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title: "RPA導入の失敗パターンと定着条件｜止まる・使われない・赤字の原因と対処"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/19210/"
published: 2026-11-02
updated: 2026-11-02
categories: ["自動化"]
publisher: "株式会社一創"
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# RPA導入の失敗パターンと定着条件｜止まる・使われない・赤字の原因と対処

RPAの失敗は、導入した直後ではなく半年から1年後に表に出ます。ロボットが毎週のように止まる、作った担当者しか直せない、削減した時間より保守にかかる時間のほうが長い。原因の多くは、ツールの性能ではなく対象業務の選び方と保守体制の決め方です。この記事では、RPA導入の失敗を「止まる」「使われない」「保守で赤字」の3類型に分け、総務省調査の課題回答と削減率の実例、製品サポート期限、画面変更で起きるエラーの仕組みから原因を整理します。最後に、RPAを定着させる運用条件と、RPAを使わずにAPIやシステム改修へ回すべき業務の判断基準を示します。

## まとめ：RPA導入の失敗を防ぐ対象業務・保守体制・撤退基準の決め方

RPAが失敗する主因は、入力元の形式が毎回変わる業務や判断を含む業務を対象にしたこと、そしてロボットの保守を誰が担うかを決めずに稼働させたことの2つです。総務省の公表事例を見ても、判断を伴わない転記や一覧作成は削減率が9割を超える一方、例外データが混じる業務は4割前後で頭打ちになっています。

定着させるには、稼働前にロボット台帳・停止時の手作業手順・対象システムの変更連絡の3点を決めてください。連携先にAPIがある業務や、画面の改修が年2回以上ある業務はRPAの対象から外します。判定は削減時間ではなく、保守工数と年間運用費を差し引いた収支で行うのが前提です。

## RPA導入の失敗を止まる・使われない・赤字の3類型で見分ける考え方

「RPAが失敗した」という言葉は、立場によって指す中身が違います。現場は「止まって困る」、管理部門は「思ったほど広がらない」、経営は「費用に見合わない」。原因も打ち手も異なるため、まず自社の状況がどれに当たるかを切り分けます。

### 失敗の判定を削減時間ではなく保守工数込みの年間収支で行うべき理由

導入効果の報告では、ロボットが肩代わりした作業時間がそのまま「削減時間」として集計されがちです。ところが、この数字にはシナリオの修正、停止時の手作業での巻き取り、ライセンス費用が入っていません。月40時間の転記を自動化しても、画面変更のたびに10時間の改修が発生し、停止中は人が手で処理するなら、実質の削減は大きく目減りします。

失敗かどうかは、年間の削減時間から保守工数を引き、さらに年間運用費を人件費に換算して差し引いた収支で判断してください。この収支がマイナスなら、ロボットが動いていても失敗です。RPAの仕組みや向く業務の一般論は[RPAの仕組みと導入判断の解説](https://www.issoh.co.jp/column/details/12869/)にまとめているので、ここでは導入後に起きる問題に絞ります。

### 総務省調査の課題上位は人材不足1,026件と予算確保の難しさ621件

RPAの課題を全数で把握できる公的データとして、総務省の[令和7年度「地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」](https://www.soumu.go.jp/menu%5Fnews/s-news/01ryutsu06%5F02000479.html)があります。対象は全国1,788の地方自治体で、令和7年10月31日時点の状況を集計したものです。

同調査の[概要資料](https://www.soumu.go.jp/main%5Fcontent/001070291.pdf)では、RPA導入の課題（3つ以内の複数回答）として「取り組むための人材がいない又は不足している」が1,026件で最多でした。次いで「コストが高額であり予算を獲得するのが難しい」が621件、「RPAの技術を理解することが難しい」が495件と続きます。上位2つは、ツールではなく体制と費用の問題です。民間企業でも同じ構図が当てはまります。自治体固有の財源や標準化の事情は[自治体のRPA導入の解説](https://www.issoh.co.jp/column/details/17733/)で扱っています。

## 止まるロボットの原因：画面変更・例外データ・製品サポート期限の3要因

現場で最も目に見える失敗は「ロボットが止まる」ことです。止まる原因は、外から来るもの（画面変更・製品の期限切れ）と、業務の中にあるもの（例外データ）に分かれます。

### 画面変更でセレクターが一致せずUI要素を取得できなくなる仕組み

RPAは画面上のボタンや入力欄を「セレクター」と呼ばれる識別情報で特定して操作します。連携先のWebシステムや業務アプリがバージョンアップで画面構成を変えると、このセレクターが一致しなくなり、ロボットは操作対象を見つけられずに停止します。

Microsoft の Power Automate のトラブルシューティング文書「[UI 要素の取得に失敗しましたエラー](https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/power-platform/power-automate/desktop-flows/ui-automation/failed-get-ui-element)」は、このエラーの原因を「UI 要素が画面で使用できないか、セレクターが無効」と説明しています。対処として挙げられているのは、要素の再キャプチャ、セレクターの手動編集、起動のたびに値が変わる動的セレクターの確認です。いずれも人が画面を見ながら直す作業で、自動では回復しません。

つまり、連携先の画面が変わる頻度がそのまま保守工数になります。クラウドサービスのように提供側の都合で画面が更新される相手を多く抱えるほど、停止の回数は増えていきます。

### 例外データが混ざる業務は削減率40パーセント前後で頭打ちになる実例

総務省の概要資料には、RPAの導入効果の事例が業務単位の削減時間と削減率で載っています。三重県桑名市の例を並べると、差がはっきり出ます。

| 業務（三重県桑名市）  | 年間削減時間  | 削減率       |
| ----------- | ------- | --------- |
| 配信未設定者一覧の作成 | 196時間   | 98.0パーセント |
| 証明書発行の入力    | 2,400時間 | 66.7パーセント |
| 住所異動データの入力  | 4,000時間 | 40.0パーセント |

一覧の作成は入力元の形式が毎回同じで、判断が入りません。住所異動は届出の内容が一件ごとに違い、ロボットが処理できない例外を人が引き取るため、削減時間が大きくても削減率は4割で止まります。茨城県東海村の保育所入所希望者の情報入力は年間120.7時間の削減で、削減率は17パーセントでした。例外が多い業務にRPAを当てると、「動いているのに楽にならない」状態になります。

### UiPath 2023.10 LTSの延長サポート終了に見るバージョン放置の危険

見落とされやすいのが、RPA製品そのもののサポート期限です。UiPath の[サポート条件](https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/general-support-terms)では、LTS版はリリースから24か月がメインストリームサポート、その後12か月が延長サポートと定められています。期限を過ぎた版はいかなるサポートも受けられず、サポート対象の版へのアップグレードが求められます。

同社の[製品ライフサイクル](https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/product-lifecycle)によると、Studio と Robot の 2023.10 LTS は2026年10月25日で延長サポートを終えました。2024.10 LTS もメインストリームサポートが2026年10月21日に終わり、延長サポートは2027年10月21日までです（2026年11月時点の掲載）。導入時のまま版を上げずに運用していると、OSやブラウザの更新で動かなくなっても、製品側の修正を受けられません。LTS版の運用計画は[UiPathの構成とLTS運用の解説](https://www.issoh.co.jp/tech/details/15970/)で詳しく扱っています。

## 使われない・増えない失敗：野良ロボットの属人化と対象業務選定の誤り

ロボットが止まらなくても、使われずに放置される、最初の数本から増えない、という失敗があります。こちらは技術ではなく、組織と業務選定の問題です。

### 作成者の異動で誰も直せなくなる野良ロボットと台帳がない現場の共通点

現場の担当者が自分でロボットを作れることはRPAの利点ですが、管理部門が把握していないロボット、いわゆる野良ロボットを生む原因にもなります。作成者が異動や退職でいなくなると、何をしているロボットなのか、止まったら誰が直すのかが分からなくなります。

野良ロボットが生まれる現場には、ロボットの一覧（台帳）がない、ロボット用のアカウントやパスワードが個人のものを流用している、という共通点があります。個人のIDで動くロボットにとって、その人のパスワード変更や退職はそのまま停止の原因です。誰がどの権限で何を動かしているかが追えない状態は、内部統制の面でも問題になります。

### 判断を含む業務までRPAに載せて例外対応が人手に戻る選定の誤り

RPAが得意なのは、手順が決まっていて入力元の形式が揃っている作業です。申請内容の妥当性チェックや、取引先ごとに書式が違う請求書の読み取りのように判断や解釈が入る業務を載せると、ロボットは例外のたびに止まり、結局は人が処理します。

紙やPDFの帳票が入口にある業務は、RPAの前に文字を読み取る工程が必要です。この場合はAI-OCRで読み取ってからRPAで転記する分担になり、読み取り精度の確認を誰がするかまで決めておかないと、例外が人手に戻ります。業務選定の段階で「判断が入るか」「入力元の形式が毎回同じか」の2点を確認するだけで、対象外にすべき業務の多くは外せます。

## 保守で赤字になる失敗：RPAの年間運用費と保守工数を含めた損益の試算

3つ目の類型は、動いていて使われてもいるのに、費用に見合わないという失敗です。導入時の見積りに保守が入っていないことが原因です。

### 導入費用0円が最多でも年間運用費は100万から250万円未満が最多

総務省の概要資料では、RPAの導入費用は「0円」という回答が最も多く、次いで「1円から1,000千円未満」でした。ところが年間の運用費用は「1,000千円から2,500千円未満」が最も多く、次いで「2,500千円から5,000千円未満」となっています。

導入時は無償版や試用ライセンスで始められても、本番運用ではライセンスの年額と保守の人件費が毎年かかるということです。ライセンスの種別ごとの課金単位は[UiPathの料金・ライセンスの解説](https://www.issoh.co.jp/tech/details/15972/)で整理しています。見積りでは初期費用ではなく、3年間の運用費の合計で比較してください。

### 削減時間から保守工数を差し引く1ロボットあたりの損益分岐の試算

次の表は、月40時間の転記作業を1本のロボットで自動化した場合の仮の試算です。人件費は1時間3,000円、年間運用費は1ロボットあたり60万円と置いています。数値は前提の置き方を示すための例で、実際の値は自社の単価に置き換えてください。

| 項目          | 保守が少ない場合 | 画面変更が多い場合 |
| ----------- | -------- | --------- |
| 年間削減時間      | 480時間    | 480時間     |
| 改修・停止対応の工数  | 年24時間    | 年120時間    |
| 停止中の手作業     | 年10時間    | 年60時間     |
| 実質の削減時間     | 446時間    | 300時間     |
| 人件費換算       | 約134万円   | 約90万円     |
| 年間運用費を引いた収支 | 約74万円の黒字 | 約30万円の黒字  |

同じ業務でも、画面変更が多い相手だと収支は半分以下になります。対象が月20時間の作業なら、後者の条件では赤字です。月の作業時間が20時間を下回る業務は、ロボット1本の運用費を回収しにくいと考えてください。

## RPAを定着させる運用条件と、RPAを採用せずAPIや改修へ回す判断基準

ここまでの失敗は、いずれも稼働前の取り決めで多くを防げます。最後に、定着させるための条件と、そもそもRPAを使わない判断の線を示します。

### ロボット台帳・停止時の手作業手順・変更連絡の3点を稼働前に決める

本番稼働の前に、次の3点を文書にしてください。優先度が最も高いのは台帳で、これがないと残りの2つも機能しません。

1. ロボット台帳：ロボットごとの業務内容、作成者と保守担当、使うアカウント、連携先システムを記録する
2. 停止時の手作業手順：ロボットが止まった日に、誰がどの手順で業務を回すかを決めておく
3. 変更連絡：連携先システムの画面改修やバージョンアップを、事前にRPA担当へ知らせる経路を作る

ロボットが10本を超えたら、実行の予約・ログ・資格情報を一か所で管理する仕組みが必要になります。UiPath であれば[Orchestratorによるロボットの集中管理](https://www.issoh.co.jp/tech/details/16510/)がこれにあたり、個人IDの流用や野良ロボットの発生を構造的に防げます。

### APIやiPaaSが使える業務と画面改修が年2回以上ある業務は対象外

RPAは画面を操作するしか手段がないときの道具です。連携先のシステムがAPIを公開しているなら、画面ではなくAPIでつなぐほうが画面変更の影響を受けません。SaaS同士の連携であれば、[iPaaSによるクラウド連携](https://www.issoh.co.jp/column/details/13373/)のほうが保守は軽く済みます。

判断の線ははっきり引けます。連携先にAPIがある業務、画面の改修が年2回以上ある業務、月の作業時間が20時間に満たない業務の3つはRPAの対象にしません。社内システムの画面が原因で手作業が残っているなら、ロボットで回避し続けるより、システム側に一括取込の機能を足す改修のほうが長期では安く済みます。

### 内製と外部委託の分担と、UiPath導入支援を使うべき場面の線引き

現場がExcelの転記を数本自動化する程度なら、外部委託は不要です。無償版で小さく始め、台帳だけは最初から付けてください。

外部の支援を検討すべきなのは、ロボットが10本を超えて管理基盤が必要になったとき、基幹システムとの連携や例外処理の設計が必要なとき、そして既存ロボットが止まり続けて立て直しが必要なときです。一創の[UiPath導入支援サービス](https://www.issoh.co.jp/service/rpa/uipath/)では、対象業務の選定からOrchestratorの設計、既存シナリオの改修までを受託しています。RPAで続けるべき業務と、APIやシステム改修へ切り替えるべき業務の仕分けから相談いただけます。

## よくある質問

RPA導入の失敗について、検討段階や立て直しの段階でよく挙がる質問に答えます。

### RPA導入はどのくらいの割合で失敗するのですか？

失敗率を全数で示した公的な統計はありません。民間の調査や記事で示される割合は、失敗の定義が「効果が出ない」「定着しない」「導入を中止した」でばらばらなので、比較には使えません。自社で判断するなら、削減時間から保守工数と年間運用費を差し引いた収支がマイナスかどうかで見てください。総務省の令和7年度調査では、課題の最多回答は人材不足の1,026件でした。

### RPAの導入事例で効果が大きいのはどんな業務ですか？

入力元の形式が毎回同じで、判断を伴わない転記と一覧作成です。総務省の概要資料では、三重県桑名市の配信未設定者一覧の作成が98.0パーセント減、愛媛県の河川海岸等許可台帳システムへの入力が99パーセント減でした。反対に、住所異動データの入力のように例外が混じる業務は削減率が40パーセント前後にとどまります。民間企業の部門別の事例は、経理・人事・営業ごとに別の記事で整理しています。

### RPAのロボットが急に止まったときは何から確認すべきですか？

まず、連携先のシステムや画面が更新されていないかを確かめてください。停止の多くは、ボタンや入力欄を特定するセレクターが画面変更で一致しなくなることが原因です。Power Automate なら「UI 要素を取得できませんでした」というエラーが出ます。次に、ロボットが使っているアカウントのパスワード期限切れや権限変更、最後にRPA製品とOS・ブラウザの版の組み合わせを確認します。

### RPAをやめる・撤退する判断はどうすればよいですか？

ロボット単位で、保守工数と年間運用費を差し引いた収支が2期続けてマイナスなら停止を検討してください。ただし停止の前に、その業務を手作業に戻すのか、APIやシステム改修で置き換えるのかを決める必要があります。手順書が残っていないロボットを止めると、業務の手順そのものが分からなくなることがあるためです。台帳に業務内容を記録しておくことが、撤退時の備えにもなります。

### ExcelのマクロとRPAはどちらで自動化すべきですか？

Excelの中で完結する集計や整形なら、マクロやPower Queryのほうが速く、壊れにくい方法です。RPAが向くのは、Excelと業務システムやWebサービスの間をまたいで転記する作業に限られます。マクロからRPAへ移すと処理が遅くなり、保守対象が2つに増えることもあるため、移行は慎重に判断してください。Officeの中で済む作業の選び方は[Excel・Office業務の自動化の使い分け](https://www.issoh.co.jp/column/details/12825/)で解説しています。

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- [AI-OCRで帳票処理を自動化する業務フロー設計とRPA連携・工数削減の判断](https://www.issoh.co.jp/column/details/16213/)：紙やPDFが入口の業務で例外を減らす分担の設計です。
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出典: [RPA導入の失敗パターンと定着条件｜止まる・使われない・赤字の原因と対処](<https://www.issoh.co.jp/column/details/19210/>)（株式会社一創）
