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title: "カスタマーエクイティとは？3つのドライバーと計算式、LTVとの違い"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/5678/"
published: 2025-03-06
updated: 2026-10-01
categories: ["マーケティング"]
publisher: "株式会社一創"
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# カスタマーエクイティとは？3つのドライバーと計算式、LTVとの違い

カスタマーエクイティ（customer equity）は、企業の現在の顧客と将来獲得する顧客が生む利益を、割り引いて合計した金額です。1人の顧客の価値を測るLTV（顧客生涯価値）を、顧客基盤全体に積み上げたものと考えると位置づけがつかめます。この記事では、定義の出典、構成する3つのドライバー、計算式と試算、そして「どのレバーを動かすと最も増えるか」を原典の数値で整理します。

## まとめ：カスタマーエクイティの定義と使い方の要点

- **定義**：現在顧客と潜在顧客の、割引後の顧客生涯価値の合計（Rust, Lemon, Zeithaml 2004）。1996年のBlattbergとDeightonは現在顧客だけを合計しており、定義は2系統あります。
- **3つのドライバー**：バリュー・エクイティ（価格に見合う価値）、ブランド・エクイティ（主観的な評価）、リレーションシップ・エクイティ（関係の継続）。
- **計算**：粗利m・維持率r・割引率iが一定なら、1人あたりCLV＝m×r÷(1＋i−r)。これに顧客数を掛け、将来の獲得分を足します。
- **効くレバー**：Guptaらの推計では、維持率・粗利・獲得費をそれぞれ1%改善したときの企業価値の改善は約5%・1%・0.1%。維持率が最も効きます。
- **会計**：自社で築いた顧客基盤は貸借対照表に載りません（IAS 38第63項）。経営判断用の管理指標として使います。

## カスタマーエクイティの定義と2つの系統

カスタマーエクイティという言葉を経営指標として広めたのは、Robert C. BlattbergとJohn Deightonが1996年にHarvard Business Reviewへ寄せた論文「Manage Marketing by the Customer Equity Test」です。2人は、各顧客が予想される取引期間に固定費の回収へ寄与する額を目標収益率で割り引き、**現在の顧客全員について合計したもの**をカスタマーエクイティとして測りました。

その後、Roland T. Rust、Katherine N. Lemon、Valarie A. Zeithamlは2004年の論文「Return on Marketing: Using Customer Equity to Focus Marketing Strategy」（Journal of Marketing 68巻1号 pp.109-127）で、対象を**現在顧客と潜在顧客の両方**に広げています。Rustらはこの合計の変化を追加支出と比べ、マーケティング投資の回収（return on marketing）を測る枠組みにつなげました。

| 系統                          | 合計する顧客    | 主な用途        |
| --------------------------- | --------- | ----------- |
| Blattberg & Deighton（1996）  | 現在顧客のみ    | 獲得費と維持費の配分  |
| Rust, Lemon, Zeithaml（2004） | 現在顧客＋潜在顧客 | 施策の投資対効果の比較 |

社内でカスタマーエクイティの数字を共有するときは、どちらの範囲で計算したかを必ず明記してください。既存顧客だけの値と将来の獲得分を含む値では、後で示す試算のように金額が2倍以上ずれることがあります。

### 「エクイティ（equity）」という言葉の意味

equityは、会計・金融では「株主資本」「純資産」「持分」を指し、社会・人事の文脈では「公平性」を指します。カスタマーエクイティのequityは前者の意味で、顧客との関係を企業にとっての資産の一種とみなす発想です。公平性の意味での用法は[ジェンダーエクイティの解説](/column/details/10366/)で扱っています。

## LTV・ブランドエクイティとの違い

混同されやすい3つの指標は、測る単位が違います。LTVは顧客1人（またはセグメント1つ）の価値、カスタマーエクイティはその合計、ブランドエクイティはブランドに対する顧客の認識です。

| 指標         | 単位     | 表す内容       | 金額換算     |
| ---------- | ------ | ---------- | -------- |
| LTV（CLV）   | 顧客1人   | 生涯で生む利益    | する       |
| カスタマーエクイティ | 顧客基盤全体 | 全顧客のLTVの合計 | する       |
| ブランドエクイティ  | ブランド   | 認知・連想・評価   | しないことが多い |

Rustらの枠組みでは、ブランドエクイティはカスタマーエクイティを動かすドライバーの1つとして内側に組み込まれています。LTVそのものの意味と高め方は[LTV（顧客生涯価値）の解説](/column/details/15411/)、ブランドエクイティの構成は[ブランドエクイティの基本概念](/column/details/6517/)を参照してください。

## カスタマーエクイティを動かす3つのドライバー

Rust、Zeithaml、Lemonは2000年の著書『Driving Customer Equity』（Free Press）でカスタマーエクイティを3つのドライバーに分解しました。日本語訳は『カスタマー・エクイティ ブランド、顧客価値、リテンションを統合する』（近藤隆雄訳、ダイヤモンド社、2001年）です。

| ドライバー           | 顧客が判断すること   | 動かす施策の例      |
| --------------- | ----------- | ------------ |
| バリュー・エクイティ      | 払う金額に見合うか   | 価格、品質、購入の手間  |
| ブランド・エクイティ      | このブランドを好むか  | 広告、認知、企業姿勢   |
| リレーションシップ・エクイティ | 使い続ける理由があるか | 会員制度、乗り換えの手間 |

バリュー・エクイティは客観的な損得勘定、ブランド・エクイティは主観的な好き嫌い、リレーションシップ・エクイティは「やめにくさ」と「続ける理由」の評価です。3つ目は2000年の原書では「リテンション・エクイティ（retention equity）」と呼ばれており（第7章「Driving Retention Equity」）、訳書の副題の「リテンション」もこれに当たります。2001年の論文「What Drives Customer Equity」ではリレーションシップ・エクイティと呼び、リテンション・エクイティを別名として併記しています。

2004年の論文は、航空、家電量販店、ティッシュペーパー、食料品店、レンタカーの5業界で、過去12か月以内に購入した消費者を調査し、このモデルを実データに当てはめました。業界ごとに調べたのは、どのドライバーに投資すべきかが業界と企業で変わるという前提に立つためです。ティッシュのような低関与の日用品と航空会社では、効くドライバーが同じとは限りません。

自社で使うときは、ドライバーごとに測る指標を決めてから打ち手を選びます。バリューなら価格改定の前後で購入率と購入単価がどう動いたか、ブランドなら認知率と好意度、リレーションシップなら維持率と解約理由の内訳です。2004年の論文も、顧客調査で各ドライバーが再購入意向をどれだけ説明するかを推定してから投資先を比べています。3つを同時に動かすのではなく、説明力が大きく、かつ改善費用が小さいドライバーから着手します。

やめにくさを設計する具体策は[スイッチングコストの種類と戦略](/column/details/6076/)で整理しています。

## カスタマーエクイティの計算方法

### 1人あたりCLVの基本式

Sunil GuptaとDonald R. Lehmannは2003年の論文「Customers as Assets」（Journal of Interactive Marketing 17巻1号）で、期間あたりの平均粗利m、維持率r、割引率iが一定で、取引が無期限に続くと仮定した場合のCLVを次の式で示しました。

```
CLV = m × r ÷ (1 + i − r)

例: m = 30,000円/年, r = 0.80, i = 0.10
CLV = 30,000 × 0.80 ÷ (1 + 0.10 − 0.80)
    = 24,000 ÷ 0.30
    = 80,000円
```

mは売上ではなく粗利（限界利益）で置くのが原則です。売上で置くと、原価率が70%の事業ではCLVが3倍以上に膨らみます。解約率から維持率を求める方法やサブスクでの算出例は[LTVの計算方法](/column/details/5135/)にまとめています。

### 既存顧客分と将来獲得分の合算による試算

カスタマーエクイティは「既存顧客数×CLV」に、将来の毎年の獲得分（CLVから獲得費を引いた額）を割り引いて足したものです。次の条件で試算します。

- 既存顧客：10,000人
- 新規獲得：毎年3,000人（翌年から毎年続くと仮定）
- 1人あたり獲得費（CAC）：30,000円
- 粗利30,000円／年、維持率80%、割引率10%（CLV＝80,000円）

```
既存顧客分 = 10,000 × 80,000 = 8.0億円
将来獲得分 = 3,000 × (80,000 − 30,000) ÷ 0.10 = 15.0億円
カスタマーエクイティ = 8.0 + 15.0 = 23.0億円
```

この例では、将来獲得分が全体の65%を占めます。Blattbergらの定義（既存顧客のみ）で測ると8.0億円、Rustらの定義で測ると23.0億円となり、先に触れた「範囲を明記する」必要性はここから来ています。獲得費の測り方は[CACの計算式とLTV比の目安](/column/details/17667/)を参照してください。

## 維持率・粗利・獲得費の感応度比較

カスタマーエクイティを管理する実益は、施策の優先順位を金額で比べられることにあります。Gupta、Lehmann、Jennifer Ames Stuartの2004年の論文「Valuing Customers」（Journal of Marketing Research 41巻1号 pp.7-18）は、Amazon、Ameritrade、Capital One、eBay、E\*Tradeの5社を、決算資料などの公開データから顧客価値を推計して評価し、**維持率・粗利・獲得費をそれぞれ1%改善すると、企業価値はおよそ5%・1%・0.1%改善する**と報告しました。

上の試算モデルで3つをそれぞれ1%動かすと（維持率は80%→80.8%）、順番は同じになります。10%や5ポイントといった大きな変化の結果も参考として並べます。

| 変更内容                | CLV      | カスタマーエクイティ | 基準比    |
| ------------------- | -------- | ---------- | ------ |
| 基準                  | 80,000円  | 23.0億円     | －      |
| 維持率 1%改善（80%→80.8%） | 83,014円  | 24.2億円     | ＋5.2%  |
| 粗利 ＋1%              | 80,800円  | 23.3億円     | ＋1.4%  |
| 獲得費 −1%             | 80,000円  | 23.1億円     | ＋0.4%  |
| 維持率 80%→81%         | 83,793円  | 24.5億円     | ＋6.6%  |
| 維持率 80%→85%         | 102,000円 | 31.8億円     | ＋38.3% |
| 粗利 ＋10%             | 88,000円  | 26.2億円     | ＋13.9% |
| 獲得費 −10%            | 80,000円  | 23.9億円     | ＋3.9%  |

維持率は分母の「1＋i−r」に入っているため、rが1に近づくほど1ポイントの改善の効き目が大きくなります。粗利はCLVに比例し、将来獲得分では獲得費を差し引いた残りに効くため比例以上に伸びます（＋10%で＋13.9%）。獲得費は将来獲得分にしか効きません。獲得費を10%削る交渉（＋3.9%）より、維持率を1ポイント上げる施策（＋6.6%）のほうが、この条件では大きく効きます。

ただし、維持率の改善に投じる費用も粗利を削ります。Blattberg & Deightonは、獲得費と維持費の配分はカスタマーエクイティが最大になる点で最適になると述べており、「維持に全振り」を勧めているわけではありません。配分の考え方は[アクイジションとリテンションの違い](/column/details/5356/)、維持率の測り方は[リテンションレートの計算式](/column/details/4835/)で詳しく扱っています。

## 会計上の扱い：顧客基盤は貸借対照表に載らない

「顧客は資産」と言っても、自社で築いた顧客基盤は会計上の資産として計上できません。国際会計基準のIAS 38（無形資産）第63項は、内部で創出したブランド、マストヘッド（題字）、出版表題、顧客リストおよびこれらに実質的に類似する項目を無形資産として認識してはならないと定めています。

例外は企業結合（買収）です。IFRS 3の設例IE23は、買収で取得する顧客関連の無形資産の例として次の4類型を挙げています。契約に基づく類型は常にのれんと区別して認識され、契約に基づかない類型は分離可能な場合に限り認識されます。

| 顧客関連の無形資産     | 区分       |
| ------------- | -------- |
| 顧客リスト         | 契約に基づかない |
| 受注残           | 契約に基づく   |
| 顧客契約と関連する顧客関係 | 契約に基づく   |
| 契約に基づかない顧客関係  | 契約に基づかない |

つまりカスタマーエクイティは、自社の財務諸表には現れない価値です。買収時も、取得企業が無形資産として認識するのは既存顧客との契約・関係のうち識別可能なものに限られ、将来の顧客から見込む価値は個別の資産にならずのれんに含まれます。社内で使う場合は、財務数値ではなく施策を比べるための管理指標として扱い、前提（維持率・割引率・対象範囲）を数字と一緒に残すのが実務的です。

## カスタマーエクイティが役に立たない場面と失敗パターン

計算式が単純なぶん、前提が崩れると数字だけが独り歩きします。次の条件に当てはまる場合は、カスタマーエクイティを経営判断の主指標にしないでください。

- **顧客を識別できない**：会員化していない小売や単発の店頭販売では維持率を測れず、式のrが推測値になります。
- **維持率が年数で大きく変わる**：初年度に半数が離脱し、2年目以降は9割が残るような事業では、一定のrで計算すると値が大きくずれます。コホート別の維持率に分けて計算します。
- **顧客数が少ないBtoB**：上位数社で粗利の大半を占める場合、平均値のCLVは意味を持ちません。顧客ごとに個別に見積もります。
- **売上で計算している**：前述のとおり粗利で置かないと過大評価になり、獲得費の許容額を誤ります。

よくある失敗は、試算で維持率の効き目を見て獲得を止めることです。新規獲得が毎年続く前提の試算では、将来獲得分が全体の65%を占めていました。獲得を止めればその分はそのまま消えます。解約の構造を分解して見るときは[チャーンレートの計算方法](/column/details/7871/)が参考になります。

## よくある質問

### カスタマーエクイティとLTVの違いは何ですか？

LTVは顧客1人が生涯で生む利益、カスタマーエクイティはそれを全顧客（定義によっては将来の顧客も含む）について合計した金額です。LTVが部品、カスタマーエクイティが全体という関係です。

### エクイティはビジネスでどういう意味ですか？

会計・金融では株主資本や純資産、持分を指します。カスタマーエクイティやブランドエクイティのように名詞に付くと「〜という資産価値」の意味になります。人事やDEIの文脈では「公平性」の意味で使われます。

### カスタマーエクイティを提唱したのは誰ですか？

経営指標としての測り方を示したのは1996年のBlattbergとDeightonのHBR論文です。3つのドライバーに分解した枠組みは、Rust、Zeithaml、Lemonの2000年の著書『Driving Customer Equity』で示されました。

### 顧客資産とは何ですか？

顧客との関係が将来生む利益を資産とみなす考え方で、カスタマーエクイティの訳語として使われます。ただし会計上は、自社で築いた顧客リストは資産に計上できません（IAS 38第63項）。

### カスタマーエクイティを高めるには何から始めればよいですか？

まず粗利ベースのCLVと維持率を測り、維持率・粗利・獲得費を1%ずつ動かしたときの変化を試算します。多くの場合は維持率の効き目が最も大きく出るため、解約理由の分析から着手し、維持率を1ポイント上げる費用と、それで増えるカスタマーエクイティを比べます。

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出典: [カスタマーエクイティとは？3つのドライバーと計算式、LTVとの違い](<https://www.issoh.co.jp/column/details/5678/>)（株式会社一創）
