はじめから段差を作らず誰もが同じ入口を使える設計をユニバーサルデザインの典型として示しています。ただし設置時期だけでは分類できず、7原則の第1原則が求めるように、利用者全員が同じか同等の方法で使えるかどうかで評価します。

### ユニバーサルデザインのスロープはなぜあるのですか？

車椅子使用者だけでなく、ベビーカーや台車を押す人、段差でつまずきやすい高齢者まで、同じ経路で移動できるようにするためです。法令上は、バリアフリー法施行令第十九条第二項第一号が、道などから利用居室までの経路のうち一以上に階段や段を設けないことを原則とし、段を設けるなら傾斜路か昇降機の併設を求めています。特別特定建築物を床面積2,000平方メートル以上で建築する場合、この基準への適合は義務です。

### ユニバーサルデザインのスロープのデメリットは何ですか？

必要な水平距離が長いことです。義務基準の勾配上限12分の1では、高さ75センチメートルの解消に9メートル、誘導基準の屋外15分の1なら11.25メートルを要し、踊場を挟めばさらに伸びます。動線が遠回りになる、自走式車椅子で上肢の負担が大きい、屋外では雨天や凍結時に滑りやすいといった制約もあります。

### ユニバーサルデザインの7原則は誰がいつ定めましたか？

ノースカロライナ州立大学の Center for Universal Design に集まった10名の研究者が策定し、公開されている版は Version 2.0 で1997年4月1日付です。編者にはロナルド・メイス本人のほか Bettye Rose Connell、Gregg Vanderheiden らが含まれます。日本語訳は建築研究所が公開しているほか、自治体や企業が独自の訳語を使っているため、呼び名は出典によって揺れます。

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出典: [ユニバーサルデザインとは？スロープの例と勾配基準、意味・7原則・バリアフリーとの違い](<https://www.issoh.co.jp/column/details/6851/>)（株式会社一創）
