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title: "キャッシュフロー改善の方法：営業・投資・財務の3区分で悪化箇所を特定し打ち手を選ぶ手順【2026年版】"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/18402/"
published: 2026-10-16
updated: 2026-10-16
categories: ["会計"]
publisher: "株式会社一創"
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# キャッシュフロー改善の方法：営業・投資・財務の3区分で悪化箇所を特定し打ち手を選ぶ手順【2026年版】

キャッシュフローの改善は、営業・投資・財務のどの区分で現金が減っているかを確かめてから打ち手を選ぶと、効かない施策に時間を使わずに済みます。この記事では、キャッシュフロー計算書の行から悪化した箇所を特定する手順、営業キャッシュフローを利益と運転資本の両面から増やす方法、設備の支払方法や遊休資産の現金化で投資の流出を抑える方法、借入の返済条件を見直して財務の流出を本業の稼ぎに合わせる方法を順に解説する構成です。改善策を効果が出るまでの期間と交渉相手の有無で並べた優先順位、取適法で使えなくなった支払延長、効果を月次で確かめるために請求・入金・会計のデータをどこまでつなぐかの判断基準も扱います。

## まとめ：キャッシュフロー改善は悪化した区分を先に特定し、社内で直せる打ち手から始める要点

キャッシュフローの改善策は数多く紹介されていますが、自社に効くのは、現金が減っている区分に対応した打ち手だけです。前期と今期のキャッシュフロー計算書を並べ、増減額の大きい行を上から3つ拾えば、営業・投資・財務のどこから手を付けるかが決まります。

営業キャッシュフローが原因なら、値上げや不採算取引の整理で利益を増やす打ち手と、売掛金・在庫を減らす打ち手を分けて考えます。投資キャッシュフローが原因なら設備の支払方法と遊休資産の売却、財務キャッシュフローが原因なら元金返済を本業の稼ぎに合わせる返済条件の見直しが対象です。

着手の順番は、請求書の発行遅れや入金消込の遅れのように社内だけで直せるものが先になります。仕入先への支払を延ばす方法は、取適法の対象取引では受領日から60日以内という上限があり、最初の打ち手にはなりません。効果は計算書の行ごとに毎月確かめ、数字を出す作業に毎月数日かかるようなら、請求・入金・会計のデータ連携を検討する段階です。

## キャッシュフロー改善の前に、計算書の3区分で現金が減った行を特定する手順

改善策を選ぶ前の確認は、決算書2期分があれば半日で終わります。この確認を飛ばすと、原因と関係のない部門に施策を割り当てることになります。

### キャッシュフローの改善とは、営業・投資・財務のどの区分を直すかを決める作業

キャッシュフロー計算書は、現金の増減を3つの区分に分けて示します。企業会計審議会の[連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準の設定に関する意見書](https://www.fsa.go.jp/p%5Fmof/singikai/kaikei/tosin/1a909b1.htm)は、営業活動の区分に商品・役務の販売収入や購入支出など営業損益計算の対象となった取引を、投資活動の区分に固定資産の取得・売却や短期投資の取得・売却を、財務活動の区分に株式の発行や借入れ・返済を記載するとしています。

改善策もこの3区分に対応します。回収を早める施策は営業、設備の買い方を変える施策は投資、返済の条件を変える施策は財務の数字に表れます。区分を決めずに「入金は早く、支払は遅く」という一般論の打ち手を並べると、現金が減った本当の原因が設備投資だった会社でも、営業部門に督促の強化だけを求める結果になりかねません。3区分の定義と利益とのズレは[キャッシュフローの3区分と利益とのズレを解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17845/)で整理しています。

### 前期と今期の計算書を並べ、増減額の大きい行を上から3つ拾う確認方法

計算書を2期分並べ、行ごとの増減額を出します。増減額の大きい順に3行を拾えば、改善の対象はほぼ絞れます。計算書を作っていない中小企業は、貸借対照表2期分と損益計算書から間接法で組み立ててください。

| 増減が大きい行   | 現金が減った主な原因     | 区分 | 最初に検討する打ち手   |
| --------- | -------------- | -- | ------------ |
| 税引前当期純利益  | 値下げ・原価上昇・不採算取引 | 営業 | 価格改定と取引の整理   |
| 売上債権の増加額  | 回収条件の長期化・請求の遅れ | 営業 | 請求と消込の早期化    |
| 棚卸資産の増加額  | 過剰な発注・滞留在庫     | 営業 | 発注点の見直しと処分   |
| 法人税等の支払額  | 前期の好業績による納税増   | 営業 | 中間納付を資金計画に反映 |
| 有形固定資産の取得 | 一括購入の設備投資      | 投資 | 支払方法と時期の調整   |
| 長期借入金の返済  | 短い返済期間         | 財務 | 返済期間の見直し・借換え |

表の上4行はどれも営業の区分ですが、打ち手は利益側・運転資本側・納税のタイミングに分かれます。行を拾ったあとは、次の章から該当する区分の打ち手だけを読めば十分です。間接法の各行が何を表すかは[営業キャッシュフローの計算方法を設例で解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17848/)で確認できます。

## 営業キャッシュフローを改善する方法、利益の上積みと運転資本の圧縮を分けた打ち手

営業キャッシュフローの悪化は、利益が減った場合と、利益は出ているのに現金に変わらない場合とで、打ち手がまったく違います。

### 価格改定と不採算取引の整理で、税引前利益そのものを増やす利益側の改善策

営業キャッシュフローの起点は税引前当期純利益です。売掛金や在庫をいくら減らしても、赤字の取引を続けていれば現金は減り続けます。最初に取引先別・商品別の粗利を並べ、原価の上昇を価格に反映できていない取引を洗い出してください。

中小企業庁が2026年6月26日に公表した[価格交渉促進月間（2026年3月）フォローアップ調査の結果](https://www.meti.go.jp/press/2026/06/20260626003/20260626003.html)では、受注側中小企業の価格転嫁率は54.2%でした。コスト要素別では原材料費55.7%、労務費50.0%、エネルギーコスト48.9%です。コスト上昇分の半分近くを受注側が負担している計算になります。転嫁できていない取引を一覧にし、協議を申し入れる順番は金額の大きい順に決める方針です。協議の進め方と記録の残し方は[価格転嫁ができない理由と協議記録の残し方を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17870/)で扱っています。値上げに応じない取引先の粗利がマイナスなら、取引の縮小も選択肢です。

### 売掛金と在庫を日数で測り、社内で直せる回収の遅れから詰める運転資本側の改善策

利益は出ているのに営業キャッシュフローが下回る会社では、売上債権か棚卸資産が増えています。中小企業基盤整備機構の[J-Net21「資金繰り改善法（基礎編）」](https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list8/8-3-8.html)は、売上債権回転日数を「平均売上債権残高÷純売上高×365」で求める式を示し、回収サイトを90日から60日に短縮すると2月の売上分が5月ではなく4月に回収され、資金に余剰が生まれる例を挙げています。

交渉が要らないぶん先に手を付けたいのは、社内で起きている回収の遅れです。月末締めの請求書を翌月10日に発行していれば、その日数だけ入金も遅れます。入金の消込が月末までずれ込めば、未入金の取引先への確認も同じだけ後ろにずれる、という連鎖です。請求から消込までの流れは[入金消込と売掛金照合の業務フローを解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/15723/)で確認できます。回収・在庫・支払の日数ごとに効果を金額で試算する方法と業種別の違いは、[資金繰り改善の方法を回収・在庫・支払の日数で解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17866/)で詳しく扱いました。

### 法人税と消費税の中間納付で営業キャッシュフローが落ちる月を資金計画へ先に入れる方法

営業キャッシュフローには法人税等の支払額も含まれます。業績が伸びた翌期は納税額が増え、改善策の効果を打ち消すように現金が出ていきます。法人税の中間申告では、国税庁の[質疑応答事例「法人税の中間（予定）税額の算出方法について」](https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/hojin/24/04.htm)が示すとおり、前事業年度の確定法人税額を前事業年度の月数で割り、6を掛けた額を納めます（法人税法第71条第1項第1号）。

消費税は納付の回数が増えます。国税庁の[タックスアンサーNo.6609「中間申告の方法」](https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6609.htm)によると、直前の課税期間の確定消費税額（国税分）が48万円超400万円以下なら年1回、400万円超4,800万円以下なら年3回、4,800万円超なら年11回の中間申告が必要です。年11回の会社からは、前期の税額の12分の1に地方消費税を加えた額がほぼ毎月出ていきます。納付月と金額は前期の申告で決まるため、期首に12か月分の資金計画へ入れておけば、改善策の効果と納税による減少を取り違えません。

## 投資キャッシュフローを改善する方法、設備の支払方法と遊休資産の現金化で流出を抑える判断

投資キャッシュフローの改善は、投資を止めることではありません。支払の時期と方法を変え、使っていない資産を現金に戻すことが中心です。

### 設備投資を一括購入・リース・分割払いで比べ、支払時期をずらしたときの資金の差

投資キャッシュフローの流出は、設備を一括で購入した期に集中します。3,000万円の設備を期首に現金で買えば、その期の投資キャッシュフローは3,000万円のマイナスです。同じ設備をリースや分割払いにすれば支出は契約期間に分かれ、1年目の現金の減少は数分の1に収まります。

その代わり、総支払額はリース料や分割手数料のぶん一括購入より増えます。手元資金に余裕があり、借入金利も低い会社なら、一括購入のほうが総額は小さく済みます。支払時期をずらす方法を選ぶのは、一括で払うと手元資金が自社で決めた下限を割る月が出る場合に限ってください。購入とリースの比べ方は[法人向けリースのメリット・デメリットを購入と比較した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/10648/)で整理しています。

### 遊休資産・保険積立金・使っていない有価証券を売却や解約で現金に戻す順序

投資キャッシュフローには、資産を売却したときの収入も入ります。稼働していない機械や倉庫、取引関係の維持のためだけに持っている株式、解約返戻金のある保険は、売却や解約で現金に戻せます。順番は、事業への影響が小さく、売却損や解約時の目減りが小さいものからです。稼働していない機械や倉庫は、持っているだけで固定資産税と保険料がかかり続けます。

注意したいのは、売却で入る現金が1回きりだという点です。営業キャッシュフローがマイナスの会社が資産売却で穴を埋めても、翌期には同じ不足が起きます。資産の現金化は、営業の改善策が効くまでの時間を稼ぐ手段と位置づけてください。

### 設備投資の上限をフリーキャッシュフローで決め、回収期間だけで見送らない基準

営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足したフリーキャッシュフローが、年間の元金返済額を上回る範囲を、投資の上限の目安にします。上限を超える投資は、借入やリースで支出を分けるか、時期を翌期にずらします。

反対に、老朽化した設備の更新を回収期間が長いという理由だけで毎年見送ると、故障による停止や修繕費で営業キャッシュフローそのものが落ちます。投資後も手元資金が下限を割らないなら、事業に必要な更新は実行してください。算式の選び方とマイナスの読み方は[フリーキャッシュフローの計算式2通りを比べた記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17847/)で扱っています。

## 財務キャッシュフローを改善する方法、元金返済の負担を本業の稼ぎに合わせる見直し

財務の区分は、金融機関との交渉で変わる部分が大半です。相談の時期を誤ると、選べる手段が減ります。

### 元金返済額と営業キャッシュフローを比べ、返済期間の見直しや借換えを相談する目安

財務キャッシュフローの流出の多くは借入金の元金返済です。損益計算書には支払利息しか出ないため、利益が出ている会社ほど返済の重さを見落とします。年間の元金返済額が営業キャッシュフローを上回っているなら、本業の稼ぎでは返しきれず、手元資金を削って払っている状態です。

この状態が2期続く見込みなら、取引のある金融機関に返済期間の延長や借換えを相談します。5年返済の借入を7年返済に借り換えれば、年あたりの元金返済額は借入額の5分の1から7分の1に下がります。相談は手元資金に余裕があるうちに行ってください。資金が底をついてからでは、審査の時間を確保できません。12か月分の資金計画と営業の改善策を合わせて示すと、返済原資の説明がつきます。

### 新規の借入やファクタリングで現金を増やしても改善とはいえない2つの場面

新たに借りれば財務キャッシュフローはプラスになり、手元資金は増えます。ただし、これは改善ではなく不足の穴埋めです。1つ目の場面は、営業キャッシュフローのマイナスが続く会社が借入を重ねる場合です。返済額が毎年増え、数年後には財務の流出が本業の稼ぎを圧迫します。

2つ目は、ファクタリングで売掛金を前倒しで現金化する場合です。入金は早まりますが、手数料のぶん受け取る現金は減り、回収が遅い原因は残ります。外部資金は、改善策の効果が出るまでの時間を買う手段として、使う期間と金額を決めて使ってください。資金ショートが迫っている場合の手段と順序は[資金繰りが苦しいときの対処法を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/10780/)で整理しています。

## キャッシュフロー改善策の優先順位を、効果が出る時点と交渉相手の有無で決める判断基準

改善策を一度に全部始めると、どれが効いたのかがわからなくなります。並べ方の基準は2つです。

### 社内で完結する打ち手と、取引先や金融機関との交渉が要る打ち手の並べ方

効果が出る時点と、交渉相手がいるかどうかで並べると、着手の順番が決まります。

| 打ち手             | 区分 | 交渉相手     | 効果が出る時点      |
| --------------- | -- | -------- | ------------ |
| 請求書の発行日の前倒し     | 営業 | なし       | 前倒しした請求の入金日  |
| 入金消込の当日化と督促の早期化 | 営業 | なし       | 次の督促サイクル     |
| 滞留在庫の処分と発注点の見直し | 営業 | なし       | 処分・発注を変えた月   |
| 遊休資産の売却・保険の解約   | 投資 | 買い手・保険会社 | 売却代金・返戻金の受取日 |
| 値上げの協議          | 営業 | 取引先      | 合意後の請求分から    |
| 回収条件の短縮         | 営業 | 取引先      | 次の契約更新から     |
| 返済期間の見直し・借換え    | 財務 | 金融機関     | 新しい返済予定の開始月  |

実務では上の3行から始めてください。社内の手順を変えるだけで、取引先の了承は要りません。交渉が要る打ち手は、自社の請求や在庫が整っていないと説得力を持たないからです。請求書を毎月10日に出している会社が回収条件の短縮を求めると、取引先からは先に請求を早めてほしいと返されます。

### 支払の延長と在庫の一斉削減を最初の打ち手にしない理由と、取適法で使えない手段

「キャッシュ・アウトは遅く」という原則から、仕入先への支払延長を最初に考える会社があります。2026年1月1日に施行された取適法（中小受託取引適正化法）の対象取引では、発注側は受領日から60日以内に支払期日を定める必要があり、手形での支払もできません。対象となる取引と発注側の義務は、公正取引委員会の[取適法のリーフレット](https://www.jftc.go.jp/file/toriteki%5Fleaflet.pdf)で確認してください。対象外の取引でも、支払を延ばせば仕入先の資金繰りが苦しくなり、納期や品質の交渉で自社が不利になります。

在庫を一斉に半分へ減らす施策も、最初の打ち手には向きません。欠品で受注を逃せば税引前利益が下がり、営業キャッシュフローはかえって減ります。品目別の回転日数を出し、動いていない品目から減らす順序で進めます。

## キャッシュフロー改善の効果を月次で確かめる仕組みと、請求・会計データ連携の判断基準

効果を年1回の決算で確かめていると、効かない施策を1年続けることになります。確かめる行を先に決め、月次で追う形にします。

### 改善策ごとに計算書のどの行で効果を確かめるかを決め、月次で追う指標の対応づけ

請求の前倒しや回収条件の短縮なら売上債権の増減額、在庫の処分なら棚卸資産の増減額、借換えなら長期借入金の返済による支出が、効果を確かめる行です。月次で追うには、月次の試算表から間接法でキャッシュフローを組み替えます。

全体の動きは、経済産業省の[ローカルベンチマーク ガイドブック（企業編）](https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei%5Finnovation/sangyokinyu/locaben/pdf/r%5Flocaben%5Fguidebook%5Fkigyou.pdf)が示す営業運転資本回転期間で見ます。（売上債権＋棚卸資産－買入債務）÷月商で求め、過去の値と比べて必要運転資金の増減をつかむ指標です。施策別の行とこの回転期間を毎月の会議で並べれば、どの施策が効いているかを判断できます。経営会議での指標の決め方と部門への割当ては[キャッシュフロー経営の進め方を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/18400/)で扱っています。

### 請求発行・入金消込・会計をつなぎ、回収日数と資金残高を毎月自動で出す構成

取引先が数十社なら、試算表と表計算で月次の確認は回ります。取引先が数百社を超え、回収条件が取引先ごとに違う会社では、請求書の発行データ、銀行の入金明細、会計の仕訳を毎月突き合わせるだけで締めが数日遅れます。改善の効果を確かめる前に、数字が出るのを待つ状態です。

この段階では、請求発行システムの請求データと銀行の入金明細を自動で照合して消込み、結果を会計システムへ仕訳として渡す構成が候補になります。消込が終わった時点で取引先別の回収日数と滞留債権が出るため、督促も早まります。請求発行の選定軸は[請求書の発行・送付・入金消込の選定軸を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/15742/)にまとめました。一創の[会計・経理システム開発](https://www.issoh.co.jp/service/business%5Fsystem/accounting/)では、既存の販売管理や銀行明細と会計をつなぎ、回収日数と資金残高を月次で出す仕組みについて、要件の整理段階から相談を受けています。

### システム化を見送るべき会社と、仕組みより先に決める改善の責任者

入金予定日を取引先ごとに登録していない会社は、システム化を見送ってください。予定日がなければ、照合の仕組みを作っても遅れを判定できません。先に、取引先マスタへ回収条件を登録する作業を済ませます。

改善策の責任者が決まっていない会社も同じです。回収日数は営業、在庫日数は購買、返済条件は経理というように、行ごとに説明する担当を決め、表計算で3か月回して数字の説明が定着してから自動化に進みます。担当が決まらないまま仕組みだけを作ると、毎月の数字は出ても、施策を変える人がいません。

## キャッシュフロー改善の方法・黒字なのに現金が減る原因についてよくある質問

キャッシュフローの改善に取り組む経営者・経理担当者から寄せられやすい疑問に答えます。

### キャッシュフローを改善するには、最初に何をすればよいですか？

前期と今期のキャッシュフロー計算書を並べ、増減額の大きい行を上から3つ拾ってください。計算書がなければ、貸借対照表2期分と損益計算書から間接法で作れます。拾った行が売上債権なら請求と消込、有形固定資産の取得なら支払方法、借入金の返済なら返済条件というように、行ごとに検討する打ち手が絞れるはずです。そのうえで、請求書の発行日の前倒しのように社内だけで直せる打ち手から始めると、翌月以降の数字で効果を確かめられます。

### キャッシュフロー改善と資金繰り改善はどう違いますか？

資金繰り改善は、支払日に現金を不足させないための取組みで、回収・在庫・支払の日数を詰める施策が中心です。キャッシュフロー改善は、営業・投資・財務の3区分で現金の増減を見て、価格改定、設備投資の支払方法、借入の返済条件まで含めて打ち手を選びます。運転資本の打ち手は両者に共通です。資金繰りという言葉の意味と資金繰り表の見方は[資金繰りの意味と資金繰り表の見方を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17862/)を参照してください。

### 黒字なのにキャッシュフローが悪いのはなぜですか？

利益が計上される時点と、現金が動く時点がずれるためです。売上を計上しても入金が3か月後なら、その間は売掛金として残り、現金は増えません。在庫の仕入れ、設備の購入、借入金の元金返済は、現金が出ていっても、その期の費用にならないか、費用になる時期が遅れます。黒字なのに現金が減っている会社は、売上債権・棚卸資産の増加、設備投資、元金返済のどれが大きいかを計算書で確かめてください。

### 借入をすればキャッシュフローは改善しますか？

手元資金は増えますが、改善とは別の話です。借入による収入は財務キャッシュフローのプラスで、翌期以降は元金返済として同じ額が出ていきます。営業キャッシュフローがマイナスのまま借入を重ねると、返済額が本業の稼ぎを超えていきます。借入は、回収や在庫の改善策が効くまでの時間を確保する手段として、期間と金額を決めて使ってください。

### キャッシュフロー改善の効果は、どの数字を見れば確かめられますか？

施策ごとに、計算書の対応する行で確かめます。請求の前倒しなら売上債権の増減額、在庫の処分なら棚卸資産の増減額、借換えなら長期借入金の返済による支出が対象です。全体としては、営業キャッシュフローの推移と、営業運転資本回転期間が月商の何か月分かを追います。どちらも年1回の決算ではなく、月次の試算表から毎月出すことが前提になります。

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出典: [キャッシュフロー改善の方法：営業・投資・財務の3区分で悪化箇所を特定し打ち手を選ぶ手順【2026年版】](<https://www.issoh.co.jp/column/details/18402/>)（株式会社一創）
