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title: "エンタープライズアーキテクチャ（EA）とは？4つの体系とTOGAF等の方法論・進め方"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/4645/"
published: 2024-12-25
updated: 2026-10-19
categories: ["アーキテクチャ"]
publisher: "株式会社一創"
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# エンタープライズアーキテクチャ（EA）とは？4つの体系とTOGAF等の方法論・進め方

エンタープライズアーキテクチャ（EA）は、組織の業務とシステムを4つの体系に分けて現状と理想を同じ様式で描き、組織全体で最適化を図る設計手法です。この記事では、日本の政府EAが定めた4体系と標準成果物を起点に、TOGAF・Zachman・FEAFという方法論の使い分け、As-IsからTo-Beへの進め方、経営戦略との整合を保つ運用、2026年版Gartner評価の動向とEAツールの選び方を、一次資料に沿って整理します。

## まとめ

- **EAは決定権のない部署に任せた時点で機能しません。**本体は例外を誰が承認するかという権限設計で、図の作成は手段です。
- 4体系は政策・業務体系（BA）、データ体系（DA）、適用処理体系（AA）、技術体系（TA）です。体系ごとに成果物の様式と作成規則まで決まっており、機能構成図（DMM）は3×3のマス目に最大8機能という規則があります。
- 方法論は役割で選びます。TOGAFは進め方（ADM）、Zachmanは記述の分類、FEAF v2は参照モデルによる横断比較です。実務では4体系の様式で描き、ADMでサイクルを回す組み合わせが摩擦の少ない形です。
- 2026年はArchiMate 4（4月27日）とGartnerのEAツール評価2026年版（10月13日）が出ました。ツールは更新責任者を決めてから選ばないと、登録データが実態から離れて使われなくなります。

## エンタープライズアーキテクチャの定義と対象範囲

### 総務省の定義と全庁横断の前提

総務省が自治体向けに公開した[「住民視点の行政サービス提供に向けた業務分析手法」](https://www.soumu.go.jp/main%5Fcontent/000567417.pdf)（自治体EAに基づく業務分析の講義資料）は、EAを「組織全体を通じた業務・システムの最適化を図る設計手法」と定義しています。同資料は、首長から原課担当者までが参加する全庁横断的な検討組織で、外部の支援企業に任せきりにせず職員自らが実施するものと位置づけています。情報システム部門だけでは成立しないという条件は、民間企業でもそのまま当てはまります。

対象は個別システムではなく組織全体で、法令や社内規程の縛りで残った無駄な業務フローや、システム間で重複したデータ管理を可視化するために使います。

### システムアーキテクチャ・ソリューションアーキテクチャとの違い

区別の基準は対象の広さです。1つのシステム内部の層構造ならシステムアーキテクチャ、特定の課題を解くために複数システムをまたいで組む設計ならソリューションアーキテクチャ、全社の業務とIT資産の総体ならEAにあたります。IT用語としての「アーキテクチャ」の意味と代表的な方式は[システムアーキテクチャとは？意味と代表5方式の違い・選び方をわかりやすく解説](/column/details/3089/)で扱っています。

個別最適の設計を積み上げてもEAにはなりません。後述するTOGAFのADMでも、個別の実現手段を検討する工程はフェーズEとして、全体構造を記述する工程（フェーズB〜D）とは分けられています。

## EAを構成する4つの体系と標準成果物

日本の政府EAは、業務・システムを4つの階層に区分します。ビジネスアーキテクチャなどのカタカナ表記が一般的ですが、公式の体系名と標準成果物は次のとおりです。

| 体系      | 略称 | 主な標準成果物                   |
| ------- | -- | ------------------------- |
| 政策・業務体系 | BA | 業務説明書／DMM／DFD／WFA／情報体系整理図 |
| データ体系   | DA | 実体関連図（ERD）／データ定義表         |
| 適用処理体系  | AA | 情報システム関連図／情報システム機能構成図     |
| 技術体系    | TA | ネットワーク／ソフトウェア／ハードウェア構成図   |

成果物名がそのまま作業指示になる点が、抽象的なEA論との違いです（定義文と割り当ては総務省資料に準拠）。

### 政策・業務体系（BA）｜業務説明書からWFAまでの5様式

政策・業務の企画・立案、処理過程、情報及び情報の流れを示すモデルです。成果物は業務説明書、機能構成図（DMM）、機能情報関連図（DFD）、業務流れ図（WFA）の4点に、情報間の関連と構造を表す論理モデルの情報体系整理図（クラス図）を加えた5点で、情報体系整理図とあわせてCRUD（データの生成・参照・更新・削除の対応表）を作ることが奨励されています。

DMMは3×3のマス目の中央に対象業務を書き、その業務を機能に分けて左上のマスから時計回りに機能名を記載します（最大8つ）。マスに書くのは帳票名や情報名ではなく機能の名称です。DMMとDFDは業務を抽象化して全体最適化に、WFAは実際の流れを忠実に再現して組織内の業務改善に使い、着手は現状業務のWFAからです。BAを飛ばしてシステム構成図から始めると、既存業務の非効率をそのまま新システムへ移植します。

### データ体系（DA）｜ERDとデータ定義表で重複管理を洗い出す層

業務の遂行に必要な情報処理で使うデータ間の関係を示すモデルです。成果物は実体関連図（ERD）とデータ定義表の2点で、ERDはBAで作った情報体系整理図を、システム実装を意識したデータ構造モデルに変換して作ります。論理モデルはBA、実装寄りのモデルはDAという分担です。

部門ごとに顧客マスタを持つ、同じ取引先コードがシステムごとに違うといった重複管理は、この層を描いた時点で発覚します。統合の進め方は[マスタ（マスターデータ）とは？トランザクションデータとの違いと管理・MDMの進め方](/column/details/11085/)が参考になります。

### 適用処理体系（AA）｜システム統廃合を判断する2様式

業務の遂行に必要なアプリケーションの構成について、データ処理と業務の関係を示すモデルです。標準様式は情報システム関連図と情報システム機能構成図の2種類で、前者は情報システム間のデータ交換の種類と方向を、後者はハード・ソフトで実装する機能の構成を図にします。システムの統廃合はこの層で判断します。総務省資料の図例ページでは「情報システム機能関連図」とも表記されているため、資料を探すときは両方の名称で検索してください。

### 技術体系（TA）｜クラウド移行の判断材料が集まる層

情報処理に必要なハードウェア・ソフトウェアの技術基盤とセキュリティ基盤の構成を示すモデルで、成果物はネットワーク構成図、ソフトウェア構成図、ハードウェア構成図です。クラウド移行の判断材料はここに集まりますが、TAだけを更新してBA・AAを放置すると、基盤だけ新しく業務は旧態のままという状態になります。

## EAで得られる効果と具体例

### DX・レガシー刷新で再評価された理由

経済産業省が2018年9月7日に公開したDXレポートは、既存システムの複雑化・ブラックボックス化を克服できない場合、2025年以降に最大12兆円／年の経済損失が生じる可能性があるとして「2025年の崖」を示しました（経緯は[レガシーシステムとは？再構築が必要な理由を経産省の定義と5要因で解説](/column/details/10413/)で整理しています）。刷新の順序を決めるには、どの業務がどのシステムのどのデータに依存しているかという全体像が要ります。EAがいま再び検討されるのは、この依存関係の地図を作る手段だからです。

総務省資料が挙げるEAの狙いは、重複の排除と欠落の補強による事務効率とサービス水準の同時改善です。効果は同じ業務を担うシステムの本数が減るという形で現れ、図の枚数では測れません。

### 具体例：政府の業務・システム最適化と民間のマスタ統合

公開されている代表例は、2003年7月17日の「電子政府構築計画」（各府省情報化統括責任者連絡会議決定）から始まった政府の業務・システム最適化です。[平成17年版情報通信白書](https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h17/html/H3502100.html)によると、各府省の業務・システム77分野を対象に、システムの一元化・集中化で業務処理時間や経費を削減する最適化計画を作ることとされ、2004年12月までに11分野の計画が策定されました。[平成21年版情報通信白書](https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h21/html/l5441000.html)では、最適化計画を踏まえて全省庁で共同利用する電子契約システムを開発し、各府省が個別に運用していた電子入札システムも同時期に統合・共同利用化する予定が示されています。4体系の名称と標準様式は、この取り組みの中で固まりました。

民間で典型的なのは、営業・経理・物流がそれぞれ顧客マスタを持っている状態を、DAのERDとAAの情報システム関連図で可視化し、正とするマスタと廃止するシステムを決める作業です。刷新手法の選択肢は[モダナイゼーションとは？レガシー刷新の手法と実装アプローチ・進め方を解説](/tech/details/13374/)にまとめています。

## 情報処理技術者試験でのEAの出題

EAはITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験のいずれでも出題される定番論点で、問われ方は主に3種類です。

1つ目は4階層の並び順です。階層図の空欄に入る体系名を選ばせる形式で、応用情報技術者試験の平成23年秋期 問61や基本情報技術者試験の平成21年秋期 問61が該当します。2つ目は各体系の説明文の識別です。基本情報技術者試験の平成31年春期 問61では、適用処理体系（アプリケーションアーキテクチャ）の説明として「業務プロセスを支援するシステムの機能や構成などを体系的に示したもの」が正解とされています。3つ目は参照モデルとEA全体の定義で、応用情報技術者試験の令和6年春期 問61はBRM（Business Reference Model）の説明を、ITパスポート試験の平成29年春期 問7はEAそのものの説明を選ばせています。体系名と成果物名の対応を覚えるのが最短の対策です。

高度試験ではシステムアーキテクト試験の範囲にEAが含まれます。IPAは[システムアーキテクト試験の案内](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html)で、現行の試験制度は2026年度の実施をもって終了し、2027年度から新試験制度へ移行する予定としています。

## EAの方法論：TOGAF・Zachman・FEAFの違いと選び方

### TOGAF Standard, 10th EditionとADM

TOGAFはThe Open Groupが策定するEAフレームワークです。現行のTOGAF Standard, 10th Editionは2022年4月25日に発表され、[The Open Groupの刊行物ページ](https://publications.opengroup.org/standards/togaf/c220)には「May 2025: Technical Corrigendum 1 has been applied.」と記載があります。日本の4体系が「何を描くか」を示すのに対し、TOGAFは「どう進めるか」を示します。

中核はアーキテクチャ開発方法（ADM）で、予備フェーズとフェーズA〜Hの反復サイクル、その中心に置かれる要求管理から成ります。Aでアーキテクチャビジョン、Bでビジネス、Cで情報システム（データとアプリケーション）、Dでテクノロジを扱い、Eで機会とソリューション、Fで移行計画、Gで実装ガバナンス、Hでアーキテクチャ変更管理へ進みます。B〜Dの範囲は日本の4体系とほぼ重なるため、4体系で描きADMで進め方を管理する併用ができます。

図の記法には、同じThe Open GroupのArchiMateが使われます。2026年4月27日に[ArchiMate 4 Specification](https://publications.opengroup.org/c260)が公開されたため、これからツールを選ぶ場合はArchiMate 4への対応状況を確認項目に加えます。

### Zachmanフレームワーク｜36セルの記述分類体系

Zachmanフレームワークは、John A. Zachmanが1987年にIBM Systems Journal第26巻第3号（276〜292ページ）で発表した「[A Framework for Information Systems Architecture](https://doi.org/10.1147/sj.263.0276)」を起点とします。What・How・Where・Who・When・Whyの6つの疑問詞と、経営層から実務の担い手までの6つの立場を掛け合わせた36セルの分類体系で、2011年にVersion 3.0が公開されています。

手順書ではなく分類の枠組みなので、抜け漏れの点検には向きますが、36セルを全部埋めようとすると成果物が膨れ上がります。

### FEAF Version 2と参照モデル

FEAFは米国連邦政府のフレームワークで、[Version 2](https://obamawhitehouse.archives.gov/sites/default/files/omb/assets/egov%5Fdocs/fea%5Fv2.pdf)は2013年1月29日付でOMBが公表しました。中核のConsolidated Reference Modelは、Performance（PRM）、Business（BRM）、Data（DRM）、Application（ARM）、Infrastructure（IRM）、Security（SRM）の6つの参照モデルで構成されます。

日本の4体系には成果指標（PRM）に相当する層がなく、セキュリティもSRMのような独立した層ではなく、技術体系（TA）の「セキュリティ基盤」として扱われます。EAの成果を測る指標の置き場所と、基盤構成以外のセキュリティ要件（業務やデータの統制）をどの体系で記述するかは、各社で決める必要があります。

### 4つの方法論の使い分け基準

| 方法論                | 主な役割         | 向く場面             |
| ------------------ | ------------ | ---------------- |
| TOGAF 10th Edition | 進め方の標準（ADM）  | 推進手順とガバナンスを定めたい  |
| Zachman v3.0       | 記述の分類体系      | 成果物の抜け漏れを点検したい   |
| FEAF v2            | 参照モデルによる横断比較 | 組織横断で重複投資を洗い出したい |
| 政府EA 4体系           | 成果物様式の標準     | 日本語の様式で現状を描きたい   |

1つに絞る必要はありません。描いた成果物の抜け漏れが気になったときに、Zachmanの36セルを点検表として当てる使い方が手軽です。

## EAの進め方：As-Is分析から移行ロードマップまで

### 現状（As-Is）の棚卸し

最初の作業は現行業務とシステムの棚卸しです。業務説明書で対象業務を文章化し、DMMで機能を分解し、DFDで情報の流れを追い、WFAで担当者と処理順序を確定させます。システム側は情報システム関連図で連携経路を、技術体系の各構成図で稼働環境を押さえます。

漏れやすいのは、部門で個別に導入された業務システムです。棚卸しから外れると統合対象にも入らず、刷新後も並走し続けます。部門単位で入りがちなシステムの種類は[業務システムとは？種類・基幹システムとの違いと開発・導入形態の選び方](/column/details/12886/)で整理しています。

### 理想（To-Be）の設計とギャップ分析

To-Beは、現状の制約を外した理想形をAs-Isと同じ様式で描きます。様式をそろえるのは、差分を機械的に列挙するためです。表現形式が違うと、差分の議論が表記の議論にすり替わります。TOGAFのADMでも、ビジネス・情報システム・テクノロジを扱うフェーズB〜Dのそれぞれで、ベースライン（現状）とターゲット（目標）を比べるギャップ分析を行います。As-Is／To-Beの分析手順そのものは[As Is / To Beとは？意味と分析フレームワークの手順、Before/Afterとの違い](/column/details/8852/)で扱っています。

ギャップは「廃止するシステム」「統合するデータ」「新設する業務機能」「更新する基盤」の4種類に分けると、そのまま投資判断の単位になります。

### 移行ロードマップと投資判断の順序

ギャップを実行計画に変える工程は、ADMのフェーズE（機会とソリューション）とフェーズF（移行計画）に相当します。ロードマップには対象システム、依存関係、実施順序、判断時期の4点を必ず載せます。

順序は投資額の大小ではなく、依存関係の上流から決めます。データの発生源となるシステムを後回しにすると、下流の刷新が二度手間になるためです。基幹システムを含む場合の刷新の進め方は[基幹システムとは？業務システム・ERPとの違いと構成領域・刷新の進め方を解説](/column/details/12885/)で解説しています。

## 経営戦略とITの整合を保つ運用設計

### アーキテクチャ原則と例外承認プロセス

戦略との整合は、文書で宣言しても保てません。仕組みはアーキテクチャ原則と例外承認プロセスの2つです。原則は「マスタデータは1か所で管理する」「外部連携はAPI経由に限る」のように、可否を判定できる粒度で書きます。判定できない抽象的な原則は、審査の場で解釈が割れ、どの案件も「適合」と言えてしまいます。

そのうえで、原則から外れる案件を誰がどの条件で承認するかを決めます。ADMのフェーズG（実装ガバナンス）とH（アーキテクチャ変更管理）が対応する工程です。例外を一切認めない運用は現場で回避されるので、申請経路と期限付きの許容条件を用意します。全社のIT統制との関係は[ITガバナンスとは？システム管理基準の定義とITマネジメント・IT統制との違い](/column/details/18222/)で確認できます。

### 戦略整合の度合いを測る4指標

整合の度合いは、成果物の枚数ではなく重複と逸脱の量で測ります。同一業務を担うシステムの本数、同一データ項目を保持するシステムの数、原則からの例外承認件数と未解消件数、更新が止まっている成果物の割合の4つです。前の2つはDAとAAの図を数えれば出て、後の2つはフェーズGの適合性審査の記録から取れます。指標が改善しないまま成果物だけ増えていく状態は、EAが形式化した兆候です。

## EAツールの選定基準と主要製品

### Gartner Magic Quadrant 2026年版と市場の動き

EA管理ツールは、Gartnerが「Magic Quadrant for Enterprise Architecture Tools」で毎年評価しています。2026年版は2026年10月13日に公開され、Orbus Softwareは翌14日の[発表](https://www.orbussoftware.com/company/newsroom/orbus-software-named-a-leader-in-the-2026-gartner-r-magic-quadrant-tm-for-enterprise-architecture-tools)で、評価対象15社の中で5年連続のリーダーに選ばれたと公表しました。ほかのベンダの位置づけは、各社の公式発表かGartnerの本文で確認してください。

市場では、EA専業製品が業務アプリケーション基盤に取り込まれる動きが続いています。SAPは2023年11月8日に[LeanIXの買収完了](https://news.sap.com/2023/11/sap-completes-acquisition-of-leanix/)を発表し、同製品はSAP LeanIXとして提供されています。ServiceNowはApplication Portfolio Management（com.snc.apm）を[Xanaduリリースで「Enterprise Architecture」に改称](https://www.servicenow.com/docs/r/yokohama/release-notes/plugin-changes-w-to-y.html)しました。単体機能の比較だけで選ぶと、数年後の製品戦略と噛み合わなくなるおそれがあります。

### CMDB・人事マスタなど既存ツールとの統合

EAツールの価値は、構成情報を手で入力しなくても最新に保てるかで決まります。確認すべき連携先は、構成管理データベース（CMDB）、ITサービス管理ツール、クラウドの構成情報API、人事・組織マスタです。自動で取り込めない項目は、結局手入力の台帳になります。CMDBの仕組みと導入判断は[CMDBとは？構成管理データベースの仕組み・ITILとの関係・導入判断を解説](/tech/details/4951/)を参照してください。

ServiceNowのEnterprise Architecture（com.snc.apm）は、ビジネスアプリケーションの棚卸しと、それを構成するソフトウェア・ハードウェア要素の把握を目的に掲げています。CMDBが整っている組織ならこのようにITSM基盤側がEA機能を持つ製品、業務側の分析が主目的ならEA専業製品が扱いやすくなります。ベンダのメタモデルの雛形（スターターキット）は初期構築を短くしますが、自社の様式と大きく違えば直す工数が自作を上回ります。

### ツール導入を急がなくてよい条件

導入前に、成果物の更新責任者と更新頻度を決めます。登録情報は更新が止まった時点で意思決定に使えなくなり、組織変更や制度改正が入ればAs-Is図はその日から実態と食い違います。ExcelとPowerPointで決めた頻度どおりに更新が回っている間は、ツール導入を急ぐ必要はありません。ツールが要るのは、更新が手作業では追いつかなくなった時点です。

## エンタープライズアーキテクトの職務と認定

### 職務範囲と必要な権限

エンタープライズアーキテクトの職務は、経営目標とIT構成の対応関係を維持し、個別案件が全体構成から逸脱していないかを審査することです。設計そのものより、原則の運用と例外の裁定に時間が割かれます。成果を出せるかは能力より権限で決まり、投資判断の会議体で意見を述べられる立場か、案件に設計変更を求められるかの2点が欠けると、成果物は参考資料の扱いに留まります。

国内の公的な人材像では、IPAが[システムアーキテクト試験](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html)の対象者像を「ITストラテジストによる提案を受けて、情報システムを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、開発を主導する者」としています。全体最適の観点から情報システムの構造を設計する役割はエンタープライズアーキテクトと重なりますが、投資判断や例外裁定まで担う点はSAの対象者像より広い範囲です。

### TOGAF認定の2段階

The Open Groupの10th Edition対応のEA認定は、TOGAF Enterprise Architecture Foundation（Part 1試験・OGEA-101）と、TOGAF Enterprise Architecture Practitioner（Part 2試験・OGEA-102の合格などが必要）の2段階です。「TOGAF 10 Foundation」という名称の認定は存在しないとThe Open Groupが明示しており、旧版対応のTOGAF 9 Foundation／TOGAF 9 Certifiedも併存しています。

## EAを導入すべきでない3つの条件

次のいずれかに当てはまる組織は、着手を遅らせて条件を整えるべきです。

- **決定権のない部署に設計させている**：情報システム部門の一部門だけが担当し、投資判断の会議体に参加しない体制では、成果物が審査に使われません。
- **成果物の更新責任者を決めていない**：担当と頻度を決めずに作った図は、組織変更のたびに実態から離れていきます。
- **例外を無条件に認めている**：納期を理由に原則からの逸脱を毎回認めると、原則は文書の上にしか残りません。例外には期限と解消計画を付けます。

システムが数本しかない、あるいは業務が単一部門で完結している規模では、EAの枠組みを入れる費用対効果は見込めません。その場合は基幹システムの構成整理から始めます。全社の刷新計画づくりを外部と進める場合は、[DXコンサルティング](/service/system/dx/)で現状把握から相談を受けています。

## 日本の政府EAの現在地とGIF

政府側の重心は、体系の記述からデータの相互運用性へ移っています。デジタル庁は[政府相互運用性フレームワーク（GIF）](https://www.digital.go.jp/policies/data%5Fstrategy%5Fgovernment%5Finteroperability%5Fframework)を、データの相互運用性を確保して情報共有・連携を効率化するためのデータモデルのひな形として公開しています。公開物は、日付や住所などの値の形式を定めたコアデータパーツ、個人・法人・住所などの基本構造を定めたコアデータモデル、分野別の実装データモデルの3種類で、2026年10月時点の最新版はバージョン2.4です。

民間企業が流用できるのは、成果物の様式とデータ語彙の2つです。現状把握は政府EAの4体系の様式をそのまま使い、データ項目の標準化はGIFのコアデータモデルを出発点にすれば、自社独自の様式を一から起こす必要はありません。

## よくある質問

### EAとはビジネス用語で何ですか？

Enterprise Architectureの略で、組織全体の業務とIT資産の構成を体系的に整理し、全体最適の視点で見直す設計手法です。総務省の定義では「組織全体を通じた業務・システムの最適化を図る設計手法」とされています。

### エンタープライズアーキテクチャの4つの要素は？

政策・業務体系（BA）、データ体系（DA）、適用処理体系（AA）、技術体系（TA）です。カタカナではビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジの各アーキテクチャと呼ばれ、試験では上からこの順に並ぶ階層図で出題されます。

### 「アーキテクチャ」とはIT用語でどういう意味ですか？

国際規格[ISO/IEC/IEEE 42010:2022](https://www.iso.org/standard/74393.html)は、アーキテクチャを、環境の中にある対象の基本的な概念や特性と、その対象の実現と発展を律する原則として定義しています。EAはその対象を1つのシステムではなく組織全体の業務とIT資産に広げたものです。

### TOGAFとは何ですか？

The Open Groupが策定するEAフレームワークです。現行は2022年4月25日に発表されたTOGAF Standard, 10th Editionで、2025年5月にTechnical Corrigendum 1が適用されています。中核のADMが、EAの策定から変更管理までを反復サイクルとして定めています。

### EAの参照モデルとは何ですか？

組織をまたいで構成要素を同じ語彙で比較するための共通分類です。米国のFEAF Version 2では6つの参照モデルが定義されており、同じ語彙で記述することで部門横断の重複投資や欠落を検出できます。

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出典: [エンタープライズアーキテクチャ（EA）とは？4つの体系とTOGAF等の方法論・進め方](<https://www.issoh.co.jp/column/details/4645/>)（株式会社一創）
