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title: "電子カルテとは？種類・機能一覧と比較軸・標準仕様対応の判断を解説【2026年】"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/15243/"
published: 2026-07-16
updated: 2026-10-05
categories: ["介護・医療"]
publisher: "株式会社一創"
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# 電子カルテとは？種類・機能一覧と比較軸・標準仕様対応の判断を解説【2026年】

電子カルテとは、診療内容や処方、検査結果、画像などの診療情報を電子的に記録し、院内で共有・管理する医療情報システムを指します。紙カルテの置き換えにとどまらず、受付や会計、予約、他システムとの連携まで含めた医療機関の基盤へ役割が広がりました。この記事では、紙カルテとの違いと法令上の三基準、オンプレミス型とクラウド型の種類、国が公開した様式をそのまま使う機能比較の手順、診療規模に見合った選び方を整理します。そのうえで2026年3月31日公表の国の標準仕様書第1.0版への向き合い方、情報共有サービス対応のデータ構造、パッケージと受託開発の分岐までを示します。

## まとめ：電子カルテは種類・標準仕様対応・開発方針の三点で判断する

先に結論です。電子カルテの選定は、サーバーを院内に置くか事業者側に置くかという種類の話だけでは決まりません。国が2026年3月31日に標準仕様書の第1.0版を公表し、準拠製品を認証する方向を示したため、「国の標準仕様と情報共有サービスに追随できる製品か」が新しい判断軸に加わりました。

判断は三点に集約されます。第一に種類。院内完結の作り込みが要るならオンプレミス型、初期費用と運用負担を抑えて院外からも見たいならクラウド型です。第二に標準仕様対応。情報共有サービスと電子処方箋への接続インターフェイスを備えるかを、次回更改のタイミングから逆算して確かめます。第三に開発方針。標準機能で要件の八割が満たせるならパッケージ、独自の診療フローや基幹システムとの深い連携が絡むなら受託開発へ寄せます。

製品どうしの比較でつまずいたときは、国が公開した別紙様式1「電子カルテ提示対象機能一覧」を物差しに使ってください。各社の資料を読み比べるのではなく、同じ項目へ実装有無を記号で書かせると差が表に出ます。手順は後段でそのまま使える形にまとめました。

## 電子カルテとは？紙カルテとの違いと三原則・普及率から読む現在地

導入判断の前提として、電子カルテが紙カルテと何が違い、いま日本の医療機関にどれだけ入っているかを公表データで押さえます。

### 紙カルテとの構造差＝検索性・同時参照と真正性など三基準の担保

電子カルテは、手書きの診療録を電子データに置き換えてデータベースへ記録するシステムです。記載した情報はキーワードで探し出せるため、過去の処方歴や検査値を一覧で照会できます。保管スペースを取らず、医師・看護師・医療事務が同じ情報を同時に参照できる点が構造上の大きな違いです。

診療録を電子的に保存するときは、法令にもとづく三つの基準を満たす必要があります。記載者と記載時刻が改ざんされていない「真正性」、いつでも判読できる「見読性」、定められた期間データを保てる「保存性」の三点です。電子カルテは操作ログや版管理でこれらを担保します。具体的な要求事項は厚生労働省の[医療情報システムの安全管理に関するガイドライン](https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275%5F00006.html)に定められており、2026年9月時点の現行版は第7.0版（令和8年6月）です。第6.0版の解説記事がまだ多く流通しているため、要件を引くときは版番号を確認してください。

### 一般病院65.6%・一般診療所55.0%という普及率の実数と偏り

厚生労働省医政局が2026年3月12日の検討会へ提出した資料[「電子カルテの普及について」](https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001657580.pdf)によると、令和5年医療施設調査時点の普及率は一般病院65.6%（4,638施設／7,065施設）、一般診療所55.0%（57,662施設／104,894施設）でした。平成20年の一般病院14.2%から大きく伸びた数字です。

目を向けたいのは偏りのほうです。病床規模別では400床以上が93.7%に達する一方、200床未満は59.0%にとどまります。診療所側は約4.7万施設が未導入のままです。大規模病院にはすでに行き渡り、中小病院と診療所に未導入層が残る構図と読めます。自院がどちらの層にいるかで、参考にすべき事例も国の支援策の当たり方も変わります。

### 電子カルテを中心に据えた院内システム連携の結節点としての位置

医療現場では、電子カルテを中心に[レセコン（診療報酬請求システム）](https://www.issoh.co.jp/column/details/15328/)、予約システム、検査部門システム、画像を扱うPACSが連携して動きます。電子カルテは単体で完結せず、院内の複数システムをつなぐ結節点に位置づけられます。指示を伝える側のオーダリングは[オーダリングシステムとは？処方・検査オーダの流れと電子カルテ連携・規模別の導入判断](https://www.issoh.co.jp/column/details/16873/)で扱いました。院内システム全体をどう組み替えるかという上位の話は[医療DXとは？定義・3本柱・2026年度改定から進め方と受託開発の判断まで解説](https://www.issoh.co.jp/column/details/13779/)にまとめています。

## 電子カルテの種類：オンプレミス型とクラウド型の違いと選択基準

電子カルテは、システムを動かすサーバーをどこに置くかで大きく二つに分かれます。院内にサーバーを設置するオンプレミス型と、事業者が管理するサーバーへ接続して使うクラウド型です。

| 比較項目    | オンプレミス型  | クラウド型    |
| ------- | -------- | -------- |
| 設置場所    | 院内のサーバー  | 事業者のサーバー |
| 初期費用    | 高めになりやすい | 抑えやすい    |
| 保守運用    | 院内側で対応   | 事業者側で対応  |
| カスタマイズ  | 自由度が高い   | 範囲が限られる  |
| 外部からの閲覧 | 制限がある    | 対応しやすい   |
| 国の普及方針  | 更改時に移行対象 | 普及を促す側   |

オンプレミス型は院内で完結するため通信環境に左右されにくく、独自要件へ細かく作り込めます。ただしサーバーの購入・保守やバージョン更新の負担は院内持ちです。クラウド型は初期費用を抑えつつ導入が速く、訪問診療やオンライン診療のように院外から閲覧したい場面に向きます。

ここに国の方針という変数が加わりました。前掲の厚生労働省資料は、カスタマイズされたオンプレミス型から、クラウドネイティブを基本とする廉価な製品へ移行を図る方針を明記しています。同資料はクラウドネイティブを、マイクロサービスやマルチテナント型といった設計思想で構築された製品と定義しました。単にクラウド上で動くだけでは国が想定する移行先に当てはまりません。製品説明に「クラウド対応」とあれば、マルチテナント方式かどうかまで踏み込んで確認してください。

種類の議論では、レセコンを別製品にするか一体にするかも同時に決まります。この分岐は[電子カルテ・レセコン一体型とは？連動型との違いと選定判断](https://www.issoh.co.jp/column/details/15940/)で掘り下げました。

## 電子カルテの機能一覧と比較表づくり：国の様式で実装有無を揃える

製品比較でつまずく原因は、各社のパンフレットが並べる機能名がそろっていないことにあります。同じ言葉が別の中身を指し、無い機能は書かれません。国が比較用の様式を公開したので、物差しはそこへ寄せるのが早道です。

### 外来受付から共通機能まで174項目が並ぶ提示対象機能一覧の中身

標準仕様書には[別紙様式1「電子カルテ提示対象機能一覧」1.0版](https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001683941.pdf)が付属します。項番は174まで並び、外来予約・受付・診察・検体検査・細菌検査・病理検査・生理検査・放射線検査・内視鏡検査・処方・処置・注射・透析・リハビリ・指導・化学療法・会計・病床管理・手術・食事・訪問診療・マスタ管理・文書管理・共通機能という分類で、機能要件が1行ずつ書かれた様式です。

中身は具体的です。受付なら「オンライン資格確認端末と連携できること」「自動再来受付機と連携できること」、診察なら「カルテ記載欄にSOAP形式での記載ができること」、処方なら「禁忌薬チェックが適用されること」「極量チェックが適用されること」、共通機能なら「二要素認証を有すること」といった粒度で並びます。自院に要る行だけ抜き出せば、そのまま要件定義の骨格になります。

### 実装あり・代替・一部・実装なしの4記号で製品間の差を見える化する

この様式の勘どころは、末尾の記載要領にあります。ベンダーは各要件へ、●（不足なく実装されている）・○（専用機能は無いが他機能の使用で代替可能）・△（一部が実装されている）・×（実装されておらず代替も不可）の4記号で回答し、○と△のときは備考へ理由を書く決まりです。

「対応しています」という一言の裏には、専用機能なのか代替運用なのかという差が隠れます。その差を記号で出させるだけで、デモでは見えない運用負荷が先に表へ出てきます。比較表は次の形で持つと、そのまま検討会議の資料に貼れる形式です。

```
分類,機能名,機能要件,A社,B社,C社,備考
受付,外来受付,オンライン資格確認端末と連携できること,●,△,○,B社は次期版で対応予定
診察,カルテ記録,カルテ記載欄にSOAP形式での記載ができること,●,●,●,
処方,オーダ,禁忌薬チェックが適用されること,●,●,△,C社は院内採用薬のみ
共通機能,ログイン・ログアウト,二要素認証を有すること,●,×,●,B社は別売オプション
会計,レセコン連携,レセコンと連携できること,●,●,○,C社はCSV受け渡しで代替
```

×が付いた行が分岐点です。運用で吸収するのか、受託開発で外側に作るのか、その製品を候補から落とすのかを、契約前に一行ずつ決めます。ここを曖昧にしたまま進めると、稼働後もその業務だけ紙の運用が残ります。

### 非機能要件は稼働率99.9%と第三者認証・国内保管で足切りする

機能の話と同じだけ効くのが非機能要件です。前掲の厚生労働省資料は、標準仕様で想定する非機能要件として、稼働率の実績が99.9%以上であること、ISMAPまたはISMS認証およびISMSクラウドセキュリティ認証を取得していること、第三者機関によるペネトレーションテストを実施していること、データを日本国内で保持すること、物理的かつ論理的に隔離された別のクラウドサーバーまたは外部メディアへ定期的にバックアップを行うことを挙げました。

これらは提案書の後ろのほうに小さく書かれがちですが、満たさない製品を先に外しておくと比較の母数が減り、機能の議論に時間を回せます。中小病院向けの標準仕様書にはIPA「非機能要求グレード」に基づく開示項目一覧も付属するため、病院規模ならそちらの様式で出させるほうが精度が上がります。

## 電子カルテ導入のメリットとデメリット・運用で見落としやすい注意点

まず得られる効果を押さえ、そのうえで導入前に見込んでおくべき負担を確認します。効き方は上から順に大きく、下の二つは連携先が揃って初めて効いてきます。

- 過去の診療記録を素早く探し出せ、処方歴や検査値の確認にかかる時間を減らせます。
- 手書き文字の読み違いが起こりにくく、指示の伝達ミスや投薬エラーの抑止につながります。
- 複数拠点や在宅診療でも同じ記録を参照でき、情報共有の範囲を広げられます。
- レセコンや会計と連携させれば、転記の手間と請求の誤りを削減できます。

負担側も見込んでおきます。初期費用とランニングコストが発生し、規模や機能で金額は変わります。稼働直後はスタッフが操作に慣れず、一時的に診療の回転が落ちる場面も想定しておくべきでしょう。セキュリティ対策とバックアップの体制は導入の前提条件で、停電や通信障害に備えた紙の代替運用も用意します。

この負担感は感覚論ではありません。前掲の厚生労働省資料が引いた日本医師会の調査（2025年8月公表・有効回答5,466件）では、紙カルテを使う診療所の54.2%が導入は不可能と回答しました。理由の上位は、IT操作に不慣れで入力に時間がかかること、導入費用が高額なこと、導入しても数年しか使う見込みがないことです。裏を返せば、操作習熟の支援と費用の見通しを先に潰せば判断は前へ進みます。費用の内訳は[レセコンの費用相場｜初期費用・月額・5年総額の内訳と補助金の使い方](https://www.issoh.co.jp/column/details/15938/)、補助金と2026年6月改定の加算による回収の考え方は[電子カルテの補助金と申請条件を整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/16035/)で扱っています。

## 電子カルテの選び方：診療規模と診療科・システム連携で見る判断軸

診療規模、診療科の特性、既存システムとの連携要件という三つの観点で絞り込みます。

### 無床クリニック・有床診療所・中小病院で要件の重みはどう変わるか

同じ「選び方」でも、施設区分によって先に確かめるべき要件は入れ替わります。前掲の普及率を病床規模別に並べると、未導入層がどこに残っているかと、参考にできる先行事例がどれだけあるかが同時に読めます。

| 施設区分        | 普及率（令和5年） | 先に確かめる要件     |
| ----------- | --------- | ------------ |
| 一般診療所       | 55.0%     | 操作習熟と導入の速さ   |
| 200床未満の病院   | 59.0%     | レセコン連携と費用    |
| 200〜399床の病院 | 79.2%     | 部門システムとの接続   |
| 400床以上の病院   | 93.7%     | 標準APIと同時アクセス |

無床クリニックは、機能の多さより入力が速いことと、受付から会計までが一本で流れることを優先する選び方が基本です。有床診療所になると病床管理と入退院にまつわる記録が加わり、様式の「病床管理」分類の行が効いてきます。中小病院では検査・放射線・手術といった部門システムとの接続が主戦場になり、ここが弱い製品は稼働後に紙の伝票が復活します。国が病院向けと診療所向けで別々に標準仕様を策定した事実も、この線引きの裏づけです。

診療科の特性も見逃せません。眼科や整形外科のように画像や検査機器と密接な診療科は、[PACSの仕組みと電子カルテ連携の設計](https://www.issoh.co.jp/column/details/16201/)を踏まえて検査システムとの相性を確認します。定型文やテンプレートの使い勝手は診療科ごとに違うため、実際の入力画面を試したうえで判断すると失敗を避けられます。

連携要件では、いま使っているレセコン・予約システム・オンライン診療ツールとつながるかを確かめます。レセコン側の選定は[レセコンメーカーの選び方｜3系統の違いとシェアの読み方・乗り換え判断](https://www.issoh.co.jp/column/details/15930/)で系統別に整理しました。予約の入口を別システムに持たせる構成なら[クリニック予約システムとは？予約方式・費用相場と機能の選び方](https://www.issoh.co.jp/column/details/15271/)が比較の下敷きになります。勤怠や労務のシステムも並行して動くため、[勤怠管理システムとは](https://www.issoh.co.jp/column/details/15081/)の観点も合わせると導入後の手戻りを減らせます。

## 国の標準仕様（基本要件）第1.0版と標準型電子カルテへの対応判断

2026年に入り、選定の前提が変わりました。国が製品の共通仕様を文書化したためです。

### 2026年3月31日公開の標準仕様書2本と規定されている要件の範囲

厚生労働省は[電子カルテ及びレセプトコンピュータ標準仕様（基本要件）](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou%5Firyou/iryou/johoka/standardspec.html)のページを開設し、令和8（2026）年3月31日付で標準仕様書の第1.0版を2本公表しました。[中小病院向け](https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001683680.pdf)と[医科診療所向け](https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001683925.pdf)で、いずれも医政局の発行です。中小病院向けにはIPA「非機能要求グレード」に基づく非機能要件の開示項目一覧も付属します。

規定される範囲を、前掲の普及資料が示した検討項目で整理すると次の五つです。

| 項目        | 規定される内容      |
| --------- | ------------ |
| 共有サービス対応  | 接続インターフェイス   |
| クラウドネイティブ | マルチテナント方式など  |
| 標準API     | 外部交換規約の規定    |
| データ引き継ぎ   | 出力取込の形式規定    |
| その他       | 標準マスタと安全管理準拠 |

五つ目には医薬品・検査等の標準マスタやコードの規定に加え、安全管理ガイドラインへの準拠が含まれます。製品選定の質問票を作るなら、この五項目をそのまま設問に落とすのが早道です。

### 認証要件に挙がる導入実績と価格公開という2条件の実務的な読み方

同資料は、標準仕様に準拠した製品を今後厚生労働省等が認証することを想定すると記し、認証要件の例として二つを挙げました。一定数以上の施設への導入・稼働実績があること、導入費用・基本利用料・オプション利用料の価格を公開することです。認証制度の具体的な内容は2026年夏を目途に明らかにする方針とされ、たたき台では審査を令和8年度の冬頃、認証期間の開始を令和9年度の早期と置いています。

価格公開が条件に入るということは、相見積もりでしか金額が見えなかった従来の比較が、公開価格での比較に置き換わる余地が生まれるという意味になります。いま見積もりを取っている最中なら、オプション利用料まで内訳を分けて出してもらい、後から公開情報と突き合わせられる形で残してください。

### 2030年12月31日の普及率約100%目標から逆算する更改時期の決め方

政府目標の根拠は地域医療介護総合確保法 第12条の3第4項です。前掲資料の引用によれば、政府は令和12年12月31日までに電子カルテの普及率が約100%となるよう、医療機関の業務における情報の電子化を実現しなければならないと定められています。医療DXの推進に関する工程表（令和5年6月2日）も、遅くとも2030年には概ねすべての医療機関で電子カルテを導入する方針を掲げました。

導入済みの医療機関がすべきことは明確です。次回のシステム更改時に、情報共有サービスと電子処方箋へ対応する改修を入れる。未導入なら標準仕様に準拠したクラウド型を最初から選ぶ。前掲資料の工程表では2026年夏までに普及計画を策定する予定とされており、支援策の輪郭はその時点で見えてきます。義務化の法的な位置づけと期限からの逆算は[電子カルテ義務化はいつからかを整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/16037/)にまとめました。

判断を言い切ります。更改まで3年以上あるオンプレミス型の医療機関が、いま慌てて入れ替える必要はありません。準拠製品の拡充はこれからで、認証の枠組みも固まっていないからです。逆に更改が1〜2年以内に来る、あるいはまだ紙カルテという医療機関は、共有サービスと電子処方箋への対応可否を最初の足切り条件にしてください。外すと導入から数年で再度の入れ替えが要ります。電子処方箋の導入で電子カルテのどこに改修が入るか、電子署名の方式と導入手順は[電子処方箋の仕組みと導入手順・改修範囲を整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/18096/)で確認できます。なお無床の医科診療所向けには厚生労働省とデジタル庁が標準型電子カルテ（導入版）を開発中で、2026年度中の完成が目標です。

## 電子カルテ情報共有サービス対応の実装要件とFHIRデータの持ち方

共有サービス対応は、実装としては医療情報をFHIRという形式で出し入れできるかという話に落ちます。発注側も構造の輪郭を掴んでおくと、見積もりの妥当性を判断できます。

### CLINS-IGとJP Coreという二層に分かれた版の対応関係の読み方

実装の拠りどころは[FHIR実装ガイドのポータル](https://std.jpfhir.jp/)です。2026年9月時点の記載では、共有サービス側の実装ガイドは「2文書6情報電子カルテ情報共有サービス実装ガイド（CLINS-IG）」で、Ver.1.13が2026年8月31日に公開されています。土台となる国内共通仕様のJP Core実装ガイドは正式版がVer.1.1.2（2023年10月31日）で、CLINSの検証にはVer.1.1.2-clinsという専用の版を使う指定です。

二層になっている点が実務上の落とし穴になります。ベンダーが「JP Coreに対応済み」と言っても、それは土台の話です。共有サービスへ接続できるかはCLINS-IG側の版に追随しているかで決まるため、提案書にはJP CoreとCLINS-IGの版を別々に書かせてください。

### JP Core準拠の傷病名リソースを最小構成で表すとどうなるか

抽象論を避けて実際のデータを見ます。傷病名をJP CoreのConditionプロファイルで表すと、最小構成は次のJSONです。`meta.profile` に指定した正規URLは、[JP Core Condition Profile](https://jpfhir.jp/fhir/core/1.1.2/StructureDefinition-jp-condition.html)のVersion 1.1.2（Active・2023年10月31日）に記載のものを使っています。

```
{
  "resourceType": "Condition",
  "meta": {
    "profile": [
      "http://jpfhir.jp/fhir/core/StructureDefinition/JP_Condition"
    ]
  },
  "clinicalStatus": {
    "coding": [
      {
        "system": "http://terminology.hl7.org/CodeSystem/condition-clinical",
        "code": "active"
      }
    ]
  },
  "code": {
    "coding": [
      {
        "system": "http://hl7.org/fhir/sid/icd-10",
        "code": "E11",
        "display": "2型糖尿病"
      }
    ],
    "text": "2型糖尿病"
  },
  "subject": {
    "reference": "Patient/jp-patient-0001"
  },
  "onsetDateTime": "2026-04-15"
}
```

見ておきたいのは、病名が文字列ではなくコード体系（system）とコード値（code）の組で持たれている点です。院内の電子カルテが病名を自由入力のテキストでしか持っていないと、この形へ変換できません。共有サービス対応の見積もりが高く出る医療機関は、たいていここが原因です。実運用の病名にはICD-10ではなくMEDIS標準病名マスターの体系を用いるため、自院マスタとの対応表を誰が保守するかも先に決めておきます。

### 出力したデータの適合をHL7公式バリデータで確認する受入試験の組み方

ベンダーから受け取ったサンプルデータがプロファイルへ適合しているかは、発注側でも確認できます。HL7が配布する公式バリデータにIGパッケージを指定して回す方法です。

```
# HL7公式バリデータでJP Coreプロファイルへの適合を確認する
# パッケージ名と版はIGポータルの記載に合わせて指定する
java -jar validator_cli.jar condition.json -version 4.0.1 -ig jp-core.r4#1.1.2-clins
```

エラーが出た箇所がそのまま改修の対象になります。受け入れ試験の項目に「公式バリデータでエラーゼロ」を一行入れておくだけで、後工程の手戻りは目に見えて減ります。なお処方情報は共有サービス側ではメインに扱われず、電子処方箋管理サービスが受け持つ整理です。ポータル上でも処方情報の記述仕様は電子処方箋仕様とは別扱いと注記されているため、処方まわりの要件を共有サービスの見積もりに混ぜないでください。

## パッケージ電子カルテと受託開発・カスタマイズの選択をどう判断するか

導入方法には、完成した製品を入れるパッケージ型と、要件に合わせて作り込む受託開発・カスタマイズがあります。どちらを選ぶかは好みではなく、要件が標準機能でどこまで満たせるかで決めます。

まず標準パッケージで要件の8割が満たせるかを確認し、満たせるならパッケージを採用します。標準的な診療フローで運用でき、コストと導入速度を優先したい医療機関はこの時点で決めるのが妥当です。無理に独自開発へ進めると、費用と保守の負担だけが増えます。国が標準仕様を出した以上、この傾向はさらに強まります。先ほどの比較表で×が付いた行が数えるほどなら、その行は運用側で吸収してパッケージへ寄せる判断が合理的です。

反対に、次の条件に当てはまるなら受託開発・カスタマイズを検討します。独自の診療フローや帳票があり標準機能では表現しきれない、既存の基幹システムや部門システムと深く連携させたい、複数拠点で情報共有の要件が複雑になる、といった場面です。既製品の範囲を超えるため、要件定義から作り込める体制のほうが運用しやすくなります。

2026年以降に増える類型がもう一つあります。電子カルテ本体はクラウド型のパッケージのまま、標準APIを経由して自院固有の業務を外側に作る構成です。標準仕様が外部インターフェイスと交換規約を規定する方向なので、本体を改造せずに周辺を作り込める余地が広がります。カスタマイズの見積もりが高すぎて諦めていた要件は、この形で再検討する価値があります。

医療機関の業務要件に合わせた電子カルテや周辺システムの構築は、[基幹システム開発](https://www.issoh.co.jp/service/business%5Fsystem/core%5Fbusiness/)のような受託開発で対応できます。標準パッケージで賄える範囲を切り分け、そこから外れる要件だけを個別に設計する進め方であれば、投資を抑えつつ現場に合った電子カルテへ近づけられるはずです。導入後の端末管理まで見据えるなら、[IT資産管理とは](https://www.issoh.co.jp/column/details/15216/)で整理した考え方も参考になります。

## 電子カルテと周辺システムの連携・医療情報の標準規格の最新動向

電子カルテの価値は、単独の記録ツールとしてよりも、医療情報を院内外でつなぐハブとして発揮されます。院内ではレセコンやPACSと、院外では地域医療連携やオンライン診療とデータをやり取りする場面が広がりました。画像側を受け持つDICOMの構造と実装上の注意は[DICOM規格とPACS連携の実装を解説した記事](https://www.issoh.co.jp/tech/details/16828/)、院内システム全体の構成と各部門システムの役割分担は[医療情報システムの種類と構成を整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/16039/)にまとめました。

代表的な標準規格が、施設間で診療データを受け渡すSS-MIX2と、国際的に普及が進むHL7 FHIRです。共通の形式でデータを扱えれば、転院時の情報引き継ぎや研究用データの二次利用がしやすくなります。共有された情報を患者本人の側で受け取り自分の記録として持つ仕組みは、[PHRとは何かを電子カルテ・EHRとの役割分担から整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/17258/)で解説しています。

SS-MIX2は、特別なデータベース製品を使わずフォルダーの階層で診療情報を並べる仕様です。日本医療情報学会の[標準化ストレージ 構成の説明と構築ガイドライン Ver.1.2i（2024年5月16日版）](https://www.jami.jp/wp-content/uploads/2024/05/SS-MIX2-%E6%A8%99%E6%BA%96%E5%8C%96%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8-%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%A8%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-Ver.1.2i.pdf)によれば、患者IDを3桁ずつ3階層に区切り、その下へ診療日フォルダー、さらにデータ種別フォルダーを置く格納ルールです。患者基本情報のように日付の概念が無い情報は、診療日を「-」としたフォルダーへ入れます。

```
（患者ID 1234567・診療日 2026年4月15日の格納例）
ルートフォルダー / 123 / 456 / 1234567 / 20260415 / OML-01 / 検体検査オーダのHL7ファイル
ルートフォルダー / 123 / 456 / 1234567 / - / ADT-00 / 患者基本情報のHL7ファイル
```

この構造が読めると、見積もりの見方が変わります。データ種別はADT-00の患者基本情報からOMP-01の処方オーダ、OML-01の検体検査オーダまで記号で規定されており、自院の電子カルテがどの種別まで書き出せるかが移行費用と地域連携の可否を左右します。転院先へ渡せる情報の範囲は、カタログの文言ではなく出力できるデータ種別の一覧で確かめてください。

病院側では、部門システムとの接続仕様そのものを標準化する動きが進みます。前掲の厚生労働省資料は、薬剤部門・検査部門・放射線部門・手術部門などとの接続をHTTPSベースのAPIで標準化し、データ交換規約とコードマスタを共通化する構想を示しました。部門システムを個別に相対で繋いできた病院にとって、連携費用の構造が変わる話です。次の更改で部門システムの入れ替えを検討しているなら、標準APIへの対応予定をベンダーに確認しておくと二重投資を避けられます。同じ視点は業種を問わず効き、[工事管理システムとは](https://www.issoh.co.jp/column/details/15241/)のような他の業務システムでも選定の分かれ目になります。

## よくある質問

電子カルテの検討でよく寄せられる質問を、判断に直結する順で7つ取り上げます。

### 電子カルテとレセコンは何が違うのですか？

電子カルテは診療内容そのものを記録するシステムで、レセコンは診療報酬を計算し請求書（レセプト）を作成するシステムです。役割は異なるものの、両者を連携させると診療記録から請求までの転記が減り、事務作業の効率が上がります。両機能を一体化した「レセコン一体型」も選択肢の一つです。請求と窓口会計を担う側の業務範囲は[医事会計システムとは何かをレセコンとの違いと会計連携から整理した記事](https://www.issoh.co.jp/column/details/16459/)で解説しています。

### 電子カルテの比較は何を並べれば判断できますか？

国が公開した別紙様式1「電子カルテ提示対象機能一覧」の項目を縦に、候補製品を横に置いた表が土台になります。各社へ●○△×の4記号で回答させ、○と△には理由を書かせてください。そこへ稼働率99.9%以上や第三者認証といった非機能要件と、価格の内訳（導入費用・基本利用料・オプション利用料）を同じ表へ足すと、デモの印象に流されない比較ができます。

### クラウド型電子カルテは安全に使えますか？

クラウド型は、通信の暗号化やアクセス制御、バックアップなど事業者側の対策が前提になります。医療情報を扱うシステムには厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」があり、2026年9月時点の現行版は第7.0版（令和8年6月）です。これに準拠した事業者を選ぶことが安全性の目安になります。院内の運用ルールとあわせ、責任範囲を契約時に確認してください。

### 電子カルテの導入費用はどれくらいかかりますか？

費用は種類・規模・機能で大きく変わるため一律には示せません。クラウド型は初期費用を抑えやすく月額で支払う形が中心で、オンプレミス型はサーバー購入を含む初期費用が高めになりやすい傾向です。見積もりでは保守や更新にかかる運用コストまで含めて比較してください。国の標準仕様では価格公開が認証要件の例に挙がっており、今後は公開価格での比較がしやすくなる見通しです。

### 小規模クリニックでも電子カルテは導入できますか？

導入できます。むしろクラウド型はサーバー管理の負担が小さく、少人数のクリニックと相性が良い選択肢です。自院の診療フローで必要な機能を書き出し、それを満たす製品を試用したうえで判断すると、過剰な機能への出費を避けられます。紙カルテの運用を変えずに国の医療DXへ対応したいなら、開発中の標準型電子カルテ（導入版）の完成を待つ判断もあります。

### 電カルという略称は電子カルテと同じ意味ですか？

現場で使われる「電カル」は電子カルテの略称で、指しているものは同じです。ただし厚生労働省の資料や標準仕様書は「電子カルテ」と表記します。要件定義書や見積依頼書では正式名称に統一してください。略称のままだと、電子カルテ情報共有サービスや電子処方箋管理サービスといった名称の似た国のサービスとの区別が曖昧になり、見積もりの対象範囲がずれます。

### 電子カルテ情報共有サービスへの対応は今すぐ必要ですか？

更改時期によります。導入済みの医療機関は、次回のシステム更改時に共有サービスと電子処方箋へ対応する改修を入れる進め方が国の想定です。更改まで間があるなら、いま慌てて入れ替える必要はありません。未導入または1〜2年以内に更改を迎える医療機関は、共有サービス対応を足切り条件にしてください。実装ガイドはCLINS-IGがVer.1.13（2026年8月31日公開）で、版の追随状況をベンダーに確認します。

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出典: [電子カルテとは？種類・機能一覧と比較軸・標準仕様対応の判断を解説【2026年】](<https://www.issoh.co.jp/column/details/15243/>)（株式会社一創）
