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title: "観察法とは｜直接・間接・自然・実験・参与・非参与の種類と違いを解説"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/5711/"
published: 2025-03-07
updated: 2026-10-13
categories: ["ビジネス理論・用語"]
publisher: "株式会社一創"
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# 観察法とは｜直接・間接・自然・実験・参与・非参与の種類と違いを解説

観察法とは、対象の行動やその記録・痕跡を調べ、言葉や数値で記録・分析する調査手法です。種類は「直接観察法と間接観察法」「自然観察法と実験的観察法」「参与観察法と非参与観察法」の3つの軸で整理でき、記録の取り方は時間見本法・場面見本法・事象見本法・日誌法などに分かれます。この記事では各分類の違いと選び方に加えて、記録ルールの選び方で数値がどれだけずれるかをシミュレーションで示し、観察者どうしの一致をκ係数で確かめる手順まで扱います。

なお、検索結果に並ぶ「医療観察法」は、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人の医療と処遇を定めた法律（[心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律](https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000110)）の略称で、本記事の調査手法とは別のものです。

## まとめ：観察法の種類と選び方

観察法は「いつ見るか」「環境を操作するか」「集団に入るか」の3軸で分かれます。その場で見るのが**直接観察法**、記録や痕跡から読み解くのが**間接観察法**。環境に手を加えないのが**自然観察法**、条件をそろえて見るのが**実験的観察法**。集団の一員として見るのが**参与観察法**、外から見るのが**非参与観察法**です。

観察法を選ぶべきなのは、乳幼児や動物のように自己報告ができない対象と、本人が自覚していない行動を調べるときです。「なぜそうしたか」を知りたいなら、観察だけでは足りません。面接か質問紙を併用します。数値の信頼性を決めるのは、記録ルールの選択と観察者間の一致の確認です。とくに部分インターバル記録では、行動があった区間の割合を行動時間の割合とみなすと、短い行動の持続時間を大きく過大評価することがあります。

## 観察法の定義と質問紙・面接法との違い

観察法は、心理学の研究法の基本である観察法・実験法・面接法・質問紙法（検査法を加える分け方もあります）の1つです。質問紙や面接が本人の自己報告に頼るのに対し、観察法は実際の行動を第三者が記録します。「よく手を洗う」と答えた人が実際に何回洗うかは、観察でしか分かりません。

反対に、行動の理由や過去の経験は観察では取れません。理由を掘るなら[デプスインタビュー](/column/details/6223/)のような面接法、多数の人の傾向を数で押さえるなら[定量調査](/column/details/6221/)の質問紙が向きます。観察法は「実際に何が、何回、どの順で起きたか」の記録に徹するのが基本です。

### 観察法が向く場面・向かない場面

向くのは、乳幼児の発達、動物の行動、店頭での購買動作、授業中の離席や発言など、行動そのものがデータになる場面です。向かないのは、態度や価値観、数年前の出来事を知りたい場面です。ここで観察だけに頼ると、記録者の推測が「事実」の欄に混ざります。

### 他者観察と自己観察（内観法）の違い

他者観察とは、他人の行動を外部から観察し、その心理を推測する方法です。心理の推測は、観察した行動の記録とは分けて扱います。対になる自己観察（内観法）は、自分の意識の動きを自分で観察して報告する方法で、本人にしか分からない体験を扱える反面、第三者が確かめられません。本記事で扱う観察法は、ほぼすべてが他者観察です。

## 観察法の種類｜3つの分類軸の全体像

観察法の種類は、次の3軸で整理すると混乱しません。1つの研究ではこれらを組み合わせます。たとえば「保育園で園児の自由遊びを、保育者として加わりながらその場で記録する」のは、直接・自然・参与の組み合わせです。

| 分類軸 | 一方    | もう一方   | 分かれ目         |
| --- | ----- | ------ | ------------ |
| 時点  | 直接観察法 | 間接観察法  | その場か／記録・痕跡か  |
| 環境  | 自然観察法 | 実験的観察法 | ありのままか／条件統制か |
| 関与  | 参与観察法 | 非参与観察法 | 成員になるか／外からか  |

教科書によって呼び名が違う点に注意してください。実験的観察法は「実験観察法」「統制的観察法」とも呼ばれ、参与観察法は「参加観察法」とも呼ばれます。観察する行動や記録の形式を事前に決めておくものを「組織的観察法」（系統的観察）、決めずに幅広く見るものを「非組織的観察法」と分ける整理もあります。

## 直接観察法と間接観察法の違い

行動が起きるその瞬間を研究者が記録するのが直接観察法、映像・日記・痕跡などから事後に読み解くのが間接観察法です。「いつ見るか」の軸なので、自然／実験、参与／非参与とは独立に組み合わせられます。

### 直接観察法の特徴と観察者効果

教師が授業中の生徒を見る、動物行動学者が群れを追う、看護師が手指衛生の実施を病棟で確認するなど、行動の起きた瞬間を捉えます。表情・しぐさ・間合いまで取れるのが強みです。弱点は観察者効果で、見られていると気づいた対象は普段と違う行動をとります。

### 間接観察法の資料と痕跡分析の事例

防犯カメラの映像、日記、SNSの投稿、購買後に残る消費の痕跡などを分析します。痕跡の分析で有名なのは、アリゾナ大学のウィリアム・ラッジ（William Rathje）が1973年に始めた[ツーソン・ガーベージ・プロジェクト](https://web.stanford.edu/group/archaeolog/GarbologyOnline/48.html)で、家庭ごみの中身を分類して実際の消費行動を推定しました。この分野はガーボロジー（garbology）と呼ばれます。既存の痕跡を分析する場合は、分析者の存在による行動変化を避けられます。ただし、映像や日記には、記録されると意識したことによる行動変化が残る場合があります。その代わり、手に入る記録の範囲にデータが縛られます。なお心理学では、ビデオに録画して後から観察する方法を「間接的観察」と呼び、非参与観察の一形態とする整理もあります。

| 観点    | 直接観察法    | 間接観察法         |
| ----- | -------- | ------------- |
| 見るもの  | 行動そのもの   | 記録・痕跡・映像      |
| 時点    | リアルタイム   | 事後            |
| 観察者効果 | 生じやすい    | 記録時の条件による     |
| 主な分野  | 教育・発達・医療 | 考古学・犯罪学・SNS分析 |
| 弱み    | 観察者の影響   | 記録の範囲と真正性     |

## 自然観察法と実験的観察法の違い

環境に手を加えず日常の行動を記録するのが自然観察法、場面や刺激を研究者が用意して反応を記録するのが実験的観察法です。現実への当てはまり（生態学的妥当性）を取るか、因果の特定を取るかで選びます。

### 自然観察法の用途と因果推論の限界

園児の自由遊び、街頭での歩行者の動線、店頭で客が立ち止まる棚の記録などが典型です。現実にそのまま当てはめやすい反面、研究者が条件を操作しないため、何がその行動を引き起こしたのかは特定できません。分かるのは「一緒に起きやすい」という相関までです。仮説を立てる前の探索段階で使われることが多い方法です。

### 実験的観察法の条件統制と乳児研究の事例

定番の例は2つあります。1つは、メアリー・エインズワースらの[ストレンジ・シチュエーション法](https://doi.org/10.2307/1127388)（Ainsworth & Bell, 1970, _Child Development_ 41巻1号）です。見知らぬ部屋で母親との分離と再会など8つの場面を順に設定し、1歳前後の乳児の反応を観察します。多くの場面は3分ですが、再会場面などは時間が固定されていません。もう1つは、ギブソンとウォークの[視覚的断崖](https://doi.org/10.1038/scientificamerican0460-64)（Gibson & Walk, 1960, _Scientific American_ 202巻4号）で、ガラス板の下に段差を見せた装置の上で、生後6〜14か月の乳児36人が「深い側」へはって進むかを観察しました。どちらも場面を統制しているので、条件と反応の関係を比べられます。代わりに実験室という不自然な場面が行動を変えるおそれがあり、結果を日常へ広げるときは自然観察での裏づけが要ります。

| 観点    | 自然観察法     | 実験的観察法          |
| ----- | --------- | --------------- |
| 環境    | ありのまま     | 場面・刺激を統制        |
| 分かること | 相関・実態     | 条件と反応の因果        |
| 弱み    | 原因を特定できない | 場面の不自然さ         |
| 例     | 園児の自由遊び   | ストレンジ・シチュエーション法 |

## 参与観察法と非参与観察法の違い

観察者が集団の一員として関わりながら記録するのが参与観察法、成員にならず外から距離を保って記録するのが非参与観察法です。分かれ目は「観察者が集団の中で役割を持つかどうか」の1点です。

### 参与観察法の役割と研究倫理

地域に住み込む、従業員として働きながら職場を見るといった形で、外からは見えない暗黙のルールや価値観まで捉えます。社会学者レイモンド・ゴールドは、観察者の立場を「完全な参加者」「観察者としての参加者」「参加者としての観察者」「完全な観察者」の4つに分けました（[Gold, 1958, _Social Forces_ 36巻3号](https://doi.org/10.2307/2573808)）。このうち身分を隠す「完全な参加者」は、同意を得ない観察になるため研究倫理上の問題が大きくなります。精神医学ではサリヴァンが、面接者自身が相手に影響を与えていることを前提にした「関与しながらの観察」を唱えました。フィールドへの入り方や記録の付け方は[参与観察とは？読み方・意味と具体例、やり方をわかりやすく解説](/column/details/5980/)で詳しく扱っています。

### 非参与観察法の用途と解釈上の限界

マジックミラー越しに乳幼児の遊びを見る、教室の後方から授業を記録する、録画した映像を分析するなど、対象への関与を抑えます。AinsworthとBellの1970年の研究では、隣室から一方向視窓を通して乳児の行動を観察しました。観察者効果を抑えやすく、複数の観察者で同じ場面を記録して比べやすいのが利点です。一方で、成員どうしの関係や行動の意味づけといった内側の事情には踏み込めません。授業研究やユーザビリティテストのように「行動を数えたい」調査は非参与観察、組織文化のように「意味を知りたい」調査は参与観察と覚えると選びやすくなります。

## 観察の記録法｜見本法・日誌法・行動描写法・行動目録法

同じ場面を見ても、何を単位に記録するかで結果は変わります。記録の取り方は、見本法（時間・場面・事象）、日誌法、行動描写法、行動目録法などに分かれます。

### 時間・場面・事象見本法の記録単位と選択基準

| 方法    | 記録の単位   | 向く目的        |
| ----- | ------- | ----------- |
| 時間見本法 | 一定の時間区間 | 行動ありの区間割合   |
| 場面見本法 | 特定の場面   | 場面ごとの比較     |
| 事象見本法 | 特定の出来事  | 出来事の経過と前後関係 |

時間見本法は、観察時間を短い区間に区切って行動の有無を記録する方法で、ウィラード・オルソンが1929年のモノグラフ『The Measurement of Nervous Habits in Normal Children』で、健常児の神経性習慣（nervous habits）を、観察可能な反応を一定の時間単位ごとに記録して測る方法として示しました。事象見本法の古典は、ヘレン・ドーが保育園児のけんか200件を記録した研究（[Dawe, 1934, _Child Development_ 5巻2号](https://doi.org/10.2307/1125449)）で、けんかという出来事を1件ずつ記録して分析しました。行動が見られた区間の割合を出すなら時間見本法、けんかや援助のように一部始終を追いたいなら事象見本法、給食と自由遊びのように場面で比べたいなら場面見本法を選びます。発生回数そのものを数えたい場合は、区間で区切らず観察時間中のすべての発生を記録する連続記録を使います。時間見本法は1つの区間で何回起きても「あり」1つになるためです。

### 日誌法による発達記録と選択的記録の限界

日誌法は、身近な対象の行動を日記のように継続して記録する方法で、発達研究で使われます。代表例はチャールズ・ダーウィンが長男の発達を記録した[「A Biographical Sketch of an Infant」](https://doi.org/10.1093/mind/os-2.7.285)（_Mind_ 誌、1877年）です。長期の変化を追える反面、記録者が親であることが多く、目立つ出来事に記録が偏りやすい欠点があります。

### 行動描写法・行動目録法・評定尺度法の記録形式

行動描写法は、起きた行動をすべて時間の流れに沿って文章で書く方法で、何が起きるか分からない探索段階に向きます。エインズワースらも、2人の観察者が隣室から乳児の行動を口述で連続記録し、15秒ごとのタイマー音を同じ録音テープに残していました。行動目録法（チェックリスト法）は、記録する行動のカテゴリーを先に決め、起きるたびにチェックする方法です。評定尺度法は、観察した行動をあらかじめ定めた尺度で評価します。AinsworthとBellの1970年の研究では、接近や接触の維持などの行動を7段階の尺度で評価しました。数えるならチェックリスト、程度を比べるなら評定尺度と、分析したい形から逆算して選びます。

## 時間見本法の記録ルール別の推定誤差

時間見本法には、区間の中で行動が続いていたときだけ記録する「全体インターバル記録」、区間の中で一度でも起きれば記録する「部分インターバル記録」、区間の終わりの瞬間だけを見る「瞬間記録（瞬間タイムサンプリング）」の3つのルールがあります。行動の継続時間と非発生時間を指数分布から生成し、秒単位に丸めて最小1秒とした仮想データで、1時間の観察を1,000回分シミュレーションして比べました（Python 3で実行、乱数の種0〜999）。

| 行動のタイプ           | 区間  | 真の時間割合 | 全体    | 部分    | 瞬間    |
| ---------------- | --- | ------ | ----- | ----- | ----- |
| 短い（平均3秒・間隔27秒）   | 10秒 | 10.4%  | 0.5%  | 35.9% | 10.4% |
| 短い（平均3秒・間隔27秒）   | 30秒 | 10.4%  | 0.0%  | 69.4% | 10.4% |
| 長い（平均60秒・間隔140秒） | 10秒 | 29.6%  | 25.4% | 33.9% | 29.6% |
| 長い（平均60秒・間隔140秒） | 30秒 | 29.6%  | 18.1% | 42.4% | 29.6% |

今回の条件で分かったことは3つです。短い行動では、部分インターバル記録の区間割合が真の時間割合の約3.5倍（10秒区間）と約6.7倍（30秒区間）になりました。全体インターバル記録の区間割合は真の時間割合以下になり、短い行動では0.5%（10秒区間）と0.0%（30秒区間）まで落ちました。瞬間記録は1,000回の平均が真の時間割合に近く、1回ごとの推定誤差の標準偏差も短い行動で1.2〜2.5パーセントポイントでした。

行動の時間割合を求めるなら、持続時間を連続記録する方法を優先し、負担が大きい場合は瞬間記録を候補にします。部分インターバル記録の区間割合は、実測した時間割合と区別して報告します。実際の研究でも部分インターバル型の得点は使われており、エインズワースらのストレンジ・シチュエーション法では、探索行動と泣きを15秒区間ごとに「起きたら1点」で数え、3分の場面の最大を12点としていました。これは時間割合ではなく「行動が見られた区間の数」として読む指標です。部分インターバル記録が向くのは、「離席が一度でもあったか」のように有無の変化を見たいときです。区間の長さを報告に書かずに「離席率36%」とだけ示すと、比べようのない数値になります。

```
import random
import statistics
def stream(total, mean_on, mean_off, rng):
    s, t, on = [False] * total, 0, False
    while t < total:
        d = max(1, round(rng.expovariate(1 / (mean_on if on else mean_off))))
        s[t:t + d] = [on] * len(s[t:t + d])
        t, on = t + d, not on
    return s
def record(s, iv):
    segs = [s[k:k + iv] for k in range(0, len(s) - iv + 1, iv)]
    n = len(segs)
    return (sum(all(x) for x in segs) / n,   # 全体インターバル
            sum(any(x) for x in segs) / n,   # 部分インターバル
            sum(x[-1] for x in segs) / n)   # 瞬間記録
for mean_on, mean_off in [(3, 27), (60, 140)]:
    for iv in [10, 30]:
        rows = []
        for seed in range(1000):
            s = stream(3600, mean_on, mean_off, random.Random(seed))
            rows.append((sum(s) / len(s), *record(s, iv)))
        averages = [statistics.mean(row[i] for row in rows) * 100 for i in range(4)]
        error_sd = statistics.pstdev(row[3] - row[0] for row in rows) * 100
        print(mean_on, mean_off, iv, [round(x, 1) for x in averages], round(error_sd, 1))
```

## 観察者間の一致率とκ係数｜一致率80%の計算例と解釈

観察の信頼性は、2人以上の観察者が同じ場面を独立に記録し、どれだけ一致したかで確かめます。このとき単純な一致率だけを見ると、偶然の一致まで数えてしまいます。そこで偶然の一致を差し引くのが、ジェイコブ・コーエンの[κ（カッパ）係数](https://doi.org/10.1177/001316446002000104)（Cohen, 1960）です。

授業中の60区間を2人が「課題に取り組んでいる／いない」で記録した例で計算します。

|           | Bが「取り組み」 | Bが「非取り組み」 | 計  |
| --------- | -------- | --------- | -- |
| Aが「取り組み」  | 40       | 7         | 47 |
| Aが「非取り組み」 | 5        | 8         | 13 |
| 計         | 45       | 15        | 60 |

一致率は（40＋8）÷60＝0.80です。偶然に一致する確率は、2人がそれぞれ「取り組み」をつけた割合を掛け合わせて（47÷60）×（45÷60）＋（13÷60）×（15÷60）＝0.642。κ＝（0.80−0.642）÷（1−0.642）＝0.44になります。ランディスとコックの目安（[Landis & Koch, 1977](https://doi.org/10.2307/2529310)）では0.41〜0.60は「中程度（moderate）」です。ただし、原著もこの区分を便宜的な目安としており、許容できる一致度は用途や誤判定の影響を踏まえて判断します。

κが低く出るのは、多くの区間が「取り組み」に偏っていて、適当につけても一致しやすいからです。まず不一致だった区間を確認し、判定基準に曖昧さがあれば「教科書から目を離して5秒以上」のように誰が見ても同じ判定になる定義へ書き換え、もう一度2人で記録し直します。ただし、カテゴリーの偏りによるκの低下は、定義の修正だけで解消するとは限りません。

## 観察者効果とバイアスへの対策

観察データを歪める原因は2つあります。対象が見られていると意識して行動を変える「観察者効果」と、観察者が期待や先入観に沿って解釈してしまう「観察者バイアス」です。

観察者効果には、本番の前に慣れの期間を置く、マジックミラーや固定カメラで観察者の存在感を消す、といった対策をとります。観察者バイアスには、記録カテゴリーを事前に定義し、「集中していなかった」ではなく「30分で5回離席した」と数えられる事実で書くことが効きます。研究の仮説を知らない観察者に記録を頼む方法（ブラインド化）も有効です。そのうえで前章のκ係数を用いれば、偶然の一致を補正した観察者間の一致度を数値で示せます。ただし、観察者が共通して持つ偏りや記録の正しさまでは確認できません。

## 観察法のメリット・デメリット

| 観点    | メリット        | デメリット        |
| ----- | ----------- | ------------ |
| データの質 | 実際の行動を記録できる | 理由・動機は取れない   |
| 対象    | 乳幼児・動物も扱える  | まれな行動は待つしかない |
| 客観性   | 自己報告の偏りがない  | 観察者バイアスが入る   |
| コスト   | 特別な道具は不要    | 時間と人手がかかる    |

実務では、観察法だけで完結させない方が結論の確度が上がります。行動の事実を観察で押さえ、その理由を面接で補います。Webサービスの改善でも、ユーザーの操作を観察してから事後に聞き取る流れが基本で、詳しくは[ユーザビリティエンジニアリング](/column/details/7628/)で扱っています。観察とヒアリングを組み合わせた画面改善は、イッソウの[UI/UXデザイン支援](/service/web/ui-ux/)でも行っています。

## 観察法の実施手順と倫理的配慮

1. 観察の目的（何を明らかにしたいか）を一文で書く
2. 対象・場面・期間を決める
3. 行動カテゴリーを定義し、記録法（見本法・チェックリスト等）と区間の長さを決める
4. 予備観察を行い、2人で記録してκ係数を確かめ、定義を修正する
5. 本観察では事実と解釈を別の欄に書く
6. 集計・分析し、記録ルールと区間の長さを報告に明記する

倫理面では、被観察者のプライバシーを守り、映像・音声を記録するなら事前に同意を取り、公表時は個人を特定できないよう匿名化します。子どもや同意能力が十分でない人を対象にする場合は、適用される倫理指針に従って代諾や本人の賛意を得る手続を定めます。成人患者本人の同意と施設側の実施許可は区別します。同意を得ることで行動が不自然になる場合もあるため、慣れの期間を研究計画に組み込んでおきます。参与観察で立場を明かすかどうかの判断や[ラポール](/column/details/6942/)の築き方は、調査の質と倫理の両方を左右します。

## よくある質問

### 直接観察法とは何ですか？

研究者が対象の行動をその場で見て記録する方法です。表情やしぐさまで記録できる一方、見られていることで行動が変わる観察者効果が起きやすいため、慣れの期間を置くなどの対策をとります。

### 非参与観察とは何ですか？

観察者が集団の成員にならず、外側から行動を記録する方法です。マジックミラー越しの観察や教室後方からの記録が典型で、観察者効果を抑えやすい反面、集団の内側の事情には踏み込めません。

### 参与観察と非参与観察の違いは何ですか？

観察者が集団の中で役割を持つかどうかです。参与観察は内側から意味や暗黙のルールを捉えるのに向き、非参与観察は行動を数えて比べるのに向きます。

### 実験と観察の違いは何ですか？

実験は条件を研究者が操作して結果を比べ、観察は起きた行動を記録します。条件を統制したうえで行動を観察する方法は実験的観察法（統制的観察法）と呼ばれ、両者の中間にあたります。

### 日誌法とは何ですか？

身近な対象の行動を日記のように継続して記録する方法です。乳幼児の発達研究で使われ、ダーウィンが長男の発達を記録した1877年の論文が代表例です。目立つ出来事に記録が偏りやすい点に注意します。

### 医療観察法と観察法は関係がありますか？

ありません。医療観察法は、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人の医療と処遇を定めた法律の略称です。本記事の観察法は、行動を見て記録する調査手法を指します。

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出典: [観察法とは｜直接・間接・自然・実験・参与・非参与の種類と違いを解説](<https://www.issoh.co.jp/column/details/5711/>)（株式会社一創）
