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title: "EVPとは？役職（Executive Vice President）と人事の従業員価値提案、2つの意味"
url: "https://www.issoh.co.jp/column/details/10024/"
published: 2025-11-28
updated: 2026-10-23
categories: ["人事労務"]
publisher: "株式会社一創"
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# EVPとは？役職（Executive Vice President）と人事の従業員価値提案、2つの意味

EVPには、文脈によってまったく別の2つの意味があります。役員一覧や外資系企業の名刺で見るEVPは**Executive Vice President**の略で、トヨタ自動車や日立製作所の英文役員一覧では「副社長」に当たる役職です。人事・採用の資料で見るEVPは**Employee Value Proposition（従業員価値提案）**の略で、企業が働く場として何を掲げ、従業員に何を求め、何を提供するのかを言葉にしたものです。この記事では、まず役職のEVPをトヨタやマイクロソフトの公式な役員表記で確かめ、SVP・VP・CVPとの違いと会社法上の扱いを整理します。続いて人事のEVPについて、定義、離職理由の公的データ、構成要素、作り方の4ステップ、条件まで公開されている企業事例を扱います。

## まとめ

- **役職のEVP**はExecutive Vice Presidentの略。トヨタ自動車の英文役員一覧ではExecutive Vice Presidentが日本語版の「副社長」に対応している。マイクロソフトでは、CFOなどの機能責任者がEVPを兼ねている。
- VP・SVP・EVPの序列は「EVP＞SVP＞VP」が一般的だが、法律や業界団体が決めた基準はなく、投資銀行のようにVPが中堅職の業界もある。会社法には「執行役員」も「EVP」も出てこない。
- **人事のEVP**はEmployee Value Propositionの略。英国の人事専門職団体CIPDの定義では、企業が**掲げるもの・求めるもの・提供するもの**の3点を表す。日本語の解説で抜けやすいのは「求めるもの」。
- 厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、転職入職者が前職を辞めた理由のうち「その他の個人的理由」などを除いた最上位が男女で異なる（男性は定年・契約期間の満了、女性は労働時間・休日等の条件）。共通のEVPを土台に、対象ごとに強調する要素を変える設計が向く。
- 人事のEVPは「現状把握 → 言語化 → 検証 → 発信と運用」の4ステップで作る。他社事例は制度名でなく、金額・対象・条件まで確認して自社に合うかを判断する。

## EVPの2つの意味と文脈での見分け方

見分ける手がかりは、EVPが「人」を指しているか「会社が作るもの」を指しているかです。「EVP of Sales」「EVPに就任」のように人に付いていれば役職、「EVPを策定する」「EVPを見直す」のように作る対象として語られていれば人事の用語です。

| 項目     | 役職のEVP                   | 人事のEVP                     |
| ------ | ------------------------ | -------------------------- |
| 正式名    | Executive Vice President | Employee Value Proposition |
| 日本語    | 副社長・上級副社長など              | 従業員価値提案                    |
| よく出る資料 | 役員一覧・名刺・英文開示             | 採用資料・人事施策の文書               |
| 文の形    | EVPに就任する                 | EVPを策定する                   |
| 対になる語  | SVP・VP・CVP               | CVP（顧客価値提案）                |

このほか、検索結果には同じ3文字を名前に使うイベント会社やアーティストも並びます。社内文書で迷ったら、まず書き手の部署を確かめるのが早道です。経営企画や広報なら役職、人事や採用担当なら従業員価値提案の可能性が高くなります。

## 役職のEVP（Executive Vice President）の位置づけ

### トヨタ・日立の英文役員一覧で見るEVPと副社長の対応

EVPが日本の役職のどれに当たるかは、日英両方の役員一覧を公開している企業で突き合わせると確実です。[トヨタ自動車の英文の役員一覧](https://global.toyota/en/company/profile/executives/)では、取締役の欄に「President, Member of the Board of Directors（Representative Director）」と「Executive Vice President, Member of the Board of Directors（Representative Director）」が並びます。[日本語版の役員一覧](https://global.toyota/jp/company/profile/executives/)の同じ位置は「代表取締役社長」「代表取締役副社長」です。執行役員の欄でも、英文の「President」「Executive Vice President」が日本語の「社長」「副社長」に対応しています（2026年10月23日時点）。

指名委員会等設置会社の日立製作所では、副社長より下の階層まで英日の対応が読み取れます。[日本語版の執行役一覧](https://www.hitachi.com/ja-jp/about/officers/)と[英語版のExecutive Officers](https://www.hitachi.com/en/about/officers/)（いずれも2026年8月3日現在）を同じ人物で突き合わせると、次のようになります。

| 日本語の役職    | 英文の表記                                          |
| --------- | ---------------------------------------------- |
| 執行役社長兼CEO | President & CEO                                |
| 執行役副社長    | Executive Vice President and Executive Officer |
| 執行役専務     | Senior Vice President and Executive Officer    |
| 執行役常務     | Vice President and Executive Officer           |

トヨタと日立のどちらでも、Executive Vice Presidentは社長に次ぐ副社長の訳語です。日立ではSenior Vice Presidentが専務、Vice Presidentが常務に当たり、VPも役員の肩書きとして使われています。日本語の解説で見かける「上級副社長」「執行副社長」は直訳寄りの言い方で、実際の日本企業の肩書きと一致するとは限りません。取引先の英文名刺にEVPとあれば、その会社の日本語版役員一覧で同じ人物の肩書きを確かめるのが最も確実です。

### マイクロソフトの役員一覧に見るEVPとCFOなどの兼務

マイクロソフトでは、EVPが単独の肩書きではなく、担当する機能と組み合わせて使われています。[マイクロソフトの役員紹介ページ](https://news.microsoft.com/source/leadership/)では、執行役員（Executive Officers）として「Executive Vice President and Chief Financial Officer」「Executive Vice President and Chief People Officer」「Executive Vice President and Chief Marketing Officer」が並んでいます。財務・人事・マーケティングの最高責任者が、社内序列としてはEVPに位置づけられているということです。

同じページで、ブラッド・スミス氏の肩書きは「Vice Chair and President」です。最高経営責任者はサティア・ナデラ氏（Chairman and Chief Executive Officer）なので、この会社ではPresidentが最上位ではありません。英語のPresidentを機械的に「社長」と訳すと、序列を読み違えることがあります。

### VP・SVP・EVP・CVPの並びと業界による差

Vice Presidentには修飾語の付いた呼称がいくつかあります。次の表は呼称の一覧で、位置づけはよく見られる使われ方です。法律や業界団体が定めた序列ではなく、特にCVPの位置は会社ごとに異なります。

| 略称  | 正式名                      | よく見られる使われ方  |
| --- | ------------------------ | ----------- |
| EVP | Executive Vice President | 社長・CEOの直下   |
| SVP | Senior Vice President    | EVPの下で部門を統括 |
| CVP | Corporate Vice President | 全社の事業・機能を担当 |
| VP  | Vice President           | 部門長・本部長クラス  |
| AVP | Assistant Vice President | VPの補佐       |

CVPを使うかどうかは会社によります。マイクロソフトの[公式ブログ](https://blogs.microsoft.com/)では、2026年の記事の署名に「Executive Vice President, Cloud + AI」のようなEVPと、「CVP, Azure Product Marketing」のようなCVPの両方が使われています。CVPという肩書きが出てきたら、Customer Value Proposition（顧客価値提案）ではなく、その会社のCorporate Vice Presidentを指していると読むのが自然です。

VPの格は業界で大きく変わります。日立のように役員の肩書きとしてVPを使う会社がある一方、投資銀行ではVPは中間の職位です。[ゴールドマン・サックスのEMEAダイバーシティ報告書（2019年）](https://www.goldmansachs.com/pdfs/migrated/our-firm/people-and-culture/pdf/emea-diversity-and-inclusion-2019-report.pdf)は、職位を低い順に「Analyst、Associate、Vice President、Managing Director、Partner」と示しています。「Vice Presidentは部長ですか」という疑問に一律の答えがないのはこのためで、同じVPでも、日立では執行役常務に対応し、ゴールドマン・サックスの引用資料ではAssociateとManaging Directorの間の職位に位置づけられています。

### 会社法上のEVP・副社長の位置づけと表見代表の責任

EVPや副社長、執行役員は、会社法が定める機関ではありません。[e-Govに掲載された会社法（平成17年法律第86号）](https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC0000000086)の全文を検索すると、実務で広く使われる「執行役員」という語は1件も出てきません。多数登場する「執行役」は、指名委員会等設置会社に置かれる別の機関です。執行役員も副社長もEVPも、各社が任意に設ける社内の呼称ということになります。

ただし、名称に法的な意味がないわけではありません。「副社長」という語が会社法に出てくるのは2か所で、第354条（表見代表取締役）は「株式会社は、代表取締役以外の取締役に社長、副社長その他株式会社を代表する権限を有するものと認められる名称を付した場合には、当該取締役がした行為について、善意の第三者に対してその責任を負う」と定めています。第421条（表見代表執行役）も同じ構造です。代表権のない取締役にEVPや副社長の肩書きを与えると、その人が結んだ契約について会社が責任を負う場合があります。肩書きを決めるときは、人事の裁量だけでなく法務の確認が必要です。CEO・COOなどのCxOと会社法上の機関との関係は[COO（最高執行責任者）とCxO一覧、会社法上の扱い](/column/details/9196/)で整理しています。

## 人事のEVP（従業員価値提案）の定義

### CIPDの定義に入る「求めるもの」

人事のEVPは解説記事ごとに表現が揺れるため、この記事では人事の専門機関の定義を基準にします。英国の人事専門職団体CIPD（Chartered Institute of Personnel and Development）は、[エンプロイヤーブランドに関するファクトシート](https://www.cipd.org/en/knowledge/factsheets/recruitment-brand-factsheet)でEVPを「The ‘employee value proposition’ describes what an organisation stands for, requires and offers as an employer.（従業員価値提案とは、その組織が雇用者として何を掲げ、何を求め、何を提供するのかを表すものである）」と定義しています。

見落とされやすいのが**requires（求めるもの）**です。日本語の解説は「企業が従業員に提供する価値」という一方向の説明に寄りがちですが、CIPDの定義は「提供する」と「求める」を同じ文に並べています。給与や休暇を並べただけの資料には、組織が何を掲げるのか（stands for）と、従業員に何を求めるのか（requires）が欠けています。

社内で使うときは、上のCIPDの定義のように出典のはっきりした定義を1つ決め、その言葉で認識をそろえるほうが実務的です。

### 福利厚生の一覧・顧客価値提案との違い

福利厚生はEVPの構成要素の一つで、EVPそのものではありません。制度が20個あっても、それが誰にどう効くのかが説明されていなければ、求職者は他社との違いを判断できません。CIPDのファクトシートも、単一の価値提案に絞らず対象ごとに切り分ける動き（segmented approach）に触れています。新卒・中途・専門職などでニーズが異なる場合は、強調する要素を変える設計も選択肢になります。

同じ「Value Proposition」でも、顧客に向けたものはCVP（Customer Value Proposition）と呼ばれます。対象が従業員か顧客かの違いで、「誰に、何を、なぜ提供するのか」を明文化する構造は共通です。両者が食い違うと企業のメッセージが割れるため、顧客向けのブランドと採用向けのEVPは同じ方針のもとでそろえます。顧客向けの価値提案の作り方は[USPとUVP・バリュープロポジションの違い](/column/details/9256/)で扱っています。

## 令和7年雇用動向調査で見る離職理由の男女差

EVPに何を盛り込むべきかは、「人手不足だから」という理由だけでは決まりません。厚生労働省が2026年8月31日に公表した[「令和7年雇用動向調査結果の概況」](https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/gaikyou.pdf)で、転職入職者が前職を辞めた理由を見ると、優先順位を決める材料が得られます。

男性は「その他の個人的理由」16.8％、「その他の理由（出向等を含む）」12.1％を除くと、「定年・契約期間の満了」16.1％が最も多く、次いで「給料等収入が少なかった」9.9％です。女性は「その他の個人的理由」23.8％を除くと、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」12.9％が最も多く、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」11.5％です。

| 区分 | 最上位の理由      | 割合    | 2番目の理由    | 割合    |
| -- | ----------- | ----- | --------- | ----- |
| 男性 | 定年・契約期間の満了  | 16.1% | 給料等収入が少ない | 9.9%  |
| 女性 | 労働時間・休日等の条件 | 12.9% | 職場の人間関係   | 11.5% |

※「その他の個人的理由」「その他の理由（出向等を含む）」を除いた順位。出典：厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」

前年の令和6年調査でも、男性は「定年・契約期間の満了」14.1％と「給料等収入が少なかった」10.1％、女性は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」12.8％と「職場の人間関係が好ましくなかった」11.7％が上位2つで、令和7年と同じ顔ぶれでした。全国の集計では、男性は報酬が上位に残り、女性は働き方の条件と人間関係が前に出ています。ただし同じ表でも年齢階級によって順位は変わり、自社の人員構成とも一致しません。「これからは給与ではなくやりがいの時代」といった一般論で決めず、自社の離職理由を同じ分類で集計してから、どの層にどの要素を強調するかを決めます。

令和7年調査で前年から上昇幅が最も大きかった理由は、男性が「定年・契約期間の満了」2.0ポイント、女性が「仕事の内容に興味を持てなかった」1.0ポイントです。自社データと比較するときは、理由の分類に加えて集計対象も確認します。この統計は、転職入職者のうち前職が雇用者で調査時に在籍している人が対象で、自社の全離職者とは母集団が異なります。全国平均との比べ方は[離職率の平均値と自社比較の目安](/column/details/17958/)、辞めた理由ごとの打ち手は[理由別の離職率の改善策](/column/details/18615/)で扱っています。

## EVPを構成する5要素と書き落としやすい「求めるもの」

EVPの構成要素の分類は文献によって異なりますが、実務では次の5つに分けると設計しやすくなります。右の列は、日本企業で形骸化しやすい点です。

| 要素   | 含まれるもの       | 形骸化しやすい点      |
| ---- | ------------ | ------------- |
| 報酬   | 給与・賞与・各種手当   | 水準を非公開にして比較不能 |
| 働き方  | 勤務時間・休暇・勤務地  | 制度はあるが取得実績が不明 |
| 成長機会 | 研修・異動・資格支援   | 対象者と選抜基準が不明確  |
| 組織文化 | 意思決定・評価・人間関係 | 抽象語のみで検証できない  |
| 意義   | 事業の目的・社会的役割  | 事業戦略と接続していない  |

報酬の欄には、給与以外の手当や現物給付も入ります。課税上の扱いまで含めて棚卸しするなら[フリンジベネフィットの意味と非課税になる条件](/column/details/10168/)が参考になります。5つ目の「意義」は企業理念の言語化と重なるため、[MVV（ミッション・ビジョン・バリュー）](/column/details/9255/)と食い違わないようにします。採用の場面と社内の場面で言っていることが変わると、どちらの説得力も落ちます。

5要素はすべて「提供するもの」の側です。対になる**「求めるもの」**、つまり期待する成果と行動、引き受ける裁量と責任の範囲を同じ粒度で書き出さないと、入社後に期待のずれが生じます。成長機会の欄であれば、「研修を用意する」と並べて「どの等級で何ができる状態を求めるか」まで書きます。等級ごとの要件の書き方は[等級制度の3類型と選び方](/column/details/18598/)で整理しています。

## EVPの作り方｜現状把握から運用までの4ステップ

| ステップ    | 主な作業            | アウトプット     |
| ------- | --------------- | ---------- |
| 1 現状把握  | 制度の棚卸し・離職データ集計  | 提供中の価値の一覧  |
| 2 言語化   | 提供するもの/求めるものの整理 | EVPステートメント |
| 3 検証    | 社員調査・候補者調査      | 認識ギャップの一覧  |
| 4 発信と運用 | 媒体への反映・定期見直し    | 発信計画と指標    |

**ステップ1**では、既存制度の一覧に加えて、自社の離職データを職種・年代・性別で分けて集計します。離職理由は属性で変わるため、全社平均だけでは打ち手を誤ります。

**ステップ2**では、他社と入れ替えても成立する表現を外します。「風通しの良い社風」「成長できる環境」はどの企業でも書けるので、制度名・金額・対象・頻度まで落とし込みます。

**ステップ3**は、書いた内容が社内の実感と合っているかを確かめる工程です。経営層が考える自社の魅力と、現場の従業員が感じている魅力はしばしばずれます。測る対象は[エンプロイーエンゲージメント](/column/details/8961/)と重なりますが、EVPの検証で見るのは満足度の高低より「提示した価値が実際に届いているか」です。ずれが見つかったら、文言を直すのか制度の運用を直すのかを決めます。

**ステップ4**では、採用サイト・求人票・面接・社内報ごとに載せる要素を決め、年1回など見直しの時期まで決めます。

失敗しやすいのは、ステップ3を飛ばして採用広報から始めるケースです。社内で実感されていない魅力を外に打ち出すと、入社後の期待とのずれが生じ、早期離職の原因になり得ます。社員調査で「届いていない」と出た要素は、制度の運用を直すまで外向けの発信に載せないと決めておきます。

## 人的資本開示・採用サイトとのつなぎ方

### 人的資本可視化指針が示す労働市場向けの開示

EVPは採用広報の材料であると同時に、開示とも接点を持ちます。内閣官房・金融庁・経済産業省が令和8年3月23日に公表した[「人的資本可視化指針（改訂版）」](https://www.cas.go.jp/jp/houdou/pdf/20260323%5F1.pdf)は、「エンゲージメントや育成方針の情報提供を行う企業は新卒・中途ともに採用充足率が高いということを示した調査結果も存在し、投資家のみならず労働市場に向けた情報開示の重要性も高まっている」と記しています。同指針は、自社の従業員や転職希望者のなかに、有価証券報告書や統合報告書といったIR資料を参照する層が3割強程度いるという調査結果にも触れています。採用サイトで語るEVPと、統合報告書や有価証券報告書に書く人材戦略の内容をそろえておくと、どちらの資料を読んだ人にも同じ説明が伝わります。

なお、この指針の本体（20ページ）と[別紙](https://www.cas.go.jp/jp/houdou/pdf/20260323%5F2.pdf)（76ページ）の全文を検索しても、「EVP」「従業員価値提案」という語は出てきません（2026年10月23日確認）。開示制度がEVPの策定を求めているのではなく、人材戦略の説明を充実させることを求めている関係です。EVPは開示義務ではなく、開示すべき人材戦略を社内外に同じ言葉で語るための道具と位置づけるのが正確です。開示の全体像は[人的資本経営の意味と開示義務](/column/details/13383/)で確認できます。

### 採用サイトとコーポレートブランドへの落とし込み

EVPで決めた「提供するもの」と「求めるもの」を、募集要項・社員紹介・選考フローの各ページに割り振ります。ページごとに載せる項目は[採用サイトのコンテンツ一覧](/column/details/7491/)にまとめています。EVPを軸に採用サイトを作り直す場合は、一創の[採用サイト・リクルートサイト制作](/service/web/recruit/)でも、掲載項目の設計から相談を受けています。

顧客向けのブランドメッセージと従業員向けのEVPが別物になっていると、どちらも説得力を失います。両者の関係は[コーポレートブランディングの進め方](/column/details/10534/)を土台に整理してください。

## EVPの企業事例｜条件と結果を公式資料で確認できる2社

以下の2社は、自社の制度を「EVP」と呼んでいるわけではありません。この記事が各社の制度をEVPの要素に当てはめて紹介しています。選んだ基準は、**制度の金額・対象・条件、または導入後の結果が公式資料で公開されているか**です。

### サイバーエージェントの家賃補助「2駅ルール」と休暇

[サイバーエージェントの新卒採用の募集要項](https://www.cyberagent.co.jp/careers/about/)には、家賃補助制度「2駅ルール」が月3万円、勤続満5年経過後の「どこでもルール」が月5万円と書かれています。公式の福利厚生ページでは、前者の対象は勤務先オフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住む正社員、後者は居住地を問わない正社員とされています。リフレッシュ休暇「休んでファイブ」は、募集要項では「勤続2年間で毎年5日間」、[福利厚生のページ](https://www.cyberagent.co.jp/sustainability/info/detail/id=26074)では「入社3年目以上の社員が毎年5日間」と書かれています。ビジネスコースの給与は月42万円（年俸制504万円）と、金額まで公開されています（2026年10月23日時点）。

金額と条件まで読むと、設計の意図が見えます。勤務地の近くに住むことへの補助を入口に置き、勤続5年で場所の制約を外す構成で、通勤負担の軽減と長期定着の両方を1つの制度で扱っています。自社に移すかどうかは、通勤圏の家賃水準と平均勤続年数を突き合わせて決めます。

### ユナイテッドアローズの配属制度と社内アカデミー

ユナイテッドアローズグループの[統合レポート2025](https://www.united-arrows.co.jp/news/14380/)（2025年9月25日公開）は、販売スキルを体系化する教育体制の一つに社内アカデミー「束矢大學」を挙げています（p.17）。同レポートによると、2023年から新卒入社者の配属制度を変え、入社後2年間で最大3つの事業を経験したうえで本配属を決める仕組みにしました（p.35）。

結果の数字も出ています。同レポートのp.31によると、2024年度の若手を中心とするエントリーグレードの退職率は、2020年度の26%から16%へ10ポイント改善し、若手従業員のeNPSも向上しました。一方で、同じページには中堅層のeNPSが低下したこと、OJTなど既存メンバーの負担が増えるリスクも書かれています。

参考になるのは教育制度の有無ではなく、「配属を確定させる時期を後ろにずらす」という選択です。成長機会という抽象的な要素を、期間と回数という確かめられる条件に置き換えています。

### 事例を自社に移すときの判断基準

他社の制度は、人員構成・事業モデル・原資が違うと同じ効果が出ない場合があります。先に自社の離職データで課題のある層を特定し、その層の離職理由に対応する事例を探します。たとえば若手の早期離職が課題なら、ユナイテッドアローズの配属制度が近い事例ですが、同社の資料はOJTの負担増というリスクと中堅層のeNPS低下にも触れているので、受け入れる側の負担まで見込んで設計します。勤続の長い層の定着が課題なら、サイバーエージェントの勤続5年で家賃補助の条件が変わる設計が参考になります。制度の一覧から選ぶ発想だと、課題と関係のない施策が積み上がります。事例の制度は改定・廃止されることもあるため、引用するときは採用ページや統合報告書で現在の条件を確認してください。

## よくある質問

### EVPとはどのような役職ですか？

Executive Vice Presidentの略で、トヨタ自動車や日立製作所の英文役員一覧では「副社長」に当たります。会社法上の機関ではなく各社の任意の呼称なので、権限の範囲はその会社の役員一覧や開示資料で確認します。

### EVPとCVPの違いは何ですか？

役職の文脈では、CVPはCorporate Vice Presidentの略で、マイクロソフトのようにEVPと並べて使う会社があります。どちらが上かは各社の定めによりますが、EVPは社長・CEOの直下、CVPは事業や機能の責任者に付く例が多く見られます。人事やマーケティングの文脈ではCVPはCustomer Value Proposition（顧客価値提案）を指し、従業員向けのEVPと対になる概念です。

### Vice PresidentとDirectorはどちらが上ですか？

どちらの意味のDirectorかで答えが変わります。日本企業の英文表記ではDirectorは取締役を指すことが多く、トヨタの英文役員一覧も取締役を「Member of the Board of Directors」と表記しています。一方、投資銀行ではAnalyst、Associate、Vice President、Managing Director、Partnerの順に上がり、Managing DirectorがVPの上です。肩書きだけで判断せず、その会社の職位体系を確かめてください。

### EVPとは人事で何を意味しますか？

Employee Value Proposition（従業員価値提案）の略です。英国CIPDの定義では、企業が雇用者として何を掲げ、従業員に何を求め、何を提供するのかを表します。待遇の一覧ではなく、企業が期待する貢献まで含む点が特徴です。

### EVPと従業員体験（EX）はどう違いますか？

EVPは企業が提示する約束と条件で、従業員体験（EX）はその約束が働くなかでどう体感されたかという結果の側です。EVPを掲げてもEXが伴わなければ、入社後のギャップとして離職につながります。詳しくは[従業員体験（EX）の解説記事](/column/details/9665/)を参照してください。

## 関連記事

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- [エンプロイーエンゲージメントとは？意味・ワークエンゲージメントとの違いと高め方](/column/details/8961/)
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出典: [EVPとは？役職（Executive Vice President）と人事の従業員価値提案、2つの意味](<https://www.issoh.co.jp/column/details/10024/>)（株式会社一創）
